ブレインパッド、電力業界向けDXを加速する「スタータープラン」を提供開始

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ブレインパッド、電力業界向けDXを加速する「スタータープラン」を提供開始

ブレインパッドは、電力業界の実態に即したデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「電力業界向けソリューション」のラインナップを刷新し、本日より「電力業界向けスタータープラン」の提供を開始しました。

このリニューアルでは、検討開始から効果を実感するまでの時間を短縮できるよう、最短2~3か月で効果検証(PoC)が可能なソリューションが新たに追加されています。衛星画像を活用した再生可能エネルギーの発電用地選定や、熟練工の技術継承を支援するAIエージェントなど、計5つの新たなソリューションを通じて、電力業界のDXやAI活用が加速されることが期待されます。

電力業界向けスタータープランを構成する5つのソリューション

リニューアルの背景:現場の「導入ハードル」を下げ、DXを加速へ

ブレインパッドはこれまで、電力事業者を含む多くの企業に対し、データやAIの活用、そして組織変革の支援を行ってきました。しかし、30社以上の電力事業者へのヒアリングや展示会での対話を通じて、多くの企業が「DXの必要性は理解しているものの、導入に長期間・高コストを要する取り組みには踏み出しにくい」「現場で具体的な効果をイメージしづらい」という課題を抱えていることが明らかになりました。

そこでブレインパッドは、従来の長期的な支援モデルに加え、「クイックに効果を体感できる」ことを重視した「電力業界向けスタータープラン」を開発しました。これにより、初期投資を抑えつつ(最小構成で50万円〜)、短期間でROI(投資対効果)を検証できるサービス体系へと刷新されています。

「電力業界向けスタータープラン」を構成する5つのソリューション

今回発表された新サービスは、電力業界特有の「煩雑な業務」「属人化」「収益ロス」といった課題を解決する、以下の5つのソリューションで構成されています。

A. 衛星画像×AIによる再エネ用地選定

ブレインパッドの地理空間検索技術「Orbital Sense(オービタル・センス)(1)」を活用します。自然言語での検索と衛星画像解析により、適地条件(面積、平坦性、周辺環境など)を満たす候補地を自動でリストアップし、調査時間を大幅に削減します。

衛星画像分析による候補地分析

B. AIエージェントによる作業マニュアルや報告書の自動作成

ブレインパッド子会社のAIエージェント「COROKO(コロコ)(2)」を活用します。現場の作業動画を撮影するだけで、マニュアルや報告書を自動作成します。これにより、熟練工の暗黙知となっていた技術が資産化され、人手不足の解消と業務効率化が実現します。

発電設備点検 現場作業を動画記録 AIエージェント「COROKO」による解析

C. 発電設備の予兆保全ソリューション

画像、センサー、振動データなどのマルチモーダルAI(3)解析により、故障の予兆を高精度に検知します。最適なタイミングでのメンテナンスが可能となり、稼働率の最大化と修繕コストの削減に貢献します。

業界トップ水準のマルチモーダルAI技術

D. 系統用蓄電池のストリング間インバランス可視化

従来のEMS(エネルギーマネジメントシステム)(4)では検知が難しかった、ストリング単位での電圧差による容量損失を可視化します。蓄電池の適切な交換時期の予測や運用最適化により、売電収益の最大化を支援します。

状態・異常可視化: ストリング間インバランスを可視化し、異常ストリングを特定

E. LOB(事業部門)分析アドバイザリ支援

分析テーマの探索から実行までを、ブレインパッドの専門家が伴走支援します。単なる研修に留まらず、実際の事業課題を解決するプロセスを通じて、データやAI活用における人材育成と内製化を推進します。

分析テーマ探索から分析設計・結果レビューを一気通貫で現場支援

「電力業界向けスタータープラン」価格

提供価格は50万円~(税抜)です。ソリューションによって最低金額が異なるため、詳細はサービスページにて資料をダウンロードしてご確認ください。

今後の展望

ブレインパッドは、2026年中に10社への導入を目指しています。

株式会社ブレインパッド エンタープライズユニット ソリューションリード (エネルギー領域責任者) 内池もえ氏のコメント

内池もえ氏

内池もえ氏は、「現在、電力業界はカーボンニュートラル実現の社会的要請に加え、設備の老朽化、若手のなり手不足といった課題に直面しています。当社はデータ・AI活用を通じて、これらの構造的変化に伴う課題解決の道を切り開けると考えています。」と述べています。

また、「当社が30社以上の電力事業者様と対話を重ね、また展示会出展をきっかけにより多くの生の声に触れる中で浮き彫りになったのは、DXの重要性は十分に理解しながらも、大規模かつ長期にわたる投資判断が現場の導入ハードルになっているという実態でした。そこで今回、これまでの支援実績を凝縮し、電力業界特有のニーズに特化した5つのソリューションを新設しました。初期投資を抑え、最短2~3か月で具体的な効果を検証できる、このスタータープランが、日本のエネルギーインフラの変革を加速させる『はじめの一歩』となれば幸いです。」と、新プランへの期待を語っています。

用語解説

    • (1) Orbital Sense(オービタル・センス):膨大な衛星画像の中からAIが意図を類推し、場所を探索する“あいまい検索”ツールです。ブレインパッドが開発しています。

    • (2) COROKO(コロコ):作業動画をAIが解析し、マニュアルや報告書を自動生成する現場向けAIエージェントです。ブレインパッド子会社の株式会社BrainPad AAA(ブレインパッドエーキューブ)が開発しています。

    • (3) マルチモーダルAI:異なる形式のデータを統合的に処理する生成AIのことです。画像・音・テキストなど複数の形式のデータの特徴を関連づけて学習し、より統合的な情報処理を行います。

    • (4) EMS(エネルギーマネジメントシステム):エネルギーの使用状況を可視化・最適化し、電力消費の削減や効率化を支援する管理システムのことです。

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