AI企業の成長を支えるStripeの決済サービス:Lovable、Gamma、ElevenLabsが採用

ビジネス活用

AI(人工知能)技術の進化は目覚ましく、多くの企業が新しいサービスを生み出しています。これらのAI企業が世界中で成長していくためには、お客様が利用した分だけ料金を支払う「従量課金」や、毎月一定額を支払う「サブスクリプション」といった柔軟な料金体系に対応し、世界中のお客様からスムーズに支払いを受けられる仕組みが不可欠です。

プログラマブルな金融サービスを提供するStripeは、この課題を解決するため、Lovable、Gamma、ElevenLabsといった大手AI企業に決済パートナーとして採用されたことを発表しました。Stripeのサービスは、これらのAI企業のビジネスモデルの進化とグローバル展開を支えています。

Stripe AI

Lovable:従量課金とグローバル決済で成長を加速

スウェーデン発のAI開発プラットフォーム「Lovable」は、創業当初からStripeのサブスクリプション管理サービス「Stripe Billing」を活用して、迅速に収益化を進めてきました。

企業の成長に伴い、Lovableは新たに「Lovable Cloud」と「Lovable AI」というサービスを開始。これらのサービスでは、お客様がAIを使ったトークンを消費した量に応じて料金を請求する「従量課金」モデルをStripe Billingで実現しました。これにより、Lovableは、AIモデルの運用コストとお客様への請求金額をぴったり合わせることが可能になりました。

また、LovableはStripeを利用して、世界150カ国以上のお客様から125種類以上の現地決済方法での支払いを受け付けています。StripeのAI技術は、各取引で最適な決済方法を表示し、お客様がスムーズに決済できるようにサポートしています。さらに、Stripeの消費者向けウォレット「Link」を利用することで、お客様は保存された決済情報を使って素早く簡単に支払いを完了できます。現在、Lovableの決済の58%以上がLinkを通じて行われています。

グローバル展開をさらに進めるため、Lovableは「Stripe Atlas」を利用してアメリカに法人を設立しています。LovableのCEO兼共同創業者であるアントン・オシカ氏は、Stripeが世界中のシームレスな決済と請求ソリューションを提供し、企業がプラットフォームの可能性を広げることに集中できるとコメントしています。

Gamma:AIプレゼン作成ツールのグローバル展開を支援

テーマやテキストを入力するだけで、プロフェッショナルなプレゼンテーションやドキュメント、Webサイトを自動で作成できるAIプレゼン作成ツール「Gamma」は、年間経常収益が1億ドル(約150億円)を突破し、黒字化を達成しました。この急速な成長を支えているのが、Stripeの決済ページ「Stripe Checkout」です。

Stripe Checkoutは、30以上の言語に対応し、AIを活用して顧客ごとに最適な支払い方法を自動で表示します。これにより、お客様が途中で購入をやめてしまうことを防ぎ、購入完了率を最大化します。Gammaは、自社で複雑な決済システムを構築することなく、製品開発に集中しながら、各市場で迅速に収益を上げています。

海外市場からの収益が大部分を占めるGammaは、インドのUPIや欧州のSEPAデビットといった現地の決済手段を導入するためにもStripeを活用しています。Stripeの「Adaptive Pricing(自動通貨換算)」により、決済時に現地通貨で価格が自動的に表示され、お客様に最適な決済体験を提供しています。LinkもGammaの決済の40%以上を占め、スピーディーな決済に貢献しています。

さらに、Gammaは「Stripe Billing」で個人および法人向けのサブスクリプションを管理し、「Stripe Invoicing」でカスタム契約や柔軟な支払い条件が必要な大規模取引にも対応しています。Gammaの共同創業者兼CEOであるグラント・リー氏は、StripeがGammaのビジネスモデルの進化を支援していると述べています。

ElevenLabs:たった1人のエンジニアで決済基盤を構築

読み上げエンジンやキャラクター開発用ボイスデザインなどを提供する音声AIエージェントの「ElevenLabs」は、サービスを収益化するために2023年からStripeを採用しています。

ElevenLabsは、サブスクリプションサービスを素早く立ち上げ、柔軟な決済システムを構築するために「Stripe Billing」を選びました。また、グローバル展開にあたり、Stripeの標準的な決済フォームである「Checkout」を組み込むことで、Apple PayやGoogle Pay、Revolut Payといった主要な現地決済手段を、追加の開発なしで提供できるようになりました。

Stripeの使いやすいAPIとSDKのおかげで、ElevenLabsはほとんどエンジニアのリソースを割くことなく、複数の料金プランを短期間で構築できました。実際、複雑な決済の仕組み作りと運用を、たった1人のエンジニアで完結させています。

さらに、ElevenLabsは事業拡大の一環として、多対多の決済ソリューション「Stripe Connect」を導入し、声優が自分の声をクローン化して商用提供できるマーケットプレイスを構築しました。これにより、声優は利用条件を自分で設定し、声が採用されるたびに報酬を受け取ることが可能になりました。多通貨での国際送金や本人確認(KYC)といった複雑な機能も簡単に実装でき、すぐにグローバル展開を実現しています。

また、「Stripeのエージェントツールキット」を組み合わせることで、カスタマーサービスや営業の業務をAIエージェントが自動で処理できるようになりました。AIエージェントはStripeアカウントと連携し、返金処理を行ったり、決済リンクを送って取引を完了させたりすることができます。ElevenLabsのグロース担当責任者であるルーク・ハリーズ氏は、Stripeの導入により、創業当初からわずか1人のエンジニアで、ユニコーン企業へと成長する決済基盤を構築できたと述べています。

まとめ

Stripeは、Lovable、Gamma、ElevenLabsといった先進的なAI企業が、複雑な従量課金モデルやグローバルな決済ニーズに対応し、迅速な事業拡大を実現するための強力なパートナーとなっています。AIやクラウド、SaaSの分野では、お客様が初期費用を抑え、実際に利用した分だけ支払う「使用量ベースの課金モデル」への移行が加速しており、Stripeのような柔軟な決済プラットフォームの需要は今後も高まるでしょう。Stripeは、AI企業の成長を支え、新しい技術が広く普及する手助けをしています。

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