ビーマー社がAIの未来を拓く!「ML-Safeビデオデータ圧縮」で自動運転やロボット開発を加速

AI

現代社会では、自動運転車やロボット、スマートホームなど、現実世界で活躍するAI(人工知能)である「フィジカルAI」の技術がどんどん進化しています。

しかし、これらのAIを賢くするためには、たくさんの動画データが必要になります。たとえば、自動運転車が安全に走るためには、あらゆる状況の道路映像をAIに学習させる必要があるのです。この動画データは、あっという間に膨大な量になり、その管理や処理が大きな課題となっていました。

AIの精度を保ちつつデータ量を削減する「ML-Safeビデオデータ圧縮」

イスラエルに本社を置くビーマー社は、この課題を解決するため、「ML-Safeビデオデータ圧縮」という新しい技術を開発しました。この技術は、動画データのファイルサイズを最大50%も小さくできるにもかかわらず、AIが判断するときの正確さ(MLモデル精度)を保てるのが大きな特徴です。

ML-Safeな動画最適化

従来の動画圧縮技術では、ファイルサイズを小さくすると、どうしても動画の品質が落ちてしまい、AIの判断精度にも影響が出てしまうことがありました。しかし、ビーマー社の特許技術「CABR(コンテンツ適応型ビットレート)」は、動画の内容に合わせて最適なビットレートに自動で調整することで、画質とAIの判断精度の両方を高いレベルで維持することを可能にしました。

この技術は、GPUという高速な計算装置を使うことで、動画データの取り込みからAIの学習・検証までの一連の作業を、速く安定して行えるようにします。

この発表は、2026年3月16日から19日に米国カリフォルニア州サンノゼで開催された「NVIDIA GTC 2026」にて行われました。

参考:Beamr to Demonstrate ML-Safe Video Data Compression for Physical AI at GTC 2026

VAST Data社との共同開発:AIのための新しい動画データパイプライン

ビーマー社は、AIのオペレーティングシステムを提供するVAST Data社と協力し、より進んだ動画データパイプラインを世界で初めて公開しました。

この新しい仕組みでは、動画データを取り込む段階で「ML-Safe圧縮」を適用し、AIが安全に使えるようにします。VAST Data社のAI OS上で、大量のデータに高速にアクセスしたり、必要に応じてシステムを拡張したり、データベースサービスやリアルタイム処理を統合したりすることが可能です。

この技術の導入により、例えば、エンターテイメント業界などで増え続ける大量の動画データに対して、VLM(Video Language Model:ビデオ言語モデル)というAI技術を使って、動画の内容を理解し、自動的に整理・分類できるようになります。これにより、数ペタバイト(とても膨大な量)ものデータの中から、必要な情報を素早く検索したり、フィルタリングしたり、優先順位をつけたりすることが可能になります。

VAST Data社について:https://www.vastdata.com/ja/

GTC 2026での面談と今後の展開

NVIDIA GTC 2026では、動画データの管理に課題を持つ企業向けに、ビーマー社の専門家との直接面談の機会が設けられました。

面談の予約は、以下のオンラインフォームから受け付けられました。

ジャパン・トゥエンティワン株式会社は、ビーマー社の革新的な技術が日本国内の企業に安心して利用されるよう、今後もサポートを続けていくとのことです。

ビーマー社製品Web:https://www.japan21.co.jp/products/beamr/

ビーマー社とジャパン・トゥエンティワン株式会社について

ビーマー社(Beamr Imaging, LTD.)

イスラエルのヘルツェリアに本拠を置くNASDAQ上場企業で、コンテンツに適応する動画ソリューションの世界的リーダーです。2021年には「テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞」や「Seagate Lyve Innovator of the Year」を受賞しており、53件もの特許を持つ軽量化技術で、見た目の品質を保ったまま最大50%のビットレート削減を実現しています。

Web:https://www.beamr.com

ジャパン・トゥエンティワン株式会社

1992年9月に創業し、「世界中のイノベーション商材を通して社会課題を解決する」という理念のもと、イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業と提携しています。日本市場での技術や製品のビジネス開発、販売を行っており、自動車の後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」や、衛星画像データを活用した水道インフラ管理システム「アステラ製品」などを扱っています。「モビリティ事業」「スマートインフラ事業」「EC・ソフトウェア事業」「ヘルスケア事業」の4つの事業領域で展開しています。

Web:https://www.japan21.co.jp/

タイトルとURLをコピーしました