デジタル・AI時代の文書リスクに備えるウェビナー開催
三菱電機デジタルイノベーション株式会社とマジセミ株式会社は、製造業向けに「設計図・仕様書の『いつ作ったか』を証明できますか?」と題したウェビナーを2026年1月20日(火)10:00から11:00に開催します。

デジタル化とAIがもたらす新たな課題
近年、製造業では設計、品質、購買など多くの業務でデジタル化が急速に進んでいます。しかし、電子文書が部門間や企業間でやり取りされる中で、誰がいつ作ったかといった情報が失われやすく、なりすましや改ざんのリスクが高まっています。さらに、生成AIの登場により、本物と見分けがつかないような文書を簡単に作れてしまう時代になりました。これまで「対面」や「紙+押印」で守られてきた信頼性を、電子文書でどう確保するかが、品質保証や知的財産管理において重要な経営課題となっています。
不明瞭な証拠が招く品質と知財のトラブル
製造業においては、品質や知的財産に関わる技術文書で、文書の信頼性が失われることが共通の課題です。
-
品質関連文書:検査結果や試験成績書、品質証明書などが「後から改ざんされたのではないか」と疑われると、品質監査や顧客からの検査で大きな問題に発展する可能性があります。たとえ不正がなくても、信頼性を証明できなければ「品質不正の疑い」として扱われることがあります。
-
開発関連文書:設計図面、仕様書、研究記録などで「その技術が本当に当時から存在していたのか」を証明できない場合、特許などの知的財産を保護するための「先使用権」の主張が難しくなり、知的財産をめぐる争いや技術流出の疑いへの対応が困難になります。
品質不正と知的財産のリスクは異なる分野に見えますが、実は「文書の証拠が不十分」「改ざんされたかどうかが不明確」という共通の問題から発生しています。そのため、特定の部門だけが対策しても解決は難しく、企業全体で文書の証拠を管理することが不可欠です。
電子署名とタイムスタンプで文書の信頼性を保証
本ウェビナーでは、品質関連文書と知的財産文書の両面における課題に対し、電子文書が「いつ、誰が作成し、後から改ざんされていないか」を客観的に保証する電子署名やタイムスタンプの活用法を解説します。
これらを活用することで、「作成時点の確認」や「改ざんの有無の検証」が可能になります。品質関連文書では、監査や顧客査察での証拠としての力を強め、品質不正の疑いを未然に防ぎます。開発文書では、先使用権の証明や技術の混入防止、他の研究開発の証拠整備が可能となり、知的財産をめぐる争いへの備えを大きく向上させます。
また、これらの仕組みは既存の文書管理システムやワークフローと連携できるため、現場の作業負担を増やすことなく導入・運用が可能です。ウェビナーでは、実際の事例を交えながら、電子文書の信頼性をどのように確保し、品質と知的財産の両方のリスクに備えるのかを具体的に解説します。
過去のセミナー資料や他の募集中のセミナーはこちら
マジセミでは、今後も「参加者の役に立つ」ウェビナーを開催していきます。
過去セミナーの公開資料や、他の募集中のセミナーについては、以下のリンクからご覧いただけます。

