「Fixstars 高速化コンテスト 2026」結果発表!東大院生・井上卓哉氏が驚異の51.6倍高速化で2連覇を達成

開発・プログラミング

「Fixstars 高速化コンテスト 2026」結果発表

プログラミングの処理速度を競う「Fixstars 高速化コンテスト 2026」の結果が発表されました。今回は過去最多となる179名が参加し、熱い戦いが繰り広げられました。その中で、東京大学大学院の井上卓哉氏が、なんと約51.6倍ものプログラム高速化を達成し、見事2連覇を飾りました。

Fixstars 高速化コンテスト2026 結果発表

コンテストの概要

「Fixstars 高速化コンテスト」は、株式会社フィックスターズが主催する学生向けのプログラム高速化コンテストです。今回で2回目の開催となり、国内の学生が参加できる「本戦」と、学生以外も参加可能な「エキシビション」の2つの部門が設けられました。

2026年2月17日にエントリーが始まり、わずか1日で100名を超える参加登録がありました。最終的には、本戦に170名、エキシビションに9名の合計179名が参加登録し、そのうち111名が課題を提出しました。

優勝者の驚異的な成果

今回の課題は「最強パーティ結成!」というもので、コンピュータにとって非常に難しい「グラフ理論」と「多次元制約判定」という高度な計算を組み合わせたものでした。参加者には、この難問をいかに速く解くプログラムを作るかが求められました。

優勝した井上卓哉氏は、この難しい課題を平均0.198ミリ秒という驚くべき速さで処理しました。これは、課題提出者全体の平均的な速さ(10.240ミリ秒)と比べて、約51.6倍も速いという記録です。これは、コンピュータの性能を最大限に引き出す「パフォーマンスエンジニアリング」と呼ばれる高度な技術が凝縮された結果です。

井上氏は、以下のような様々な工夫を凝らして高速化を実現しました。

  • AVX-512命令セットの活用:コンピュータが一度にたくさんの計算をできるようにする特別な機能を使う。

  • 非再帰DFSによる手動スタック化:プログラムの動きをより効率的に制御する高度な手法。

  • 要求値が厳しい次元を優先判定する並べ替え:計算の順番を工夫して、無駄な処理を減らす。

これらの技術を駆使することで、ミリ秒単位で処理速度を改善し、圧倒的な差で優勝を飾りました。

上位入賞者一覧

優勝者以外にも、上位の参加者はわずかな差を競い合うハイレベルな戦いを繰り広げました。

順位 氏名(ハンドルネーム) 所属 賞金
優勝 井上 卓哉 (yokozuna57) 東京大学大学院 数理科学研究科 数理科学専攻 博士課程3年 50万円
準優勝 CleverElsie 20万円
第3位 EK55 10万円
第4位 Jinapetto 5万円
第5位 rogi52 1万円

株式会社フィックスターズについて

本コンテストを主催した株式会社フィックスターズは、「Speed up your AI」(AIを速くする)を企業メッセージとして掲げるテクノロジー企業です。コンピュータの計算能力を最大限に引き出すソフトウェアの最適化技術を使って、AIモデルの処理を非常に速くする技術を提供しています。これにより、医療や製造、金融など、さまざまな分野で次世代のAI技術の発展に貢献しています。

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