AIが製薬の品質管理を変える!テトラサイエンスとオルガノンが「Scientific Data Foundry」を導入

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製薬業界にAIの波!テトラサイエンスとオルガノンが品質管理をデジタル化

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米国のAI企業であるテトラサイエンスは、製薬会社のオルガノンが、品質管理(QC)業務向けに「Scientific Data Foundry」を導入することを発表しました。この取り組みは、品質試験のワークフローを効率化し、データの正確性を高めることで、女性向け治療薬の市場投入を加速させることを目指しています。

なぜ品質管理のデジタル化が必要なのか?

これまで、バイオ医薬品の品質試験では、手作業によるデータの入力や紙ベースでの書類管理が一般的でした。これにより、医薬品を市場に出すための最終的な品質確認(バッチリリース)に時間がかかったり、データの管理ミスによる問題が発生するリスクがありました。

「Scientific Data Foundry」とは?

テトラサイエンスが提供する「Scientific Data Foundry」は、科学のデータをAIが使える形に整理し、自動で管理するシステムです。オルガノンでは、このシステムを導入することで、ラボにある様々な科学機器と「LIMS(ラボ情報管理システム)」と呼ばれる情報管理システムの間で、データのやり取りを自動で行えるようになります。

導入による大きなメリット

このシステムを導入することで、オルガノンはデータ処理や入力における手作業をなくすことができます。これにより、データの正確性が高まるだけでなく、分析にかかる時間を最大で30%も短縮できるとされています。研究者は、データの入力作業に費やす時間を減らし、より価値の高い分析や研究に集中できるようになります。

また、自動でデータが集められ、バラバラだった機器のデータが、人間と機械の両方が理解できる形式に変換されることで、過去のデータ分析が迅速に行えたり、ルール遵守(コンプライアンス)の監視や報告業務が効率化されます。

オルガノンで品質部門のAVPを務めるNiamh O’Rahilly-Drew氏は、「テトラサイエンスとの協業により、オルガノンの品質管理プロセスは、より正確で迅速になりました。手作業を自動化することで、研究者はイノベーションに集中し、女性にとって不可欠な医薬品をより迅速かつ安全に提供できるようになります」と述べています。

テトラサイエンスのCEOであるPatrick Grady氏は、「オルガノンによる品質業務の近代化への投資は、AIを活用するためのデータ基盤をどのように構築しているかを示すものです。これにより、データに基づいた深い洞察を得るための枠組みが確立され、オルガノンが世界中の患者さんに貢献できるようになるでしょう」とコメントしています。

テトラサイエンスについて

テトラサイエンスは、科学データとAIを専門とする企業です。同社の「Scientific Data Foundry」は、科学の基礎となるデータをAIが活用しやすい形に変換し、「Scientific Use Case Factory」は、研究開発や製造現場でのAI活用をサポートするワークフローを効率化します。これらを組み合わせることで、複雑な科学プロセスをナビゲートし、様々な分野にわたる洞察を提供しています。

テトラサイエンスの詳しい情報はこちらをご覧ください。
tetrascience.com

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