AILEX合同会社は、法律事務所向けのAI統合訴訟支援クラウドSaaS「AILEX」(エイレックス)のベータ版を、2026年2月8日に正式リリースしました。
AILEXは、AI法律相談チャット、AI文書生成(27種類の法律文書テンプレート)、AIファクトチェック、AI事件管理など、9つの機能を一つのプラットフォームに統合したサービスです。特に、AIファクトチェック機能を標準搭載したリーガルテックSaaSとしては、日本初であるとされています。

開発の背景:法律事務所の課題とリーガルテック市場の現状
日本には約18,470の法律事務所があり、そのほとんどが小規模な事務所です。弁護士の年間労働時間は長く、所得は減少傾向にあります。一方、リーガルテック市場は成長していますが、AIの活用は契約レビューに集中しており、訴訟実務のAI支援はまだ発展途上です。
AILEXは、この訴訟実務におけるAI支援の空白を埋めることを目指して開発されました。2026年1月には最高裁が民事裁判へのAI補助活用を検討し始め、同年6月には民事裁判のIT化が完全に施行される予定であり、AILEXはこの大きな変化に先駆けて登場するAI法律事務所OSとしての役割を果たすことが期待されています。
AILEXの中核をなす3つのAI技術
AILEXは、異なるAIモデルを組み合わせることで、法律実務に革新をもたらします。
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Claude(Anthropic Claude Sonnet): 対話型のAI相談や、スキャンした書類の文字を読み取るOCR機能に利用されます。
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GPT-4o(OpenAI GPT-4o): 27種類の法律文書テンプレートを使った文書生成エンジンとして機能し、生成された情報には自動で出典タグが付与されます。
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Perplexity(Perplexity Sonar): AIが生成した内容の事実を検証するファクトチェックに活用され、参照元のURLも表示されます。これにより、「AIが生成し、AIが検証する」という、より信頼性の高い法律文書作成が可能になります。
米国ではAIが生成した虚偽の判例が裁判所に提出される問題も発生しましたが、AILEXのファクトチェック機能は、このようなリスクへの対応を目的としています。この機能は、日本のリーガルテックSaaS市場において、標準搭載としては唯一の機能とされています。
AILEXの主な機能
AILEXは、法律事務所の日常業務を総合的に支援するための多岐にわたる機能を提供します。
1. AI法律相談チャット
Claude APIを活用し、リアルタイムで法律相談が可能です。事件の背景情報を自動で読み込み、適切な回答を生成します。

2. AI文書生成(27種類+追加予定)
訴状や準備書面、内容証明、和解書など、27種類の法律文書テンプレートを利用して、出典タグ付きの文書を生成できます。Word形式でのエクスポートも可能です。

3. AIファクトチェック
Perplexity APIを用いて、AIが作成した回答の法的正確性を検証します。検証結果は参照URLとともに表示されます。
4. ZIPインポート・AI-OCR
裁判所書類などのPDFファイルをZIP形式で一括アップロードすると、Claude Vision AIがOCR(画像から文字を読み取る技術)で文書を読み取り、27種類の文書種別を自動で判定・分類します。

5. 事件管理
民事、刑事、行政、家事といった様々な事件を一元的に管理できます。原告、被告、裁判所、事件番号などの情報がAIチャットや文書生成に自動で連携されます。
6. コンフリクトチェック
利益相反(ある依頼者の利益と別の依頼者の利益が衝突する可能性)をリアルタイムで自動照合し、事前に問題を検出します。
7. スケジュール管理
裁判期日や書面提出期限などを管理し、書類から日付を自動抽出したり、リマインダーを設定したりできます。
8. 依頼者管理
個人・法人の依頼者情報を一元管理し、事件や請求書と紐づけることが可能です。
9. 報酬・請求書管理
タイムチャージ、固定報酬、成功報酬、実費といった報酬を記録し、インボイス制度に対応した請求書を自動作成・メール送付できます。

10. PII自動マスキング
法律事務所がAIツールを導入する際の大きな課題の一つが、クライアントの個人情報保護です。AILEXは、個人識別情報(PII)を外部のAIサービスに送信する前に自動的に仮のデータに置き換え(マスキング)、AIからの応答後に元の情報に戻す独自エンジンを搭載しています。これにより、依頼者への個別同意なしでAI機能を活用できます。
料金プランと市場での位置づけ
AILEXには無料のFREEプランと月額49,000円のPROプランがあり、PROプランではAIチャットやファクトチェック、文書生成などが無制限で利用可能です。
日本のリーガルテック市場は成長していますが、AI活用は契約レビューに集中している現状があります。AILEXは、「相談→生成→検証→管理」という訴訟実務のワークフローを一気通貫で統合したSaaSとして、この市場の空白地帯を開拓することを目指しています。
AILEXは、資料請求なしで以下のウェブサイトからすぐに登録して試すことができます。
今後の展望
AILEXは今後、決済システムの統合、Westlaw JapanやLEX/DBなどの判例データベースとの連携、GoogleカレンダーやOutlookとの双方向同期などを短期目標として開発を進める予定です。中長期的には、AI契約書レビュー機能の追加や依頼者向けポータル、グローバル展開なども計画されています。
AILEX合同会社について
AILEX合同会社は、AI法務支援クラウドSaaS「AILEX」の開発・運営を行っています。
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公式サイト: https://ailex.co.jp
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公式LINE: https://lin.ee/P9JAWZp
※「日本初」表記について:AILEX合同会社による調査(2026年2月6日時点)に基づき、「AIファクトチェック機能を標準搭載したリーガルテックSaaS」として確認されたものです。本サービスはベータ版であり、機能・仕様は予告なく変更される場合があります。AIの出力は参考情報であり、最終的な法的判断は弁護士自身で行う必要があります。

