GMOインターネットが完全自動運転AI開発を支援! チューリングへ32億円出資で未来のモビリティ社会を加速

インターネットインフラ事業などを手掛けるGMOインターネット株式会社(以下、GMOインターネット)は、AIを使った完全自動運転システムの開発に取り組むスタートアップ企業、チューリング株式会社(以下、チューリング)と、重要なパートナーシップを結びました。GMOインターネットはチューリングに32億円を出資するとともに、高性能な計算資源を提供する「GMO GPUクラウド」の長期契約を締結し、チューリングの完全自動運転AI開発を強力にサポートします。
チューリングが目指す「完全自動運転」とは?
チューリングは、「車が人間の代わりに運転操作を行う」完全自動運転の実現を目指しています。そのために、主に二つのAI技術を開発しています。
一つは、カメラなどのセンサーからの情報だけで、車の運転に必要な「認識」「判断」「制御」のすべてをAIがこなす「E2E(End-to-End)自動運転AI」です。従来のシステムのように、複数の機能を分けて処理するのではなく、AIが最初から最後まで一貫して処理する仕組みです。
もう一つは、人間社会の常識や背景、文脈を理解する「大規模基盤モデル」です。これらを組み合わせることで、どんな状況でも適切に運転できるAIの実現を目指しています。
チューリングでは、これらの自動運転AIシステムの開発に集中して取り組んでいます。
AI開発を支える「GMO GPUクラウド」
GMOインターネットは、2024年11月から「GMO GPUクラウド」というサービスを提供しています。これは、AIやロボットの進化に必要な高度な計算処理を行うための、高性能なコンピュータ資源をクラウド上で提供するサービスです。
「GMO GPUクラウド」は、NVIDIA H200 Tensor コアGPUや、最新のNVIDIA Blackwell Ultra GPU(B300)といった非常に高性能なGPU(グラフィック処理装置)を搭載しています。これにより、約0.37EFLOPS(エクサフロップス)という、とてつもない計算能力を発揮します。EFLOPSとは、1秒間に100京回(1の後に0が18個)の計算ができることを示す単位で、AI開発にはこのような膨大な計算資源が不可欠です。
このサービスは、国内のデータセンターから提供されるため、日本のAI開発者が安心して利用できる環境となっています。
なぜこのパートナーシップが重要なのか?
チューリングはこれまでも「GMO GPUクラウド」を利用してAI開発を進めてきました。今回のパートナーシップでは、GMOインターネットがチューリングに資金を提供し、さらに「GMO GPUクラウド」を4年間使い続けられる長期契約を結ぶことで、チューリングは安定した資金と、高性能な計算資源を確保できます。
これにより、チューリングは今後のAI開発に必要な計算資源の増加にも対応でき、完全自動運転の実現に向けた開発をさらに加速させることが期待されます。GMOインターネットは、このパートナーシップを通じて、最先端のAI開発現場から得られるフィードバックを活かし、「GMO GPUクラウド」をさらに進化させていくとのことです。
チューリングCEO山本一成氏のコメント

チューリングのCEOである山本一成氏は、「高速なネットワークとストレージを持つGMO GPUクラウドは、私たちの開発思想と非常に相性が良く、24時間体制のサポートによってエンジニアの負担も軽減されています。今回の戦略的パートナーシップにより、AI計算の基盤をさらに強化し、完全自動運転の実現に向けた開発を一層進めていきます」とコメントしています。
今後の展望
AI技術の進化は、自動運転だけでなく、医療、製造、農業など、さまざまな産業の発展を加速させると考えられています。特に、高齢化や労働力不足といった日本の社会課題の解決にもつながると期待されています。
完全自動運転は、世界中の企業が開発競争を繰り広げる最先端の分野です。日本のスタートアップが世界の標準技術を生み出すためには、最先端の計算資源と、それを安定して長期的に利用できる体制が欠かせません。
今回のパートナーシップを通じて、GMOインターネットは「GMO GPUクラウド」を継続的に発展させ、チューリングの完全自動運転システム開発を強力に支えていく方針です。国内のAI技術が産業競争力を高め、持続可能な社会を築くための基盤づくりに挑戦し続けるとしています。
関連情報
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チューリングの主な技術
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GMO GPUクラウド
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