AI inside株式会社が、製造業の受発注業務を効率化するための新しいソリューションの提供を開始しました。
複雑な帳票処理の課題をAIで解決
製造業の現場では、取引先ごとに異なるフォーマットの注文書や見積書が数多く扱われています。これらの帳票には、可変長の空白行が含まれていたり、ページをまたいで明細が続く複雑な構造のものも少なくありませんでした。そのため、これまでのAI-OCR(AIを活用した文字読み取り技術)では正確な読み取りが難しく、結局は人の手による入力作業に頼らざるを得ない状況が続いていました。これが、受発注業務の自動化が進まない大きな要因となっていました。
独自開発LLM「PolySphere-4」で高精度なデータ化を実現
AI insideは、この課題を解決するために独自開発の大規模言語モデル(LLM)「PolySphere-4」を搭載したソリューションを提供します。このAIは、帳票の形式にとらわれず、文書の内容を理解した上で必要な情報を正確に読み取ることができます。実際のデータを使った検証では、平均99.6%という高い読み取り精度が確認されており、受発注業務における帳票処理の自動化に大きく貢献します。

業務効率化の具体的な事例
注文書の受付・基幹システムへの取り込みを効率化
取引先ごとにフォーマットが異なる注文書は、受け取った後すぐに確認、返信、出荷対応を行う必要があります。繁忙期には、この手入力作業が大きな負担となり、入力ミスや処理の遅延が発生しやすいという課題がありました。本サービスを導入することで、注文書処理にかかる時間が月に160時間からほぼ不要な水準まで削減できるケースも報告されています。これにより、納期回答や出荷手配がより迅速に行えるようになり、受注業務全体のスピードアップと安定した運用が実現します。

見積書のデータ化と転記・照合業務の効率化
見積書もまた、取引先ごとにフォーマットが異なり、手作業での転記や照合に時間がかかるだけでなく、確認ミスも発生しやすい書類です。1日に50~60枚もの見積書を処理する体制では、担当者への負担が集中し、業務が特定の個人に属人化しやすいという問題がありました。本サービスを導入することで、1日8時間かかっていた転記・照合作業を約2時間まで短縮し、月に120時間もの工数削減が期待できます。これにより、見積もり対応のスピードが向上し、業務の標準化も進むため、繁忙期でも滞りなく処理を進められる体制の構築に貢献します。
あらゆる複雑な帳票に対応
このソリューションは、注文書や見積書だけでなく、1ページ内に複数の表が配置された仕様書や、縦横の項目が複雑に絡み合う生産管理表など、あらゆる種類の帳票を高精度にデータ化することが可能です。


AI inside株式会社について
AI inside株式会社は、生成AIや大規模言語モデル(LLM)などのAI技術の研究開発と社会での実用化を推進するテックカンパニーです。日本語のドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere」の開発など、AI基盤の構築と普及を進めています。同社の主力製品である「DX Suite」は、データ入力業務に特化したAIエージェントとして、多くの企業で業務全体の自動化を実現しています。これらの取り組みを通じて、AIと人が協力して働くことで、生産性向上と業務効率化によって生まれた時間を、より価値の高い業務に使えるような「VALUE SHIFT」の実現を目指しています。
関連情報
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本サービスの詳細はこちらから確認できます:
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AI inside株式会社のコーポレートサイト:
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「DX Suite」製品サイト:

