
AI時代の半導体、省エネと高性能化の課題
近年、生成AI(人工知能)技術の進化は目覚ましく、私たちの生活やビジネスに大きな変化をもたらしています。しかし、AIがより高度な計算を行うようになるにつれて、それを支える半導体デバイスには、より高い性能と少ない電力消費が求められるようになりました。電気自動車(EV)やロボット、データセンター、通信インフラなど、電気を主軸とする技術が広がる中で、電力消費を抑えつつ高い性能を発揮する新しい半導体技術の重要性は増しています。
スピントロニクス:電子の「スピン」が拓く次世代技術
こうした背景から、従来の半導体技術とは異なるアプローチで注目されているのが「スピントロニクス半導体」です。この技術は、電子が持つ「スピン」という磁石のような性質を情報の記録や計算に活用することで、消費電力を大幅に減らし、効率を高めることを目指しています。
スピントロニクスは、次世代の記憶装置(メモリ)や計算を行うデバイス、さらには車載・通信・データセンター向けの半導体など、幅広い分野での応用が期待されており、少しずつ実用化も進んでいます。
しかし、この技術をさらに広げていくためには、磁性材料の精密な制御や、電子のスピンの動きを深く理解すること、既存の半導体製造プロセスとの両立、そして製品としての信頼性を確保するといった技術的な課題がまだ存在します。
無料オンラインセミナーでスピントロニクスの「今」と「未来」を知る
ストックマーク株式会社は、このようなスピントロニクス技術の現状と未来について深く掘り下げる無料オンラインセミナーを開催します。
このセミナーでは、スピントロニクス不揮発性メモリ(MRAM)の研究開発経験を持ち、現在はスピントロニクスの新しい機能開拓と省エネ情報技術応用をけん引する東北大学 電気通信研究所の深見俊輔教授が登壇します。深見教授は、スピントロニクスの基本的な考え方から最新の研究動向、そして実用化に向けた取り組みや今後の展望までを分かりやすく解説します。
AI時代の計算を支える次世代半導体として、スピントロニクスがどのような可能性を秘め、どのような分野で活用されていくのか。研究開発や技術戦略の方向性を考える上で貴重なヒントが得られるでしょう。
セミナーはこんな方におすすめです
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次世代半導体デバイスの研究・開発に携わる技術者や研究者
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EV、自動運転支援システム(ADAS)、ロボット、産業機器など、電動化や高性能化が進む製品の開発に携わる方
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データセンターや通信インフラの電力消費増加に課題を感じている技術者や企画担当者
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磁性材料、ナノ材料、半導体の物理的性質などを専門とし、新しい材料や構造による技術革新に関心がある方
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大学や研究機関との共同研究やオープンイノベーションを進めている担当者
登壇者紹介
深見 俊輔氏
東北大学 電気通信研究所 教授
2005年に名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程を修了後、日本電気株式会社でスピントロニクス不揮発性メモリ(MRAM)の研究開発に従事。2011年に東北大学助教に着任し、2012年に博士(工学)の学位を取得。2015年に准教授、2020年に教授に昇任し、現在に至ります。スピントロニクスにおける新機能の開拓と省エネ情報技術応用に関する研究を専門としています。
現在は、先端スピントロニクス研究開発センター センター長、国際集積エレクトロニクス研究開発センター 教授、材料科学高等研究所 主任研究員などを兼務しています。
開催概要
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日時: 2026年2月17日(火) 11:00-12:00
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場所: オンライン
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参加費: 無料 (事前登録が必要です)
お申し込みはこちら
ストックマーク株式会社について
ストックマーク株式会社は、「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用して企業の変革を支援しています。製造業向けAIエージェント「Aconnect」や、あらゆるデータを構造化して企業の資産に変える「SAT」を運営するほか、企業特化生成AIの開発や独自システムの構築も支援しています。

