記憶や物がいらない!最長70cmで認証できる新世代の虹彩認証システム「イリアス EF-70」が登場

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記憶や物がいらない!新世代の虹彩認証システム「イリアス EF-70」

パスワードや鍵、各種証明書など、記憶や物で本人確認を行う時代から、あなた自身の「虹彩」が最強の認証キーとなる時代が到来します。

クリテックジャパン株式会社は、虹彩認証システム「イリアス」シリーズの最新モデル『イリアス EF-70』を2025年11月15日より販売開始します。

このシステムは、従来の認証システムが抱えていた「紛失・忘却」「偽造・ハッキング」「経年変化」といった課題を根本から解決します。特に注目すべきは、業界最長クラスとなる最大70cmの認証距離と、0.5秒以内という超高速処理です。これにより、利用者は顔を近づけることなく、まるで自然に「立ち止まって見つめるだけ」で、スムーズに本人確認を完了できるようになります。

最新虹彩認証端末 イリアスEF-70

虹彩認証ってどんな技術?

虹彩認証とは、私たちの瞳の中にある「虹彩模様」を読み取り、個人を特定する生体認証技術です。虹彩の模様は一人ひとり異なり、指紋以上に複雑で個人を特定する情報が豊富に含まれています。

この技術には、次のような驚くべき特徴があります。

  • 圧倒的な精度: 片眼で100万分の1、両眼では1兆分の1という、ほぼ間違いが起きないレベルの精度を誇ります。

  • 影響を受けにくい: 年齢による変化がほとんどなく、外見、マスクの着用、メガネの有無にも影響されません。また、一卵性双生児でも識別可能です。

  • 高いセキュリティ: 写真や映像、偽造された眼などを使った不正な利用を防ぐ「生体検知機能」が搭載されています。

つまり、虹彩認証は「誤認識がなく、劣化せず、体に触れる必要がない」という、唯一無二の本人確認技術と言えるでしょう。

これまで、指紋や顔、静脈などを使った生体認証も利用されてきましたが、職業や体質、外見の変化、気温・湿度の影響などで認証がうまくいかない、あるいは他人と間違ってしまうといった問題が指摘されていました。『イリアス EF-70』は、AIと優れた光学制御技術を組み合わせることで、これらの課題を解決し、自然な姿勢で0.5秒以内に認証できる、衛生的でストレスのないセキュリティ運用を実現します。

「イリアス EF-70」のすごい特長

『イリアス EF-70』は、これまでの虹彩認証システムをさらに進化させた、画期的な機能を搭載しています。

  • 業界最長70cmの認証距離: 従来製品に比べて1.5倍の距離から認証可能になり、立ち止まるだけで快適に本人確認ができます。

  • 0.5秒の超高速認証: 強力なクアッドコアCPUを搭載し、最大20万人分のデータを0.5秒以内に照合できます。

  • わかりやすいUI (ユーザーインターフェース): 5.0インチのカラー液晶画面と、認証距離を示す色付きガイド(青・緑・赤)で、誰でも簡単に操作できます。

  • マルチ認証対応: 虹彩認証だけでなく、顔認証、ICカード(MIFARE・HID)、PINコード(暗証番号)など、複数の認証方法を組み合わせて利用できます。

世界で進む虹彩認証の活用事例

虹彩認証は、その高い信頼性から、すでに世界各国で重要な本人確認技術として導入が進んでいます。

  • インドの国民ID「ADHAAR」: 14億人の国民のうち約95%が虹彩を登録しており、誤認識は一度も発生していません。

  • ドバイ国際空港: 2021年からはパスポートなしで虹彩スキャンによる入国が可能になり、2023年には2,100万人以上が利用しました。

『イリアス EF-70』は、スイスの大手銀行や米国、欧州、アジアの著名な企業で導入が進められており、インドと類似の国民IDシステムを検討している国も増えつつあります。

どんな場所で活躍するの?想定される導入先・活用シーン

『イリアス EF-70』は、高いセキュリティが求められる様々な場所で活躍が期待されています。特に「他人が入ってはいけない場所」への最適な解決策として、セキュリティと利便性を両立させます。

  • 政府機関、自治体、研究所、医療機関、データセンター

  • 銀行、証券、保険などの金融機関

  • 企業の機密エリアや重要設備の入退室管理

また、オフィスや工場、店舗の入退室・勤怠管理、機密情報管理、銀行ATMや貸金庫の本人確認、アパートや戸建住宅の入り口、教育施設、ホテル、ゴルフ場、レジャー施設、スポーツジムなど、会員制施設の会員資格管理などにも適用範囲を広げ、利便性と強固なセキュリティの両立に役立つことが期待されています。

製品の詳しい情報

『イリアス EF-70』の主な製品仕様は以下の通りです。

  • 製品名: イリアス EF-70

  • 認証距離: 虹彩 … 40~70cm/顔 … 40~100cm

  • ディスプレイ: 5.0インチカラー液晶

  • CPU: ARMクアッドコア

  • 登録容量: 虹彩 … 20万人/顔 …5万人

  • 通信: TCP/IP、RS-485、RS-232C、Wiegand

  • 動作温度: -20~50℃

  • カード対応: MIFARE/HID(オプション)

  • 電源: DC12~24V(PoE+対応オプション)

  • 規格: ISO 19794-6:2011/ISO 29794-6 準拠

販売開始は2025年11月15日で、価格はオープン価格です。初年度の販売目標は1000台、保証期間は1年間(延長保証オプションあり)となっています。

将来の展望

虹彩認証は、その超高精度な信頼性から、情報漏洩やサイバー攻撃、内部犯罪といったリスクから私たちを守る「デジタル保険」としての価値が高いと考えられています。導入費用は、万が一の損害に比べればわずかなものと捉えることができます。

クリテックジャパン株式会社は、虹彩認証の安全性と快適さを社会に広め、マイナンバー制度がインドのADHAARのような行政のDX化推進(各種手続きの電子化・簡素化、役人の不正防止、人員削減による行政コストの削減)、銀行口座開設、ATM、各種決済システム、スマートフォン購入者の登録など、国民生活の様々な場面で役立つシステムになることを目指しています。

また、ネットワーク上での詐欺事件やランサムウェア被害が拡大する中で、発信者の身元を虹彩認証で確認するシステムが、これらの被害を大幅に減らす可能性もあると期待されています。World IDシステムのように、人間であることを匿名で証明するだけでなく、発信者の個人情報を暗号化された虹彩データで認証する仕組みが実現すれば、現状のネット被害が激減するかもしれません。

今後の展開として、「イリアス」シリーズを中心に以下の関連製品の開発が予定されています。

  • 工事不要で後付け可能なサムターン解錠機器

  • Windows対応 虹彩ログインシステム「イリアスログオン(仮称)」

クリテックジャパンは、生体認証のリーディングカンパニーとして、安全で快適な社会インフラづくりに貢献していくとのことです。

会社情報

  • 会社名: クリテックジャパン株式会社

  • 所在地: 〒105-0003 東京都港区西新橋3丁目23-6 第一白川ビル3階A-1

  • 代表者: 代表取締役 對馬 一彦

  • 設立: 2005年11月

  • 資本金: 5,100万円

  • 事業内容: 虹彩認証システムの開発・輸入販売・技術サポート・設置工事

  • URL: https://qritek.co.jp

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