トランスエヌ株式会社(Trans-N)が、2025年11月2日と3日に開催された「第1回 AI日本国際映画祭2025」に技術協賛しました。
Trans-Nは、この映画祭で、AI(人工知能)が映画を評価する新しいシステムと、言葉の壁をなくすリアルタイム翻訳システムを提供し、イベントを支えました。

AI日本国際映画祭2025とは
「第1回 AI日本国際映画祭2025」は、AI技術と映像表現の新しい組み合わせを探る国際的な映画祭です。日本で初めて、そしてアジアでも最大級の規模で開催されました。
この映画祭では、短編映画、アニメーション、ドキュメンタリーなど70作品以上が上映され、国内外の専門家やクリエイターが「人間とAIが協力して作る映像の未来」について語り合いました。
映画祭の目的は、AIを単なる道具としてではなく、「創造性を広げるパートナー」と捉え、様々な背景を持つ映画制作者と観客が交流できる場を作ることです。

生成AIによる動画評価システムで「AI映像評価賞」を選出
Trans-Nが開発した動画評価システムは、文章や画像などを自動で作る「生成AI」の技術を活用しています。このシステムは、映像の中身、登場人物のセリフ、そして全体のストーリーを深く理解することができます。
映画祭の発起人である栗本理事の監修のもと、動画の一貫性(話の流れがスムーズか)、倫理性(不適切な表現がないか)、新奇性(新しいアイデアがあるか)といった、人間が評価するような様々な視点から映画を評価しました。
一般的なAIツールでも動画の内容をある程度理解できますが、作品全体を細かく理解するには限界がありました。Trans-Nのシステムは、映像の重要な瞬間を切り取ったり、生成AIで画像を分析したり、セリフの言語を認識したり、音楽の雰囲気まで理解したりと、様々な技術を組み合わせて映像のシーンを多角的に分析します。
さらに、これらのシーンに時間の流れを加え、AIがストーリー全体をきちんと理解できるように工夫されています。その結果、最も優れた作品を選ぶ際に、AIの評価が人間の専門家と同じような結果を出せたことは、開発者にとっても大きな驚きだったそうです。


インターネットなしで使えるリアルタイム翻訳システム「N-Translate」
「N-Translate」は、インターネットにつながっていなくても、その場で音声をたくさんの言語のテキストに変換できるリアルタイム翻訳システムです。これは、「ローカルLLM(大規模言語モデル)」という、インターネット環境に左右されないAI技術を使っています。
映画祭のような、騒がしい場所、通信が不安定な場所、そして長時間使い続ける必要があるような厳しい環境でも、Trans-N独自のAIサーバー「N-Cube」と連携することで、インターネットが全くない状態で長時間安定して動作しました。
N-Cubeの詳細はこちら: https://trans-n.ai/solution/n-cube/
また、複数の言語が同時に話されるような状況でも、遅れなく、高い精度で二つの言語を同時に翻訳(例:韓国語から日本語と英語へ)することができました。映画祭では、1日10時間以上も連続で動き続け、世界中から集まったクリエイターや来場者のスムーズな国際交流をサポートしました。

Trans-Nについて
Trans-Nは、文章や画像などを自動で作る「生成AI」と、それを動かすための機械(ハードウェア)を組み合わせたサービスを提供している会社です。企業や個人がAIを当たり前に使う時代へと進むための土台作りをしています。
Trans-Nは、「N-Cube」というAIサーバーのほか、AI議事録ツール「N-Note」、リアルタイム翻訳システム「N-Translate」、そしてお客様の要望に合わせた専門的なシステム開発を手がけています。
Trans-Nに関する詳しい情報は、以下のウェブサイトで確認できます。
https://trans-n.ai/

