Rist所属のKaggle Grandmaster小嵜氏、Google主催のプログラミングコンペで金メダルを獲得
株式会社Ristに所属するKaggle Grandmasterの小嵜耕平氏が、世界最大級のデータ分析プラットフォーム「Kaggle」で開催されたコンペティション「NeurIPS 2025 – Google Code Golf Championship」において、参加チームの一員として金メダルを獲得しました。
コードの短さを競う「Google Code Golf Championship」
このコンペティションは、Google DeepMindが主催し、2025年7月31日から10月30日まで開催されました。与えられた400個の課題に対し、できる限り短い(バイト数の小さい)Pythonコードを作成し、その短さを競う「コードゴルフ」と呼ばれる形式のコンテストです。
小嵜耕平氏が参加したチームは、1,414名の参加者と1,142チームの中から4位という成績を収め、金メダルを獲得しました。

コンペティションの結果や解決策(Solution)は、以下のリンクから確認できます。
AIモデルと人間の知恵を組み合わせた挑戦
小嵜耕平氏は、このコンペティションについて「人力で課題を解いても良いし、AIモデルを使っても良いという問題設定であり、現在のAI Agent技術がどこまでコードゴルフという特殊なコーディング課題に適応できるのかを見極める非常にチャレンジングなコンテストでした」とコメントしています。
小嵜氏のチームは、多くの試行錯誤を経て、AIモデルに具体的な指示を与えることが成功につながると考えました。中間で作成されるコードの構造(抽象構文木)を分析し、経験に基づいたルールでAIへの指示(プロンプト)を作成するというアプローチを採用しました。
この結果、コードゴルフを得意とする人間の専門家チームには及ばなかったものの、AI Agent技術を全面的に活用したチームの中では最高の結果を出すことができたと述べています。

Kaggleとは?
Kaggleは、2,700万人以上(2025年11月時点)の登録者がいる世界最大級のデータ分析プラットフォームです。企業や団体が出すデータ分析の課題に対し、Kaggleユーザーが分析モデルの精度を競い合います。
参加者は成績に応じて「Kaggle Grandmaster」「Kaggle Master」「Expert」「Contributor」「Novice」の順にランクが分かれます。最上位のKaggle Grandmasterは世界でも382人(2025年11月時点)しかおらず、優秀なAIエンジニアやデータサイエンティストの証とされています。
世界トップクラスのAIエンジニア・データサイエンティストが集う「Rist Kaggle Team」
Ristは2020年から、優秀なKaggleユーザーを積極的に採用する「Kaggle枠採用」を始め、同時に世界トップクラスのAIエンジニアやデータサイエンティストで構成される「Rist Kaggle Team」を立ち上げました。現在、このチームには10名のKaggle Grandmasterと2名のKaggle Masterが在籍しており、高度なデータ分析やAI技術を使ったソリューション提供、製品開発などに取り組んでいます。
株式会社Ristについて
株式会社Ristは、京都に本社を置く企業で、2016年8月1日に設立されました。代表取締役社長は長野慶氏です。AI技術を活用した様々な事業を展開しています。

