高専生がAIで未来を創る!「DCON2026」本選出場10チームが決定、MCにヒャダイン・佐竹美希氏

教育・学習

高専生がAIで未来を創る!「DCON2026」本選出場10チームが決定

全国の高等専門学校(高専)の学生が、ものづくりとディープラーニング(AIの一種で、コンピューターが大量のデータから自分で学び、賢くなる技術)を組み合わせ、新しい事業を生み出すコンテスト「第7回 全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2026(DCON2026)」の本選出場チームが発表されました。

本選は2026年5月8日(金)、9日(土)にヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)で開催されます。イベントのMCには、音楽クリエイターのヒャダイン氏と、富山高専出身のフリーアナウンサー・佐竹美希氏が決定しました。

DCON 2025のイベント風景

過去最多の応募から選ばれた10チーム

DCONは、高専生がものづくりとディープラーニングの技術を使い、社会の課題を解決するプロダクトやサービスを考え、その事業がどれくらい成功しそうか(事業性)を「企業評価額」という形で競い合うビジネスコンテストです。7回目となる今回は、過去最多となる40高専、91チーム、119作品の応募がありました。

製造、物流、一次産業、インフラ点検、防災、安全保障、医療介護、福祉など、幅広い分野の社会課題に取り組むテーマが集まり、2度の審査を経て、事業としての成長が期待される10チームが本選への出場を決めました。

MCはヒャダイン氏と佐竹美希氏

本選のMCには、昨年に引き続き、音楽クリエイターのヒャダイン氏と、富山高専卒業生のフリーアナウンサー・佐竹美希氏が決定しました。

音楽クリエイターのヒャダイン氏

ヒャダイン氏は、「今や誰もが使っているAIを革新的な発想で駆使してビジネスプランを提案する高専生の闘い、しびれるぜー!最先端!」とコメントしています。

フリーアナウンサーの佐竹美希氏

佐竹美希氏は、「昨年に引き続き、卒業生として全チームを応援しながら進行させていただきます。皆さんの発表内容はもちろん、プレゼン力もとても楽しみです!」と語っています。

IT・AI人材と起業家不足への挑戦

DCONは、IT・AI人材や起業家が不足しているという日本の社会課題に対し、次世代のリーダーを育てることを目指しています。これまでに12社のスタートアップ企業がDCONから誕生しており、高専生の「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を組み合わせることで、社会に役立つ人材の育成に貢献しています。

本選出場10チームの作品紹介

本選に出場する10チームは、今後、それぞれの分野の専門家であるメンターからのアドバイスを受け、最終審査に挑みます。本選では、ベンチャーキャピタリスト(新しい会社に投資する専門家)が事業性を評価し、最も高い「企業評価額」を獲得したチームが優勝となります。

各チームの作品概要は以下の通りです。

  • 釧路工業高等専門学校(チーム名:超音サンマ)

    • 作品名:Pulsar

    • 概要:長時間イヤホンを使う人の耳の痛みや、周囲の生活音に悩む人のための音響空間を創出。装着の不快感や音漏れをなくし、特定の人にだけ音を届ける製品。

  • 仙台高等専門学校 広瀬キャンパス(チーム名:それいけ!運搬マン)

    • 作品名:Nego Delivery

    • 概要:EC市場の拡大と運送業界の人手不足に対応するため、マンション・倉庫内で働く全自動運搬ロボットとAIエージェントを組み合わせ、配送を自動化するシステム。

  • 沼津工業高等専門学校(チーム名:SOUTA)

    • 作品名:Gourmeet

    • 概要:飲食店の混雑と廃業率の課題を解決。カメラとAIで空席状況をリアルタイムで2Dマップ化し、顧客の「行ってみたら満席」というストレスと店舗の機会損失を解消。

  • 豊田工業高等専門学校(チーム名:Kanro AI)

