株式会社WOGOと西松建設株式会社は、建設業界のデジタル変革(DX)を加速させる新しいツール「BIMモデル最適化ツール」を共同開発しました。このツールは、複雑な建物のデータを効率的に活用するための画期的な技術です。

BIMとは?建設業界のデジタル設計の基本
まず「BIM(Building Information Modeling)」とは何か、AI初心者の方にもわかりやすく説明します。BIMとは、建物の設計情報をコンピューター上で3Dモデルとして作り、そのモデルに建物の材料やコスト、工事のスケジュールといった様々な情報をまとめて管理する仕組みのことです。
これにより、設計から工事、そして建物が完成してからの管理まで、建物のあらゆる段階で情報を共有し、活用できるようになります。まるで建物のデジタル版の「設計図兼データベース」のようなものだと考えると良いでしょう。
なぜBIMモデルの「最適化」が必要なのか?
BIMモデルは、設計が進むにつれてどんどん詳細になり、情報量が増えていきます。しかし、この詳細なモデルを「天空率計算」や「気流解析」といったシミュレーションソフトで使うと、データが重すぎてエラーが出たり、計算に非常に時間がかかったりするという問題がありました。
これまでは、解析のために手作業でモデルを修正したり、作り直したりする必要があり、これが建設業界の大きな負担となっていました。WOGOは、独自の3D形状処理技術とAI技術を使って、この手間を減らすために西松建設と協力し、今回のツールを開発しました。
ツールのすごい特長
1. 「天空率/日影計算」が劇的に速くなる!
このツールは、RevitというBIMソフトのアドインとして動きます。詳細なBIMモデルから、解析に必要な部分だけを抜き出して、データを軽く・シンプルにする機能を備えています。西松建設でのテストでは、8階建てのオフィスビルで従来エラーが出ていた計算が、最適化(15分)と変換・計算(各5分)を合わせて、合計25分で完了したと報告されています。これにより、作業効率が大幅に向上しました。

2. 「気流解析」がもっとスムーズに!(開発中)
気流解析では、建物の周りの空気の流れをシミュレーションします。この解析では不要な建物の細かい部分があると、計算がうまくいかないことがあります。このツールは、気流解析に不要な要素や複雑な形状を、解析ソフトに取り込む前に自動で削除・簡素化します。これにより、シミュレーションの精度が高まり、エラーが減ることが期待されます。2026年内の本格運用を目指して、現在調整が進められています。
今後の展開
WOGOは、今回の西松建設との共同開発で得られた経験を活かし、今後さらに様々な解析ソフトに対応できるようツールの開発を進めていく予定です。また、AR(拡張現実)技術や、積算(費用見積もり)やFM(ファシリティマネジメント:建物の維持管理)といった分野との連携も視野に入れ、BIMデータの最適化技術を進化させていくとのことです。
「3D×AI」の力で、建設業界の課題を解決し、生産性を高めることに貢献していくことでしょう。
本件に関するお問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、下記のWOGOのウェブサイトから行うことができます。

