ServiceBio社のデジタル病理スライドスキャナー「LG-FS80」とは
中国ServiceBio社が開発した、高精度で再現性の高い次世代デジタル病理スライドスキャナー「LG-FS80」が、2026年に株式会社アクセラレート・バイオを通じて日本国内で販売される予定です。
この「LG-FS80」は、まるで肉眼で顕微鏡を覗いているかのように、非常にリアルで鮮明なデジタルスライド画像を取得できるのが特徴です。明視野(通常の光で見る方法)と蛍光(特殊な光で見る方法)の両方のスキャンに対応しており、基礎研究から薬の開発、病理学に関する研究まで、幅広い分野での活用が期待されています。

研究現場のニーズに応える「LG-FS80」
近年、病理学や組織学の研究分野では、データのデジタル化や共有、研究の再現性の向上、複数の施設や大人数での共同解析、そしてAI(人工知能)を使った分析に役立つ高品質な画像の取得といったニーズが高まっています。
しかし、厚い組織の切片や大きな組織、蛍光で多重に染色された試料をデジタル化するのは、これまで技術的に難しい課題でした。「LG-FS80」は、光学設計、スキャン方法、そしてソフトウェアを一体で最適化することで、これらの課題を解決するために開発されました。
「LG-FS80」の主な特長
1. 高精細で忠実な画像
高品質な対物レンズと高感度カメラを使用することで、組織の構造や染色された部分の色合いを忠実に再現します。一般的なHE染色や特殊な染色、免疫染色など、様々な方法で染色された試料も、顕微鏡で直接観察するのと変わらない自然な色合いでデジタル化できます。


2. 明視野と蛍光スキャンの両方に対応
「LG-FS80」は、明視野スキャンと蛍光スキャン(複数の色に対応)を一台でこなします。これにより、免疫蛍光染色やFISH法など、蛍光観察が必要な研究にも柔軟に対応できます。DAPI、SpGreen、SpOrangeの3種類のカラーフィルターブロックを標準で搭載しており、オプションでさらに多くのフィルターを選べます。

3. 厚い切片や大きな組織にも対応
厚さ0.9~2mmまでのスライドをスキャンできるため、硬い骨などの組織切片の観察も簡単に行えます。また、最大99層の画像を合成する機能も備わっており、厚みのあるサンプルでも鮮明で詳しい画像を得ることが可能です。


スライド上の組織がある部分全体を自動で認識し、組織マイクロアレイやサルの脳のような大きな組織でも高速にスキャンできます。さらに、植物の根や茎、血管といった小さな組織も高速でスキャンできるため、研究者の作業負担を大きく減らし、ラボの生産性向上に貢献します。


4. 直感的に操作できる専用ソフトウェア
専用のスキャンソフトウェアと、画像を見る・分析するための環境が提供されます。高度なソフトウェア制御により、ピント合わせやスキャンする範囲の認識、装置の操作までを一元的に管理できます。単層、多層、被写界深度拡張(EDF)など、様々なスキャンモードに対応し、プレビュー機能や自動化機能を使うことで、高精度かつ効率的なスキャンが可能です。操作も簡単なので、デジタル病理学の初心者でもスムーズに使い始められるように設計されています。



主な用途
「LG-FS80」は、以下のような幅広い研究分野での利用が想定されています。
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病理学・組織学の基礎研究
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創薬研究・非臨床研究
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免疫染色・蛍光染色を用いた解析
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植物・動物組織研究
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デジタルパソロジー/AI解析の前処理

機器仕様表

日本国内でのサポート体制と今後の展望
株式会社アクセラレート・バイオは、日本の研究者のニーズに合わせて、日本語でのサポート体制を整え、国内の販売代理店ネットワークを広げていく計画です。製品の導入前から導入後まで、技術的なサポートを含む包括的な支援体制を構築していくとのことです。
「LG-FS80」は2026年に日本国内での販売が始まる予定で、詳しい仕様や価格、デモンストレーションに関する情報は、今後順次発表されます。製品に関するお問い合わせは、株式会社アクセラレート・バイオまで。

