ディープフェイクの脅威に対抗!「VeraSnap v1.5」がスマホで「本物」を証明する新技術を搭載

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ディープフェイク時代に「本物」を証明するVeraSnap

近年、AIの進化によって「ディープフェイク」と呼ばれる偽の画像や動画が急増しています。2024年だけで、ディープフェイク動画は前年と比べて550%以上も増えたとされており、選挙への介入や詐欺など、深刻な問題が世界中で起きています。何が本物で、何が偽物なのか見分けることが難しくなり、社会全体に不安が広がっています。

偽情報を示すラップトップ

これまでのディープフェイク検出技術は、AIが進化するたびに新しい偽造方法が生まれる「いたちごっこ」の状態でした。本当に必要なのは、偽造された後に見破るのではなく、「撮影した瞬間に、それが本物であることを証明する」方法です。VeritasChain株式会社が開発した「VeraSnap」は、この考えに基づいて作られた、証拠を記録するためのカメラアプリです。

VeraSnapは、撮影した瞬間に「いつ、どこで、誰が、どのデバイスで」撮影したかを数学的に証明する「暗号学的証跡」を自動で作り出します。この証跡には、タイムスタンプやハードウェアの署名、生体認証などの情報が組み合わされています。

VeraSnapの証跡生成フロー

VeritasChain株式会社は、「暗号学的証跡を誰もが使えるようにする」という目標を掲げています。そのため、VeraSnapの主要な機能はすべて無料で提供されています。また、技術の土台となる「Content Provenance Protocol(CPP)」はオープンソースとして公開されており、誰でもその信頼性を確認できます。さらに、複雑な暗号技術を意識させない、直感的な操作性も特徴です。まるで普通のカメラアプリのように使うだけで、法的な証拠としても通用しうるレベルの証跡が自動で生成されます。

VeraSnapのUI画面

ディープフェイクがはびこる時代において、「本物の証明」は専門家や大企業だけの特権であってはなりません。VeraSnapは、スマートフォンを持つすべての人に、この「本物を証明する力」を届けます。

VeraSnap v1.5の主なアップデート内容

本日リリースされたVeraSnapの最新バージョンv1.5では、さらに強力な不正検知機能が追加されました。また、Android版も正式に公開され、より多くのスマートフォンユーザーが利用できるようになりました。

VeraSnapの証跡詳細画面

Android版の正式公開

これまでiOS版が先行していましたが、Google Playでの審査が完了し、VeraSnap for Androidが正式に公開されました。これにより、iPhoneユーザーだけでなく、Androidユーザーもディープフェイク対策の恩恵を受けられるようになります。

世界初※のマルチセンサー不正検知

v1.5では、以下の3つの新しい不正検知センサーが搭載されました。これらは、撮影されたコンテンツの信頼性を高めるための重要な情報を提供します。

  1. 気圧センサーによる環境証跡

    スマートフォンの気圧センサーを使って、撮影時の気圧や相対的な高度(ビルの何階にいるかなど)を記録します。これにより、撮影された場所や環境が、その日時・場所の気象データと合っているかを検証できるようになります。バッテリー消費は非常に少ないため、安心して利用できます。

    気圧センサーによる環境証跡の仕組み

  2. 生理的振戦パターン解析による人間存在証明

    人間の手は、意識しない細かな揺れ(生理的振戦)があります。VeraSnap v1.5は、撮影時のスマートフォンの動きを分析し、写真が「人が手で持って撮影したもの」なのか、「三脚や機械で固定されて撮影したもの」なのかを判断します。これにより、自動化された偽造を防ぐことができます。

    生理的振戦パターン解析の仕組み

  3. NTPベースの時刻整合性検証

    証拠の偽造でよく使われるのが、スマートフォンの時刻を改ざんすることです。VeraSnap v1.5は、撮影時にスマートフォンの時計と、インターネット上の正確な時刻情報を提供するNTPサーバーの時刻を比較します。もし大きなズレがあれば、時刻が改ざんされた可能性を警告します。

    NTPベース時刻整合性検証の仕組み

ソフトウェアベース画面再撮影検出

これまでのVeraSnapでは、LiDARという特別なセンサーを搭載したiPhoneでしか画面の再撮影(スマートフォンの画面を別のスマートフォンで撮影して偽造する攻撃)を検出できませんでした。v1.5では、LiDARがないiPhoneでも動作する新しい技術が搭載されました。

この技術は、撮影された画像の中から、以下の3つの方法を組み合わせて「画面の再撮影」を見破ります。

  • モアレパターン解析: ディスプレイの細かい点の模様とカメラのセンサーが干渉してできる「モアレ縞」を分析します。

    モアレパターン解析の仕組み

  • 輝度分布解析: ディスプレイの明るさの偏りや、エッジ(輪郭)のシャープさなど、自然な風景とは異なるディスプレイ特有の光の情報を分析します。

    輝度分布解析の仕組み

  • ローリングシャッターフリッカー検出: ディスプレイのちらつき(フリッカー)とカメラのシャッターの特性によって生じる横縞模様を検出します。

    ローリングシャッターフリッカー検出の仕組み

これらの技術はすべてスマートフォンの中で処理され、画像データが外部に送られることはありません。これにより、より多くのiPhoneユーザーが、画面再撮影による偽造から守られるようになります。

14言語ローカライゼーション

v1.5では、新たにアラビア語、ヒンディー語、インドネシア語、ロシア語の4言語が追加され、合計14言語に対応しました。これにより、世界中のより多くの人々がVeraSnapを使いやすくなります。

複数国の国旗

VeraSnapの「世界初」について

VeraSnap v1.5は、「消費者向けのスマートフォンアプリ」として、気圧センサーによる環境証跡、生理的振戦パターン解析、NTP時刻整合性検証、そしてソフトウェアベースのマルチモーダル画面再撮影検出(モアレ、フリッカー、輝度分布の3つの技術を組み合わせたもの)を、暗号学的タイムスタンプやオープンな標準プロトコル(CPP)と統合した製品として「世界初」であるとされています。これは、個々の技術の発明ではなく、これらの既存技術を特定の組み合わせで消費者向けアプリに統合した点での新規性です。

「証跡は真実ではない」という設計原則

VeraSnapのすべての機能は、「Provenance ≠ Truth(証跡は真実ではない)」という考え方に基づいて設計されています。このアプリは、コンテンツが「いつ、どこで、どのように、誰によって」撮影されたかを暗号学的に証明しますが、撮影された内容そのものが「真実である」と主張するものではありません。この区別は、法的な正確さや規制を守る上で非常に重要です。

VeraSnapの入手方法

VeraSnapは、App StoreおよびGoogle Playにて無料でダウンロードできます。基本的な暗号学的証拠キャプチャ機能(不正検知センサーや画面検出を含む)はすべて無料で利用可能です。

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