国産SNSアプリ『Writter(ライター)』が、画像に権利記録を残す世界初の機能「ピクディー(PicDNA)」を実装しました。
株式会社GOLDENBBEAMが開発・運営するWritterは、画像をSNSに投稿する際、電子透かしの刻印、権利者情報の紐づけ、投稿記録の保全を同時に行えるようになります。これは、画像を日常的に投稿する行動そのものを、作品の権利を守る手段に変える画期的な取り組みです。

Writter(iOS):
https://apps.apple.com/jp/app/writter-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC/id6747600446
Writter(Android):
https://play.google.com/store/apps/details?id=goldenbeam.app.writter.jp&hl=ja
クリエイターが直面する二つの大きな課題
現在、クリエイターは二つの重要な課題に直面しています。
一つ目は、生成AIの学習問題です。SNSに投稿した画像が、作者の知らないうちにAIの学習データとして使われてしまうケースが世界中で問題になっています。AI学習を完全に防ぐ技術はまだありません。
二つ目は、2026年4月に始まる「未管理著作物裁定制度」です。これは、著作権者と連絡が取れない作品を、文化庁への申請と補償金の支払いを経て、第三者が合法的に利用できるようにする制度です。もし画像に「誰が作者か」「どう連絡すればいいか」という情報が紐づいていないと、作品が「未管理著作物」として扱われ、意図しない形で利用されてしまう可能性があります。
PicDNAは、これらの問題に対応するために開発されました。

未管理著作物裁定制度とは?
2026年4月に施行される著作権法改正に基づくこの制度は、連絡が取れない著作権者の作品について、文化庁への申請と補償金の供託を経て、第三者が利用できるようになるものです。インターネット上の画像作品に権利者情報や連絡先が明示されていない場合、「相当な努力を払っても権利者に連絡がつかなかった」と判断され、裁定手続きが進む可能性が出てきます。
この制度について、詳しくは文化庁のウェブサイトで確認できます。
文化庁「未管理著作物裁定制度」

従来の対策と「PicDNA」が目指すもの
現在、多くのプラットフォームでAI学習対策が取られていますが、robots.txtの設置やスクリーンショット禁止機能などは、悪意のあるAIからのアクセスを完全に防ぐものではありません。
また、C2PAなどの画像にデータを埋め込む技術はすでに存在しますが、スクリーンショットやSNSでの画像圧縮によって、埋め込まれたデータが消えてしまうという弱点がありました。さらに、これらの技術は専用のツールや手間が必要で、「知っていても使わない」という課題がありました。
PicDNAは、この「技術が使われない」という問題を解決するため、「SNSに投稿する」というクリエイターの日常的な行動に、権利記録の機能を組み込みました。これにより、特別な手間なく、作品の保護が可能になります。

SNS投稿で権利記録が残る仕組み
Writterに画像を投稿する際、ユーザーが希望すれば、以下の二重構造で投稿記録が保全されます。
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画像への電子透かし刻印
画像内に「(c)writter-NoAI-{ユーザー名}-{投稿日時}」という目に見えない電子透かしが埋め込まれます。「NoAI」タグは、AI学習を許可しないという意思表示を画像そのものに記録します。 -
サーバーへのハッシュ値保管
刻印と同時に、画像の改ざん有無を確認できるハッシュ値がサーバーに保管されます。投稿ごとに記録ページが生成され、タイムスタンプ付きの投稿記録として保全されます。
PicDNAの刻印は、スクリーンショットや画像圧縮で消えてしまうことがありますが、この特性を逆手に利用します。刻印が残っている画像はオリジナル、消えている画像は加工や複製が行われたものと判断する基準として機能するのです。万が一刻印が消失しても、Writter上の記録ページに投稿記録とハッシュ値が保管されているため、投稿事実の補完的な記録として機能します。
未管理著作物裁定制度への具体的な対応
PicDNAで刻印された画像には、Writterの運営システム上で権利者への連絡手段が紐づく「権利管理窓口」が設置されます。この窓口は、以下の3種類の申し立てに対応します。
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著作権侵害の報告
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ライセンス利用相談
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裁定制度利用に関する事前協議
これにより、「著作権者に連絡がつかない」という状態を技術的に解消し、未管理著作物裁定制度における「相当な努力」要件の成立を困難にする狙いです。GOLDENBEAMは、この窓口を通じて、裁定制度の利用を一律に拒絶する意思表示を行っており、利用を希望する場合には必ず窓口からの事前連絡を求めています。

「証明」ではなく「記録」と定義する理由
PicDNAは、著作権の帰属を法的に確定する機能ではありません。「いつ、誰が、この画像を投稿したか」という事実の記録を保全する仕組みです。GOLDENBEAMは、機能の範囲を正確に伝え、過度な期待による不利益を防ぐため、PicDNAを「証明」ではなく「記録」と定義しています。
悪意ある利用への対応
他人の著作物への不正な刻印や権利の捏造など、悪意のある利用に対しては、アカウントの即時停止、永久的な利用禁止、法的措置などの厳しい対応が取られます。また、生成AIによる画像や第三者の著作権を侵害する二次創作物への刻印は、PicDNAによる投稿記録の有効性が失われます。
外部検証ツール「PicDNAチェッカー」
Writterのアカウントを持たない第三者でも、画像にPicDNAが埋め込まれているかを確認できる外部ツール「PicDNAチェッカー」が公式ページ内に設けられています。画像をアップロードすると、刻印の有無やユーザー名、投稿日時が表示され、権利管理窓口に直接アクセスできます。

PicDNA特設ページと刻印チェッカーはこちら:
PicDNA特設ページ+刻印チェッカー
今後の展開:海外展開と事業提携
Writterは海外版の配信も計画しており、PicDNAはその中核機能として位置づけられています。EUでのAI Act施行や米国でのAI著作権訴訟など、世界中でクリエイターの権利保護に関する法整備が進む中、「投稿するだけで権利記録が残るSNS」という仕組みは、国際的な課題への対応としても期待されています。
また、GOLDENBEAMはPicDNAの技術基盤を活用した事業提携、API連携、資金調達に関する相談も受け付けています。出版社、ストックフォトサービス、イラスト投稿サイトなど、画像を扱う事業者がPicDNAの権利記録機能を自社サービスに組み込むことも想定されています。
株式会社GOLDENBEAM:
https://goldenbeam.co.jp/
Writterアプリをダウンロード
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アプリ名: Writter(ライター)
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開発・運営: 株式会社GOLDENBBEAM
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iOS版: https://apps.apple.com/jp/app/writter-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC/id6747600446
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Android版: https://play.google.com/store/apps/details?id=goldenbeam.app.writter.jp&hl=ja
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公式サイト: https://writter.jp/
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Writterチームからのメッセージ: https://writter.jp/information/

