デザイン誌「AXIS」最新号vol.235が12月27日発売!ビャルケ・インゲルスが表紙を飾り、デンマークデザインの未来を探る特集

クリエイティブ活用

デザイン誌「AXIS」の最新号vol.235が、2025年12月27日(土)に株式会社アクシスより発売されます。今号の表紙は、世界的に活躍する建築家ビャルケ・インゲルス氏が飾り、デンマークデザインの未来を深く掘り下げる特集が組まれています。

AXIS 2026.1 winter vol. 235 World's Design Journal Bjarke Ingels ビャルケ・インゲルス FEATURE 未来視点のデンマークデザイン Danish Design Envisioning the Future 第235号 2026年1月1日発行 季刊1・4・7・10月1日発行 ISSN 0285-8223

COVER STORY:ビャルケ・インゲルス

世界で最も注目される建築家の一人であり、デンマークを代表するビャルケ・インゲルス氏が今号の表紙を飾ります。彼が率いる「ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)」は、世界9カ所に事務所を構え、総勢700人が働く巨大な組織です。インタビューでは、彼が提唱する「快楽主義的な持続可能性」が、世の中の複雑な矛盾をどのように整合させ、優れた解決策を提示するのかについて語られています。

デンマークの著名な建築家ビャルケ・インゲルス氏のポートレート。彼は「ドラゴンボール」を思わせるポーズをとり、彼の提唱する「快楽主義的な持続可能性」と、彼が率いるBIGグループの国際的な活動について紹介されている。

特集:未来視点のデンマークデザイン

現代のものづくりにおいて、未来を見据えた視点は欠かせない要素となっています。デンマークのデザインは、この視点を軽やかに取り入れ、創造の原動力へと変えています。本特集では、前提を問い直し、暮らしに寄り添う建築、環境負荷や製品寿命、労働環境まで考慮しながらも美しさや心地よさに妥協しない家具やファッション、市民や生産者が協働して更新し続ける持続的な食文化、そしてそれらを後押しする社会の仕組みや制度に焦点を当てています。デンマークにおける「未来視点」は、理想を語るだけでなく、日々の暮らしをより良くするための選択の積み重ねとして自然に育まれている様子が紹介されています。

デンマークのデザインに関する記事が掲載されたページ。広々としたスタジオ空間「ファブリッケン」で、持続可能で未来志向のデザイン原則について解説しており、多くのクリエイターが活動する様子が伺えます。

暮らしが育てるコペンハーゲンの街

公園や運河で人々がくつろぎ、自転車でどこへでも行ける心地よい日常が息づくコペンハーゲンでは、今、各地で再開発が進んでいます。人々の暮らしを大切にしながら街を育てる方法について、デンマークに2012年頃から住み、現在は日本とデンマークの2拠点で活動するモック・アーキテクツ(mok architects)の森田美紀氏と小林優氏の視点を紹介しています。

コペンハーゲンの再開発と、市民の暮らしを育む街づくりを紹介する記事。自転車に乗る女性や屋外でくつろぐ人々を捉え、都市の日常と建築、コミュニティ活動を伝える。

時代を静かに更新する家具ブランドとデザイナー

今の時代にものを生み出すことの意味と責任を見つめ、真のサステナビリティを実践する家具ブランドが紹介されています。また、自らの手を動かし、問いを深めながら新たなアイデアを試すデザイナーたちにも注目。伝統的なクラフトマンシップを大切にしつつ、価値観を静かにアップデートする2つの家具ブランドと4組のデザイナーを訪ねています。

「時代を静かに更新する家具ブランドとデザイナー」と題された記事ページ。サステナビリティと伝統的クラフトマンシップを重んじつつ、新たな価値観を提案する家具ブランド2社とデザイナー4組を紹介。洗練されたインテリア空間に製品が展示されている様子が写されている。

協働がつくる食文化 — 進化し続けるデンマークの日常食

「デンマークの食」と聞くと、多くの人がガストロノミーの先駆的存在であるノーマ(Noma)を思い浮かべるかもしれません。しかし、ノーマに注目が集まる一方で、デンマークの日常食もまた、未来を見据えた視点で進化を続けてきました。フードジャーナリストの君島佐和子氏とデンマーク食文化研究家のくらもとさちこ氏による対談を通じて、その背景や考え方を深く掘り下げています。

