東大IPCとCyber Valley、新市場探索プログラム「Valley and Sunrise」でYugen Spaceを採択
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)と、AI(人工知能)やロボット技術の研究で知られる欧州の「Cyber Valley」が協力し、新しい市場を開拓するプログラム「Valley and Sunrise」の採択企業として、ドイツの「Yugen Space UG」を選んだことを発表しました。

「Valley and Sunrise」プログラムとは
この「Valley and Sunrise」プログラムは、2025年11月に始まったもので、ヨーロッパのAIやロボット技術を持つスタートアップ(新興企業)が日本市場に進出するのを助けるためのものです。東大IPCが持つ企業や研究機関とのネットワークを活用し、日本でのビジネスチャンスを作る支援が提供されます。
採択されたYugen Spaceとは
Yugen Spaceは2025年6月に設立されたドイツの企業で、さまざまな種類の衛星データを一つにまとめ、科学的なモデルやAIの一種である機械学習を使って、重要な判断に役立つ情報を作り出すプラットフォームを開発しています。今回の採択では、彼らの持つ技術力の高さと、将来的に市場で成功する可能性が評価されました。
Yugen Spaceは、このプログラムを通じて日本国内での事業機会を探したり、協力してくれるパートナーを見つけたりするなど、日本市場への本格的な参入に向けた戦略を立てていく予定です。

Yugen SpaceのCEOであるアナンド・ワグマレ氏は、今回の採択を「当社にとって重要な節目」とコメントしています。このプログラムを通じて、ドイツと日本のAI・ディープテック(最先端技術)のエコシステム(産業環境)をつなぎ、世界的な展開を加速させたい考えです。また、日本の企業や研究機関との協力によって、環境や産業の分野における具体的な課題解決に貢献したいと述べています。
東大IPCの長坂英樹氏(Partner & Director、1stRound統括)は、今回の採択が「日独間で築き上げてきた連携の枠組みが、具体的な成果として結実したもの」と述べています。Yugen Spaceが日本市場での事業開発を加速させる重要な一歩になると確信しており、この取り組みがCyber Valleyをはじめとするドイツのコミュニティの成長に貢献し、日本のエコシステムとのつながりをさらに深めるきっかけとなることを期待しています。
プログラム概要
「Valley and Sunrise」プログラムの概要は以下の通りです。
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名称: Valley and Sunrise
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主催: Cyber Valley GmbH、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
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対象: AI・ロボット技術分野のヨーロッパのスタートアップ
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支援内容:
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日本企業や研究機関とのパートナーマッチング
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日本市場に関する情報提供
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実証実験(PoC)に向けた支援やフォローアップ
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採択予定企業数: 1〜2社(応募期間:2025年11月5日~12月5日実施)
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
東大IPCは、東京大学が100%出資する子会社として2016年に設立されました。大学、企業、ベンチャーキャピタル、政府など、さまざまな組織と協力し、世界に通用するスタートアップの創出や、新興企業が育つ環境(エコシステム)を作る活動をしています。
「1stRound」のような創業支援プログラムの運営や、研究者の技術を事業化する支援、人材育成など、ディープテックスタートアップを育てるために必要なあらゆる資源を集めたプラットフォームを構築し、持続的な支援を展開しています。
Cyber Valleyについて
Cyber Valleyは、AIとロボット技術の分野で世界トップクラスの研究機関が集まるドイツのコンソーシアム(共同事業体)です。マックス・プランク知能システム研究所、シュトゥットガルト大学、テュービンゲン大学などが中心となり、複数のグローバル企業も創設メンバーとして参加しています。
基礎研究や人材育成だけでなく、その研究成果が早く産業で活用されるよう、スタートアップ支援も積極的に行っています。Amazonなどのグローバル企業やベンチャーキャピタルとも提携し、研究者たちが事業を立ち上げるのを後押ししています。

