ERPCがハイパフォーマンスVPSを大幅に強化
ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営するERPCは、Premium VPS、EPYC VPS、SUPER VPSといったハイパフォーマンスVPSの全シリーズで、性能を大きく向上させました。この強化は、ERPCの研究開発の成果に基づいており、すべての地域(リージョン)で適用されています。
今回のアップデートにより、特に処理の遅延を示すP99レイテンシが150〜200ミリ秒も改善されたことが確認されています。これは、サーバーの反応速度が非常に速くなったことを意味します。この大幅な性能向上にもかかわらず、VPSの利用料金はこれまでと同じで、実質的な製品リニューアルとして提供されます。

パフォーマンスブーストの秘密
今回の性能向上は、サーバーの省電力機能やパフォーマンスを抑える機能を徹底的に排除するという考え方に基づいています。一般的なVPSは、安定性や電力効率、様々な用途に対応できるよう保守的な設計がされています。しかし、Solanaのような非常に速い処理が求められる場面では、これらの保守的な設定が性能の限界になってしまいます。
ERPCのハイパフォーマンスVPSでは、CPUの省電力設定を無効にしたり、CPUの動作モードを常に最高のパフォーマンスに固定したり、OSの細かい設定(カーネルパラメータ)やネットワークの最適化、メモリ設定の見直しなど、あらゆるレベルでスピードを最優先にする設定が施されています。
この結果、P99レイテンシが150〜200ミリ秒改善されたことは、Solanaでの取引の順番に直接影響するほどの大きな差となります。これは、高頻度取引、DeFi(分散型金融)、リアルタイム処理といった分野で、競争において決定的な有利さをもたらすでしょう。
省電力機能を排除することで、VPSでありながら、物理的な専用サーバー(ベアメタルサーバー)に近い性能を実現しています。仮想サーバーであることに変わりはありませんが、速度を制限する要因を徹底的に取り除くことで、専用サーバーとの性能差を大きく縮めることに成功しました。専用サーバーの利用が難しい状況でも、VPSで高い性能を得られる選択肢として、さらに強力な製品になっています。
対象リージョンと製品構成
このパフォーマンスブーストは、以下の6つの全リージョンで、Premium VPS、EPYC VPS、SUPER VPSのすべての構成に適用されています。
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フランクフルト
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アムステルダム
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ロンドン
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ニューヨーク
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シンガポール
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東京
Premium VPSの高速CPU性能、EPYC VPSのコストパフォーマンス、SUPER VPSのバランスの取れた構成といった、それぞれの製品の特長はそのままに、すべてのシリーズで速度を優先するチューニングが行われています。

Premium VPSは、業界最高の5.7GHzクロックCPU、エラー訂正機能付きDDR5メモリ、高速NVMe4 SSD、25Gbps×2のネットワーク、無制限のデータ通信量、サーバーリソースの過剰割り当てなし、そしてERPC Solana RPCプラットフォームとの超高速通信といった高品質な基準を維持しています。これらの性能向上が、価格を変えずに提供される製品リニューアルです。
ERPC VPSの詳細はこちら:
https://erpc.global/ja/vps/
スピードを最優先する設計思想
一般的なVPSは、安定性と幅広い用途に対応することを最優先に設計されています。これは多くの利用シーンで正しい選択ですが、Solanaの高頻度取引のように1ミリ秒を争うような分野では、設計の考え方そのものが異なります。
ERPCのハイパフォーマンスVPSは、スピードを最優先の要件として設計しています。コンピューターの性能を最適化するには、何かを重視すれば何かを犠牲にするというトレードオフが伴います。ERPCの最優先事項はスピードであり、このスピードを改善することが彼らの使命です。
そのため、一般的なVPSのような安定性や省電力に偏った設計ではなく、スピードを最も重視した構成が採用されています。これは、速度が直接的な価値につながるプロフェッショナルなユーザーのための製品です。