デンマークのオーガニック食文化とレストランNomaの歴史、そして国民性について解説。Nomaが現代ガストロノミーを牽引しつつ、デンマークが世界に先駆けてオーガニック先進国となった背景や、公共機関でのオーガニック食材利用推進、市民協働の重要性などが語られています。

美しさと責任を両立させるデンマークファッションの今

ファッション分野で「サステナブル最先端」と称されるデンマーク。パリの物語性やミラノのラグジュアリーとは異なり、機能性と控えめな美意識を土台に、環境配慮と社会的責任がデザイン思想を育んできました。過去10年で大きく転換したデンマークのファッションシーンを辿り、未来志向のものづくりの精神に触れています。

デンマークファッションが美しさと責任を両立させる現状を探る記事。コペンハーゲンファッションウィークのサステナビリティへの取り組みや、デザイナーのセシリー・バンセンの哲学、多様性を重視したコレクションについて解説しています。

デンマーク建築はなぜ今、世界の未来像を更新しているのか

サステナビリティと創造性を両輪に、都市計画から文化遺産まで多様な領域で革新を続けるデンマーク建築。地域性に根ざしたデザインから気候変動への応答、そして日常を豊かにする遊びの提案まで、注目の5事務所が紹介されています。後半では、BIGでの経験をもつ建築家の神谷修平氏が、その背景にある「体系的創造性」の本質について語っています。

デンマーク建築が持続可能性と創造性で未来を更新。ドルテ・マンドラップの低エネルギー建築やサード・ネイチャーの気候変動対応プロジェクトを紹介。自然共生、地域性、再生素材活用が特徴の革新的デザイン。

「人間中心の街」 コペンハーゲンはどうつくられたか — 都市を変えた建築家、ヤン・ゲール

都市計画を学んだことがある人なら誰もが知る著名な建築家、学者、アーバニストであるヤン・ゲール氏。彼の最初の著作『建物のあいだのアクティビティ』(1971年)は世界中で読み継がれる名著です。ニューヨーク、ロンドン、シドニーといった大都市の市長たちがこぞって教えを請うたというゲール氏に、彼の最初の実験都市であるコペンハーゲンについて尋ねています。

人間中心の都市計画を提唱する建築家ヤン・ゲールが手掛けたコペンハーゲンを紹介。歩行者や自転車が利用する橋と歴史的な街並みを通し、機能性と美しさを両立した都市空間の魅力が描かれている。

その他の注目コンテンツ

本号には、上記の特集以外にも、インダストリアルデザイン、イタリアから雲仙小浜へ移住したデザイナーの軌跡、タンジェリンが実践する三層の「Move」など、多岐にわたる「スコープ」記事が掲載されています。さらに、LEADERS、Global Creators Labs、Sci-Tech File、深津貴之の「行ったり来たり」記など、読み応えのある連載も充実しています。

書籍情報

  • 発売日: 2025年12月27日

  • 言語: 和英併記(バイリンガル表記)

  • 体裁: A4判変型(274 x 210mm)

  • 定価: 2,500円(税込)

  • 発行: 株式会社アクシス

購入方法

デザイン誌「AXIS」について

デザイン誌「AXIS」は1981年のデザイン発信拠点「AXIS」オープンとともに創刊されました。独自の特集企画、バイリンガル編集、質の高いレイアウトが特徴で、一般誌とは異なる誌面を展開しています。長年培ってきた信頼とネットワーク、企画編集力により、デザイナーを中心としたクリエイティブ層やオピニオンリーダーから高い支持を得ています。

2024年7月1日には、新たなフェーズに向けて大幅なリニューアルが行われ、発売が隔月刊から季刊に移行。より深い洞察と厚みのあるコンテンツが提供されています。

白い背景に黒い太字で「AXIS」と書かれたロゴ画像です。シンプルで視認性の高いデザインが特徴です。

株式会社アクシスについて

株式会社アクシスは1981年の創立以来、東京・六本木の「AXIS」を拠点に、生活と社会におけるデザインの可能性を追求してきました。現在では、生活者や企業・団体に向けたデザイン振興活動に加え、ブランディング、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、スペースデザイン、ウェブデザインなどのデザイン開発を実践しています。

  • 会社名:株式会社アクシス

  • 所在地:東京都港区六本木5丁目17番1号

  • 設立:1981年2月1日

  • 代表取締役社長:朝香 信雄

  • コーポレートサイト:https://www.axisinc.co.jp/

事業サイト

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