Kudan株式会社(以下、Kudan)は、韓国のUCS Co., Ltd.(以下、UCS)との協業を、ロボットや放送ソリューションの分野に広げることを発表しました。この協業は、Kudanの持つ「LiDAR SLAM」という特別な技術を使ったモバイルマッピングスキャナの開発と販売で、これまで両社が協力してきた実績が土台となっています。

これまでの実績:モバイルマッピングスキャナの開発
KudanとUCSは、これまでKudanのLiDAR SLAMソフトウェアを組み込んだハンディ型のモバイルマッピングソリューションを開発してきました。LiDAR SLAMとは、レーザーを使って自分の位置を正確に知りながら、同時に周りの地図をリアルタイムで作る技術です。この技術により、屋内でも屋外でも、複雑な場所でも高精度な3次元の地図を作成できるようになりました。
このソリューションは、インフラの点検や工場の計測、研究など、さまざまな場所で使われており、Kudanの「空間知覚(SP: Spatial Perception)」という、機械が周りの空間を理解する技術が、実際に役立つことが証明されています。
新たな協業分野:ロボティクス
これまでの成功を踏まえ、KudanとUCSは、Kudanの空間知覚技術を「Physical AI」という、現実世界で動き回るAIの中心的な技術として、ロボットの分野で協力して事業を進めていきます。
ロボットが自分の位置をリアルタイムで把握し、地図を作り、周りの環境を理解する能力を組み合わせることで、韓国の製造業や物流、サービス業などでロボットを使った自動化がさらに加速すると見込まれています。複雑な場所や常に変化する環境で動く次世代のサービスロボットや産業用ロボットが、自分で移動したり、空間を把握したり、判断したりする能力を持つことを支援します。
新たな協業分野:放送ソリューション
同時に、両社はKudanが発表している「Kudan VANTAGE」という技術を使って、韓国でのライブスポーツイベントなどを対象とした放送やXR(現実世界と仮想世界を融合させる技術)のソリューションを共同で広めていきます。カメラの位置を正確に、かつ遅延なく追跡する技術や、バーチャルプロダクション(仮想空間での映像制作)、そして、まるでその場にいるかのような体験ができる視聴環境を提供することで、次世代のスポーツ中継の制作を支援し、視聴者の楽しさを高めることを目指します。この取り組みは、ライブ放送やバーチャルな制作環境で欠かせない、正確でリアルタイムな空間認識を基盤とした、賢いメディアシステムへと協業を広げるものです。
今回の協業拡大は、ロボットが自分で動く「自律化」や、空間をコンピューターで扱う「空間コンピューティング」といった、これからの成長分野に沿ったものです。ロボットや賢いメディアのどちらの分野でも、正確でリアルタイムな認識、マッピング(地図作成)、自分の位置の推定がとても大切な技術となります。
KudanのSLAM技術や空間知覚分野での専門知識と、UCSの韓国市場でのシステムをまとめ上げる力や事業を展開する力が合わさることで、さらに大きな価値を生み出すことを目指します。
両社代表のコメント
Kudan株式会社の代表取締役CEO、項 大雨氏は、「UCSとの協業を通じて、Kudanの高度な空間知覚技術が、モバイルマッピング分野で実際の商業的なニーズに応える形で価値を生み出せることが証明されました。今回、ロボットや放送分野へ協業を拡大することで、空間知覚を基盤とした自律システムや、没入感のあるメディアが社会で使われることを、韓国だけでなく世界中で加速させていきたいと考えています。」と述べています。
UCS Co., Ltd.の代表取締役CEO、Jaden Kim氏は、「Kudanの技術は、当社のハンディ型マッピング製品を短期間で高性能かつ市場で競争力のある製品として販売する上で、非常に重要な役割を果たしました。今回、ロボットや放送分野へと協業を拡大できることを大変嬉しく思います。高精度な空間理解が不可欠となる新しい分野で、Kudanと共に自動化や次世代のメディア体験を支える革新的なソリューションを創り出していきます。」と語っています。
Kudan株式会社について
Kudanは、現実世界で動くAI(フィジカルAI)の発展を支える「機械の眼」となる空間知覚技術を提供しています。この技術は、次の時代のデジタルツイン(現実世界を仮想空間に再現する技術)やロボットにとって、とても重要な役割を担います。現実空間を機械が理解することでデジタルツインを作り、AIがそれを理解することで、現場管理のデジタル化や生産性の向上に貢献します。また、ロボットが空間をデジタルに認識し、複雑な環境でも自分で動くための基本的な技術も提供しています。
詳細な情報は、Kudanのウェブサイトをご覧ください。