    • 作品名:Pipe Eye

    • 概要:下水道の老朽化と人手不足の課題に対応。リアルタイム画像認識で臨機応変に対応できる、スマートな自動点検ロボットを開発。

  • 舞鶴工業高等専門学校(チーム名:mAIzuru)

    • 作品名:ことの葉

    • 概要:観葉植物と対話しながら世話を支援するプロダクト。AIが土壌水分や日照データを解析し、キャラクターのようなセリフで情報を伝えるスティック型センサーと専用アプリ。

  • 久留米工業高等専門学校(チーム名:Atelier-I)

    • 作品名:Atelier-I

    • 概要:視覚障がいのある高齢者のためのシルバーカー。カメラとセンサーが危険を検知し、ハンドルの振動と音声で警告。歩行補助とAIによる目の代わりを一台で実現。

  • 沖縄工業高等専門学校(チーム名:Omoide.lab)

    • 作品名:VocaSense ~声の揺らぎが知らせる認知症のサイン~

    • 概要:日常会話から認知症を早期発見するシステム。生成AIで学習データを補い、マルチモーダルAIが会話のテキストと音響トーンから進行度を判定。プライバシーに配慮したエッジコンピューティングを採用。

  • 沖縄工業高等専門学校(チーム名:Seesar Labs)

    • 作品名:SonicSeesarEye

    • 概要:工場・倉庫火災による甚大な損失を防ぐため、火災の検出から音波による消火までを一連で実現する無人消火システム。

  • 沖縄工業高等専門学校(チーム名:Rewave)

    • 作品名:通信の空白地帯を消す!AIで被災地を可視化する災害デバイス「アドフォン」

    • 概要:災害時に通信手段を失う課題を解決する次世代防災通信デバイス。通信途絶したスマホを流用し、基地局に依存しないネットワークを構築。AIで情報を圧縮し、音声や位置、安否情報を共有。

  • 神山まるごと高等専門学校(チーム名:codell)

    • 作品名:KIDUKI

    • 概要:介護現場の人手不足と知識の属人化を解決。AR(拡張現実)とAIを活用し、「今・誰に・何をすべきか」を即座に可視化し、経験差をテクノロジーで補う。

新たな賞で高専生の挑戦を後押し

今年度から、惜しくも本選出場を逃したチームも対象に、その挑戦や技術的な成果を社会に広く伝えるため、「特別展示賞」と「オーディエンス賞」が新設されました。DCON実行委員会は、単なる順位を競うだけでなく、学生が社会課題に向き合い、技術と事業の両立に挑むプロセスそのものに価値があると考えています。これらの賞を通じて、より多くの高専生が社会と接点を持ち、次のステップへとつながる機会を得られるでしょう。

メンターが学生の事業化を支援

国内外で事業を成功させてきた一流のビジネスパーソンがメンターとして参加し、学生の技術やアイデアを事業として成功させるための深いアドバイスやフィードバックを提供します。この伴走型支援は、学生が「技術力」を「事業の価値」に変える感覚を身につける上で、DCONの大きな特徴の一つです。

DCON2026のメンターを務める10名のビジネスパーソン

本選のライブ配信情報

2026年5月9日(土)12:00から17:30まで、DCON2026本選プレゼンテーションと表彰式が以下のプラットフォームでライブ配信されます。

「DCON2026」開催概要

  • 主催: 日本ディープラーニング協会、全国高等専門学校連合会、NHK、NHKエンタープライズ

  • 後援: 内閣府、デジタル庁、文部科学省、農林水産省、経済産業省、環境省、渋谷区、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、一般財団法人高専人会、株式会社日本経済新聞社

  • 本選日程:

    • 2026年5月8日(金):技術審査会、特別展示・投票

    • 2026年5月9日(土):本選プレゼンテーション、本選出場チーム作品展示、特別展示・投票、表彰式

  • 会場: ヒカリエホール

  • 公式サイト: https://dcon.ai/

  • 公式X: https://x.com/DCON_JDLA/

  • 公式Facebook: https://www.facebook.com/DCON123/

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