歴史上の人物「品川弥二郎」とAIで話せる!
もし、昔の偉人と直接話ができたら、歴史はもっと面白くなると思いませんか?そんな夢のような体験を可能にする取り組みが始まりました。NIPPON EXPRESSホールディングスグループの株式会社NXワンビシアーカイブズと、京都府立大学の文化情報学研究室が手を組み、幕末から明治時代にかけて活躍した官僚・政治家である「品川弥二郎」と対話できるAIを試作しました。

歴史を身近に、AIが架け橋に
この取り組みの大きな目的は、歴史に関する貴重な資料や研究結果を、歴史の専門家ではない方々や一般の人々にも、もっと気軽に利用してもらうことです。現在、日本の歴史資料はさまざまな場所に保管されており、その情報を探したり、活用したりするのが難しいという課題がありました。デジタル化が進んでいても、AIがうまく扱える形になっていないことも少なくありません。
そこで、この対話型AIは、以下の3つのポイントを考えて作られています。
- 歴史研究の成果を他の分野でも生かす方法:歴史の知識が、他の学問や社会で役立つ道を探ります。
- 歴史上の人物に親しみを感じてもらう:難しい歴史資料を、もっと楽しく、身近に感じてもらう工夫です。
- 持続可能な仕組みづくり:技術的な面や費用を考慮し、研究者が長く使い続けられる方法を模索します。
「帰ってきた品川弥二郎」とは?
NXワンビシアーカイブズと京都府立大学が共同で試作したこの対話型AIは、「帰ってきた品川弥二郎」と名付けられました。これは、OpenAI社が提供する「カスタムGPT」という機能を使って作られています。品川弥二郎が実際に使っていた言葉遣いや、その人柄をAIが再現するように設計されています。
このAIには、品川弥二郎の手紙の文章や、研究者が分析したデータなどが「知識」としてたくさん蓄えられています。利用者が質問すると、その知識の中から関連する情報を探し出し、品川弥二郎らしい言葉で答えてくれます。単に情報を教えるだけでなく、なぜそう答えたのかの根拠も示してくれるので、安心して利用できます。
歴史資料の新たな活用法をこれからも
NXワンビシアーカイブズと京都府立大学は、この「帰ってきた品川弥二郎」を通じて、歴史資料とAIの組み合わせがどれほど有効かを検証していきます。具体的には、歴史資料への親近感の向上、使いやすさ、そして長期的に運用できるコスト感などを重視し、歴史資料の新しい活用方法をこれからも探求していくとのことです。
株式会社NXワンビシアーカイブズについて
NXワンビシアーカイブズは、1966年の設立以来、企業の大切な情報を安全に管理し、効率的に利用するためのサービスを提供しています。機密文書や医療関連資料、歴史資料、デジタルデータなど、多岐にわたる情報を保管・管理し、企業の業務をサポートしています。近年では、電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」や書類保管サービス「WAN-CASE」なども提供し、お客様の働き方改革を支援しています。
- 詳細はこちら:https://www.wanbishi.co.jp/

