ティアフォー、NVIDIAと協力しAIで自動運転レベル4を加速!賢いAIが車を動かす仕組みとは?

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自動運転技術の開発をリードする株式会社ティアフォーは、NVIDIA Corporationとの協業を強化し、完全自動運転に近づく「自動運転レベル4」の開発を大きく進めることを発表しました。

NVIDIA Alpamayoで自動運転レベル4を開発

ティアフォーは、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」の開発を長年主導してきました。今回、NVIDIAの新しい自動運転AIモデル「NVIDIA Alpamayo」を「Autoware」に統合し、自動運転レベル4の開発を加速させます。

TIER IVとNVIDIAがVLAモデルと世界基盤モデルを活用した自動運転技術を紹介するスライド。センサーデータに基づく交差点通過シミュレーションと、道路・環境認識の画像が示されている。

「NVIDIA Alpamayo」は、100億もの情報量を持つ「VLA(Vision-Language-Action)モデル」という特別なAIモデルを搭載しています。これにより、自動運転のソフトウェアに「リーズニング(推論)」という、まるで人間が考えるような能力が加わります。このリーズニングによって、車は複雑な交通状況を深く理解し、これまで難しかった予測不能な場面でも、人間のように高度な判断ができるようになります。これにより、判断の理由がより分かりやすくなるのも大きな特長です。

ティアフォーは、この「NVIDIA Alpamayo」の最新モデルを「Autoware」に組み込むことで、将来的に安全で信頼性の高い自動運転の商用化を目指しています。

これまでのティアフォーとNVIDIAの取り組みについては、以下の記事もご覧ください。

NVIDIA CosmosでCo-MLOpsプラットフォームを強化

ティアフォーは、自動運転AIの開発を加速させるために、世界中のパートナーと大量のデータを共有する「Co-MLOpsプラットフォーム」を2024年に公開しました。このプラットフォームに「NVIDIA Cosmos」というAI技術を導入することで、これまでの学習方法では対応が難しかった「ロングテール」と呼ばれる、めったに発生しない予測不能な特殊な状況にも対応できるようになります。

Co-MLOpsコンソール画面。雨天の市街地運転シーンデータセットが一覧表示され、濡れた路面や交差点、歩行者の状況が確認できる。右側には選択されたデータセットの詳細情報、多視点画像、タグ、運転履歴マップ、詳細なシーン説明が表示されている。フィルタ機能も充実。

「NVIDIA Cosmos」は、Co-MLOpsプラットフォームで主に以下の3つの機能で活躍します。

  • Cosmos-Predict: 現実世界では集めるのが難しい特殊な状況を、AIを使って非常にリアルな合成データとして作り出します。

  • Cosmos-Transfer: 自動でラベル付けされた画像データを元に、大雨や雪、夜間といった様々な環境条件にデータを変換し、学習データを増やします。

  • Cosmos-Reason: 膨大な走行データの中から、必要な情報をすばやく見つけ出し、検証し、要約することで、物理世界の特性を理解する視覚言語モデルを活用します。

これらの機能により、Co-MLOpsプラットフォームはさらに強化され、より安全で信頼性の高い自動運転AIの開発に貢献します。

両社のコメント

ティアフォーの代表取締役 執行役員 CEOである加藤真平氏は、次のようにコメントしています。

「次世代の自動運転レベル4を実現するには、現実世界で予測できない出来事にも対応できるAIを開発することが重要です。『NVIDIA Alpamayo』をいち早く採用し、『NVIDIA Cosmos』をCo-MLOpsプラットフォームで活用することで、Autowareコミュニティが安全で拡張性の高い自動運転を実現できるよう貢献していきます。」

また、NVIDIAのAutonomous Vehicle Research DirectorであるMarco Pavone氏は、次のように述べています。

「フィジカルAIは、AI革命の新たな段階を切り開く中心的な技術です。ティアフォーは、『NVIDIA Alpamayo』と『NVIDIA Cosmos』を最大限に活用し、その可能性を広げています。この取り組みは、ティアフォーのエコシステムにおいて、安全で透明性の高い自動運転システムを実現するための先進的な事例となるでしょう。」

NVIDIA GTC 2026での講演

ティアフォーは、米国サンノゼで開催されている世界的なAIカンファレンス「NVIDIA GTC 2026」にて、Co-MLOpsプラットフォームにおけるNVIDIA Cosmosの活用事例について講演を行います。

  • セッション名:NVIDIA Cosmosを活用した自動運転向けデータセット基盤の実装事例

  • 講演者:梅田 弾

  • 言語:日本語

  • セッション番号:S81897

  • 詳細ページ:NVIDIA GTC 2026 セッション詳細

株式会社ティアフォーについて

株式会社ティアフォーは、「自動運転の民主化」を掲げ、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」の開発を主導する企業です。自社製品として「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを提供し、自動運転における様々なサービスを展開しています。ティアフォーは、世界中のパートナーと協力し、より安全で持続可能な社会の実現を目指しています。

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