3Dスキャンアプリ「Scanat」に新機能、現場写真の検索がAIで劇的に進化
nat株式会社は、3Dスキャンアプリ「Scanat」に「位置連動型写真自動検索機能」を新たに搭載しました。この機能は、3Dモデル上で気になる場所をタップするだけで、その場所が写っている写真をAIが自動で探し出し、表示してくれるというものです。これは、日本の3Dスキャンアプリとしては初めての取り組み(2026年3月17日時点、自社調べ)です。

現場の「写真探し」にかかる時間を大幅に削減
建設現場やインフラの点検作業では、Scanatのような3Dスキャン技術を使って現場をデジタル化することが増えています。しかし、スキャンと同時に撮影される写真は、1つの現場で数百枚から数千枚にもなることがあります。そのため、「3Dモデルで確認した場所について、詳しい写真をすぐに見たい」と思っても、目的の写真を探し出すのに膨大な時間がかかっていました。これまでは担当者が一つ一つ目視で確認する必要があり、現場での確認作業の効率化を妨げる大きな課題となっていました。
3Dモデルから瞬時に写真を見つける新機能
今回リリースされた「位置連動型写真自動検索機能」を使うと、ユーザーが3Dモデル上の任意の場所を長押しするだけで、その場所に写り込んでいる写真が瞬時に検索され、一覧で表示されます。
表示される写真は、AIが「どれくらい合っているか」「どれくらい近いか」「どの角度から撮られているか」といった要素を組み合わせて評価し、最適なものを自動で選び出してくれます。これにより、「この場所を一番よく写した写真」を人の手を借りずに特定できるようになります。
さらに、見つけた写真にメモや注記を追加したり、他の人と共有したりする機能も備わっています。これにより、現場での確認から情報共有までがスムーズに行えるようになります。

新機能がもたらす3つの大きな価値
1. 「逆引き」で探す手間をなくす
3Dモデルの中で気になる場所をタップするだけで、その場所が含まれるすべての写真がすぐに表示されます。これにより、大量の写真の中から手動で「探す」作業が不要になります。
2. AIが最適な写真を優先表示
AIが独自の方法で写真の適合度や距離、角度などを評価し、「その場所を最もよく捉えている写真」を優先的に表示してくれます。
3. 情報をさらに有効活用
呼び出した写真を3Dモデル内の特定の場所に「メモ」として固定したり、外部に共有したりできます。これにより、現場とオフィスでの「見ている場所のずれ」を防ぎ、スムーズな情報共有が可能になります。
現場調査の効率化がさらに進む
Scanatの導入により、これまで作業員2〜3名で1〜3時間かかっていた現場調査が、作業員1名でわずか20分程度に短縮されると言われています。
今回の新機能の追加は、会社に戻ってからの写真整理や、再度現場を訪れて確認する手間をさらに減らし、プロジェクト全体の生産性を飛躍的に高めることが期待されます。
国土交通省のモデル事業にも採択された実績
Scanatは、国土交通省が推進する「働き方改革の実現に向けた効率的な建設工事の促進事業」のモデル事業に採択された実績があります(2025年3月)。国道メンテナンス業務での活用事例が成果として公表されており、令和7年度のインフラDX大賞のスタートアップ賞も受賞しています。今回の新機能は、これらの現場DXの実績をさらに加速させるものとして位置づけられています。
nat株式会社 代表取締役社長 劉 栄駿氏のコメント
nat株式会社の代表取締役社長である劉 栄駿氏(Bruce Liu)は、次のように述べています。
「現場や設計の作業で3Dモデルと写真を何度も行き来することが多く、『モデルで確認したあの場所の写真がどれか分からない』という声をたくさんいただいてきました。約2年かけて研究開発してきた今回の機能によって、その課題を根本から解決できると考えています。現場での情報確認にかかる時間を大幅に減らし、現場の担当者がもっと大切な業務に集中できる環境を作っていきます。」
nat株式会社について
nat株式会社は2019年に設立された企業で、3D技術やアプリ・システム開発において高い技術力を持っています。「IMPACT THE SOCIETY」というビジョンを掲げ、日々の仕事や生活を変えるような製品やサービスを開発し、社会に広めることで、人々の生活に欠かせない基盤となり、安全で豊かな社会を実現することを目指しています。
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会社名:nat株式会社
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所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目34-17 住友不動産原宿ビル3F
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代表者:代表取締役社長 劉 栄駿(Bruce Liu)
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設立:2019年5月20日

