三菱電機グループから2名の研究者が「IEEEフェロー」に認定!衛星通信とAIの発展に貢献

機械学習・深層学習

三菱電機株式会社の研究開発本部 情報技術総合研究所に所属する高橋 徹氏と、米国の現地法人であるMitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)のMichael J. Jones(マイケル・J・ジョーンズ)氏の2名が、電気・電子工学分野で世界最大級の学会であるIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)から「IEEEフェロー」に認定されました。

「IEEEフェロー」は、IEEEの全会員のうち、わずか0.1%未満にしか授与されない最高の栄誉ある資格です。毎年、電気・電子工学や情報通信工学の分野で特に優れた業績を上げた研究者や技術者が選ばれます。

IEEEフェローに認定された高橋徹氏とMichael J. Jones氏

2名の研究者の功績

衛星通信とレーダーシステムの進化に貢献した高橋 徹氏

高橋 徹氏は、衛星通信やレーダーの分野で、フェーズドアレーアンテナ(電波の向きを素早く電子的に変えられるアンテナ)の性能を大きく向上させる技術を開発しました。特に、アンテナを構成する多くの部分を正確に同期させ、一つの高性能なアンテナとして機能させる「キャリブレーション技術」と、異なる電波を同時に送受信できるようにする「直交偏波共用化技術」で革新的な成果を上げました。

これらの技術は、日本の陸域観測技術衛星2号「だいち2号」や先進レーダ衛星「だいち4号」といった人工衛星にも使われており、衛星通信の容量を増やしたり、レーダーでより多くの情報を観測したりすることを可能にしています。これにより、私たちの社会の安心・安全に貢献しています。

AIの顔検出技術を確立したMichael J. Jones氏

Michael J. Jones氏は、コンピューターが画像や映像を理解する「コンピュータービジョン」の分野で、画期的な研究を行いました。特に、2001年にPaul Viola氏と共同で発表した顔検出技術は、「Viola-Jones顔検出器」として広く知られています。

この技術は、一般的なパソコンのCPU(処理装置)上で、リアルタイムに顔を検出できる世界初の技術とされており、大量の画像から人の顔を高速かつ高精度に見つけ出すことを可能にしました。これにより、コンピューターによる画像認識技術の実用化が大きく進み、現在のAI顔認証システムなどの基盤となっています。また、映像から異常を自動で検知する技術の研究も進め、監視やセキュリティ、工場自動化など、幅広い分野での活用が期待されています。

三菱電機グループについて

三菱電機グループは、創業から100年以上の歴史を持ち、社会システム、エネルギーシステム、FAシステムなど、多岐にわたる事業を展開しています。たゆまぬ技術革新を通じて、活力とゆとりのある社会の実現を目指しています。詳細は、三菱電機株式会社のウェブサイトをご覧ください。

今回「IEEEフェロー」に認定された2名の研究者たちの功績は、私たちの技術の進歩と豊かな社会づくりに、これからも貢献し続けることでしょう。

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