SLVによる開発環境の進化
スピードが最優先だからといって、データが失われても良いというわけではありません。
最近のオープンソース技術の進歩、良い実践方法の共有、技術知識の普及、そしてAIエージェントの登場により、データのバックアップや、複数のノードに処理を分散させて安定性を高める(スケーリングとレジリエンスの向上)といった重要な運用が、個人レベルでも簡単に行えるようになっています。
しかし、AIエージェントによる開発が急速に広がる中で、これらの運用が「知識がある人だけができること」のままであってはなりません。ERPCは、開発環境そのものを変える時期が来たと考えています。
オープンソースツール「SLV」は、そのような環境を整備するために進化を続けています。知識の有無にかかわらず、安全な運用が当たり前になるための基盤をSLVが提供します。近い将来、SLVを使えば自動的にノードのバックアップが可能になる新機能がリリースされる予定です。
特にブロックチェーン開発は金融と密接に関わっており、ハッキングやセキュリティの脆弱性が日常的に発生しています。今後、ブロックチェーン技術はRWA(現実資産)などのデジタル資産を支える基盤として普及が進むでしょう。SLVは、意識せずに安全なアプリケーション開発ができるように、包括的なSolana開発ツールとして進化を続けています。
現在、SLVは主要なSolanaバリデータやSolana RPCの起動、運用、停止せずに移行する機能に対応しており、すべての機能がMCP(多通貨対応)やAIエージェントによる利用が可能です。今後は、RPCを活用したSolana dApp開発や高頻度取引アプリ開発にも役立つ、AIエージェント時代のオープンソースツールとしてさらに発展していく予定です。
SLVに関する情報はこちら:
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SLV Website: https://slv.dev/ja
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SLV GitHub: https://github.com/validatorsDAO/slv
メンテナンスに関するお知らせ
今回のパフォーマンスブーストは、全リージョンのほとんどのVPSに適用されていますが、一部の利用負荷が高いインスタンスについては、安全な移行のため、個別に連絡した上で段階的にメンテナンスが実施されます。
パフォーマンスの改善が大規模で、設計レベルの変更を伴う場合があるため、事前に送られるメールは必ず確認し、重要なデータについては定期的なバックアップを取ることが推奨されます。
研究開発の成果が直接反映
ELSOUL LABOは、オランダ政府の研究開発支援制度WBSOにおいて、2022年以降5年連続で承認を受けています。超低遅延を前提としたSolana RPCインフラの研究開発や、バリデータの配置・運用を自動化する研究を継続しており、その成果は直接的にプラットフォームのパフォーマンス改善に反映されています。
今回のハイパフォーマンスVPSの性能向上も、これらの研究開発で得られた知識が実際の製品に生かされたものです。研究開発の成果は積み重なることで、改善の度合いが時間とともに大きくなっています。
次世代の選択肢 — AS200261 Solana特化データセンター
ELSOUL LABOは、RIPE NCCから独自のASN(AS200261)を取得し、Solanaに特化した新しいトップティアのデータセンター開設を進めています。これは既存のプレミアムデータセンターを超える、最高品質のインフラとして設計されており、今月末から来月にかけて利用が開始される予定です。
最新世代のAMD EPYC第5世代、AMD Threadripper PRO第5世代(9975WXなど)、NVMe第5世代で統一されたハードウェア構成に加え、独自のASNによる最適なネットワーク経路設計が実現されます。これにより、最高のパフォーマンスとASNコンセントレーションスコアの両立という、これまで両立が難しいとされてきた条件を同時に満たす、理想的な選択肢となります。
最初の提供分はすでに予約で完売していますが、次回入荷分以降はウェイトリストに登録された順に案内されます。
お問い合わせ
ハイパフォーマンスVPSに関するお問い合わせは、Validators DAOの公式Discordでサポートチケットを作成してください。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPCの公式情報や各種プランは以下のサイトで確認できます。
ERPC 公式 Website: https://erpc.global/ja

