UXPinがAIデザインアシスタント「Forge」を発表
デザインツールを提供するUXPinが、新しいAIデザインアシスタント「Forge」をリリースしました。このツールは、ウェブサイトやアプリを作る際の「デザイン」と「開発」の間にある、長年の課題を解決するために作られました。

従来のAIデザインツールの課題
これまでのAIデザインツールは、ユーザーインターフェース(UI、ウェブサイトやアプリの見た目や操作部分)をきれいに見せるための「画像」を作り出すのが得意でした。しかし、これらの画像はあくまで見た目だけで、実際にウェブサイトやアプリとして動かすためには、エンジニアがそのデザインをゼロから「コード」(コンピューターが理解できる命令)として作り直す必要がありました。
UXPinのCEO、アンドルー・マーティン氏は、「ほとんどのAIデザインツールはデモでは印象的ですが、エンジニアの作業量を増やしています」と述べています。これは、AIが作ったデザインが、かえって開発の手間を増やしてしまうという問題点を示しています。
Forgeの仕組み:本物の部品でデザイン
「Forge」は、この問題を根本から解決します。このツールの核となるのは「UXPin Merge」という技術です。これは、開発者が実際にウェブサイトやアプリで使う「Reactコンポーネント」(ボタンや入力欄など、ウェブサイトやアプリを構成する小さな部品のようなもの)を、デザインツールの中に直接取り込むことができる技術です。
これにより、デザイナーはAIを使ってデザインする際に、見た目だけの画像ではなく、実際に動く「本物の部品」を使ってUIを作成できます。つまり、デザインが完成した時点で、それはそのまま「本番用のコード」として使える状態になっているのです。
Forgeの主な機能
Forgeには、以下のような便利な機能が備わっています。
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自然な言葉でUIを作成: 「こんなウェブサイトを作りたい」といった内容を言葉で伝えるだけで、AIがコンポーネントライブラリ(部品の集まり)から部品を選び、UIを生成します。
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会話のように編集: 一度生成したデザインに対して、さらに「ここをこうしてほしい」と指示すると、AIがその文脈を理解して修正してくれるため、最初からやり直す必要がありません。
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本物のコンポーネントを出力: 生成されるすべての要素は、見た目だけのものではなく、開発でそのまま使える本番用のコンポーネントです。
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コードとしてエクスポート: 完成したデザインは、既存のコンポーネントを使った本番対応のReactコードとして出力できます。
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手動での調整も可能: AIが支援する編集と、デザイナー自身が手で調整する編集を、いつでも切り替えることができます。
技術設計チームのために
Forgeは、特に「コーディングされたデザインシステム」(開発で使う部品のルールやガイドラインが決められたもの)を扱う設計エンジニア、テクニカルデザイナー、プロダクトチームのために開発されました。実際に使われるコンポーネントでデザインすることで、チームはデザインしたものが再構築なしでリリースされることを確実にします。
提供状況
Forgeは、Merge AI、Core、Growth、Enterpriseプランのいずれかを契約しているUXPinアカウントで利用できます。
詳細情報や無料トライアルの開始については、以下のリンクをご覧ください。
UXPinは、デザインと開発のギャップを埋めるデザインプラットフォームです。UXPin Mergeを通じて、プロダクトチームがエンジニアが本番環境で使うのと同じコンポーネントでデザインできるようにし、市場投入までの時間を短縮することを目指しています。

