JDSCがAWSジャパンの「フィジカルAI開発支援プログラム」に採択
株式会社JDSCは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(以下、AWSジャパン)が提供する「フィジカルAI開発支援プログラム」に採択されたことを2026年3月5日に発表しました。

このプログラムは、ロボットが目で見て、言葉で指示を受け取り、それに基づいて自分で考えて動く「Vision-Language-Action(VLA)」という技術を使ったロボットの「基盤モデル」の開発を支援するために作られました。JDSCは、このプログラムを活用し、特に日本の製造業や物流業でのロボット基盤モデルの開発をさらに進め、新しいビジネスの形を作り上げることを目指します。
フィジカルAIとは?
フィジカルAIとは、ロボットがまるで人間のように、周りの状況をカメラなどのセンサーで「見て」理解し、私たちからの「言葉の指示」に基づいて、自分で考えて適切な動きを生み出す技術のことです。これまでのロボットは、あらかじめ決められた動きしかできませんでしたが、フィジカルAIを搭載したロボットは、予想外の状況にも対応できるようになります。
日本の製造・物流業界が抱える課題
現在、日本の製造業や物流業では、少子高齢化によって働く人が足りないという深刻な問題に直面しています。このため、工場や倉庫での作業を自動化することが、非常に重要な課題となっています。
しかし、形がバラバラな物を扱う作業や、その場で判断が必要な作業など、従来の決められた動きしかできないロボットでは自動化が難しい作業がまだたくさん残っており、多くの部分で人の手が必要とされています。
JDSCの取り組みと今後の展望
JDSCは、このような課題を解決するために、VLA技術を使ったロボット基盤モデルの実証開発をパートナー企業と一緒に進めてきました。研究段階の技術を実際の産業現場で使えるようにするための開発体制や、これまでの経験と知識が今回のプログラム採択につながったと考えられます。
2026年2月には、JDSCの代表取締役COO直下に「Physical AIビジネス開発室」が設立されました。このプログラム採択をきっかけに、AWSの高性能なコンピューター設備(GPUインスタンスなど)や、AI/機械学習のための技術基盤(Amazon SageMakerなど)を使い、VLAモデルをはじめとするロボット基盤モデルの開発をさらに加速させます。
JDSCは、ロボットの導入だけでなく、導入後の運用までを含めた新しいビジネスモデルを構築していく予定です。具体的には、コンピューターの中でのシミュレーションで事前に検証したり、ロボットが自分で動くためのアルゴリズムを開発したり、協力企業と組んで必要なハードウェアを提供したりと、様々な取り組みを一体的に進め、実際の現場での実証を通じて事業化を目指します。
これにより、日本の強みである「ものづくり」をAIや機械学習の技術と組み合わせることで、現場に最適な形で導入し、そこから得られるデータを活用してロボットの能力を継続的に改善していくサービス体系を作り、「導入後も価値がどんどん増えていく」状態を目指します。
JDSCの代表取締役COOである佐藤飛鳥氏は、「『UPGRADE JAPAN』というミッションのもと、AIの力で日本の産業を進化させることに取り組んできました。これまでの経験をさらに発展させ、製造・物流をはじめとする日本の基幹産業が抱える根本的な課題に対して、フィジカルAIで具体的な解決策を提供していきます」とコメントしています。
多用途ロボットの世界市場は、2040年には約60兆円規模に達する見込みであると、McKinsey & Companyの調査で示されています。
株式会社JDSCについて
株式会社JDSCは、生成AIや機械学習、数理最適化といったデータサイエンスと最先端技術を使い、製造、物流、エネルギー、ヘルスケア、公共といった日本の主要な産業に対して、課題を見つけるところから、AIの仕組みを作り、実際にシステムを導入・運用するところまでを一貫してサポートするテクノロジー企業です。社会全体の課題や産業共通の課題を解決することで、日本の産業全体のレベルアップに貢献することを目指しています。
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