AIカメラのOptFitが7.8億円を調達!フィットネスから介護へ、人に頼らない施設運営DXを推進

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AIカメラのOptFit、7.8億円を調達!フィットネスから介護へ、人に頼らない施設運営DXを推進

AI(人工知能)を活用したカメラ事業を展開する株式会社Opt Fit(オプトフィット)が、このたび総額7.8億円の資金調達を実施しました。この資金をもとに、フィットネス分野で培ったAIカメラの技術を、今度は介護の現場へと本格的に広げ、人に頼りすぎない施設運営のデジタル化(DX)を進めていくとのことです。

Opt Fitの資金調達

資金調達の概要

Opt Fitは、新しくファーストライト・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、フィデアキャピタルを株主に迎え、既存の株主や銀行からの支援も合わせて、合計7.8億円の資金を集めました。この資金は、現在の事業をさらに大きくすること、そして、人手不足に悩む様々な業界の施設運営事業者との協力関係を深めること、さらに、事業を推進する新しい仲間を採用することに使われます。

AIカメラ「GYM DX」でフィットネス業界を支援

Opt Fitは2020年の創業以来、「AIと人間が協力し、少子高齢化社会の課題を解決する」ことを目指し、防犯カメラの映像をAIで分析する事業を行ってきました。

その代表的なサービスが、ジム専用のAI防犯カメラ「GYM DX」です。このシステムは、フィットネスクラブに導入され、ジムの利用状況を分析したり、混雑具合をリアルタイムで伝えたり、不正な入館者を見つけたりする機能で、安全管理と運営の効率化を同時に実現しています。現在では2,000以上の施設に導入されており、継続して利用する割合は99.9%を超えるほど、施設オーナーからの信頼を集めています。

新たな挑戦:介護領域へ進出

次にOpt Fitが力を入れるのが、介護の分野です。介護業界は、深刻な人手不足や、それによる働く人の負担増大など、多くの課題を抱えています。

これに対し、Opt Fitは2025年1月より、プライバシーに配慮した見守りAIカメラ「KaigoDX」の試行導入を開始しました。そして、2025年11月からはAI機能も本格的にリリースし、すでに複数の介護施設で導入が進められています。フィットネス分野で培ったカメラ映像の分析技術を活かしつつ、利用者のプライバシーを何よりも大切にしたシステムを提供することで、介護現場の人手不足を解消し、施設利用者とその家族が安心して過ごせる環境づくりに貢献していくとのことです。

KaigoDXの紹介

Opt Fitの強み

Opt Fitには、以下のような強みがあります。

  • 室内人物検知の独自ノウハウ: ゼロから積み上げた技術力で、どんな業界や場所でもAIサービスを素早く作ることができます。

  • 豊富な学習データと汎用性: フィットネスジムや介護施設の実際のデータを使って、様々な状況に対応できるAIを開発しています。

  • 高速な事業化実績: 「KaigoDX」を半年もかからずに企画からリリースまで実現するなど、AI開発を含む製品化のスピードが強みです。

  • コストパフォーマンスに優れたAI開発・運用: 自社で開発したAIと最新のAI技術(LLM)を組み合わせることで、費用を抑えながら質の高いAIの開発と運用を可能にしています。

  • 技術的優位性: 独自のAI開発の流れで、データの収集から分析、学習、評価までを一貫して行い、短期間で高品質なAIモデルを提供しています。

今後の展望

Opt Fitはこれからも、フィットネスジムでの「GYM DX」の普及をさらに進め、安定した事業の基盤を固めていきます。そして、介護分野では「KaigoDX」を通じて、現場のニーズに合わせた機能の充実を図ります。

さらに、将来的には、無人化や省人化(少ない人数での運営)を目指す様々な施設の事業者と積極的に協力し、幅広い分野でAIカメラの技術を応用していくことを考えています。これにより、「AIカメラで人に頼らない新しいビジネスの形を作り、持続可能な社会のインフラを築く」というOpt Fitの目標を実現し、企業価値の向上を目指すとのことです。

新しい投資家からのコメント

ファーストライト・キャピタル株式会社

ファーストライト・キャピタル株式会社の岩澤 脩氏と阿部 大和氏は、「Opt Fitが築き上げてきたのは、単なる製品ではなく、現場に寄り添いながら社会の課題を解決する仕組みそのものです。解約率が0.1%未満という圧倒的な信頼と、短期間で複数の分野で実用化に成功した実行力は、Opt Fitの素晴らしい強みだと感じます」とコメントしています。

ファーストライト・キャピタル株式会社 代表取締役 マネージング・パートナー 岩澤 脩氏・阿部 大和氏

SMBCベンチャーキャピタル株式会社

SMBCベンチャーキャピタル株式会社の馬籠 勇人氏は、「Opt Fitは、フィットネス分野のお客様の課題を深く理解し、現場のニーズに合った解決策を提供してきました。今後は、介護を含む他の分野でも、なくてはならないインフラとして広がっていくことを期待しています」と述べています。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第四部 次長 馬籠 勇人氏

株式会社フィデアキャピタル

株式会社フィデアキャピタルの北野 善久氏は、「Opt Fit様の優れた技術力と市場を広げる可能性に注目し、今回出資しました。このシステムは、様々な業界の安全管理や業務効率化を実現する革新的な解決策だと確信しています」と語っています。

株式会社フィデアキャピタル 代表取締役 北野 善久氏

株式会社Opt Fit 代表取締役・渡邉昂希からのメッセージ

株式会社Opt Fit 代表取締役・渡邉昂希

代表取締役の渡邉昂希氏は、「日本の少子高齢化と労働人口の減少は避けられない問題です。人に頼りすぎない運営体制の構築は、日本にとって非常に重要だと考えています。フィットネスジムAI監視ソリューション『GYMDX』は2,000施設に導入されています。その経験を活かし、介護施設にも展開し、介護現場の人手不足の解消と、施設利用者やその家族が安心して過ごせる環境づくりに貢献していきます。今後は、フィットネスや介護だけでなく、あらゆる産業にAI監視を広げ、貴重な労働力を支える基盤技術として、日本社会全体の生産性向上と持続的な成長に貢献していくつもりです」と、今後の展望について力強く語っています。

株式会社Opt Fitについて

Opt Fitは、AIカメラ技術で社会の課題解決を目指す企業です。

  • 設立: 2020年3月16日

  • 代表取締役CEO: 渡邉昂希

  • 従業員数: 36名(2025年11月時点)

  • 本社: 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目2-22 エスカ名駅東ビル401

  • 営業拠点: 東京都新宿区新宿1-6-3 新宿御苑フロント2F

  • 事業内容: フィットネスジム専用防犯カメラAI画像解析サービス「GYM DX」、プライバシー配慮の見守りAIカメラ「KaigoDX」の運営、AI画像解析を主軸とした研究開発の実施

  • 公式サイト: https://optfit.jp/

業務提携・協業に関するご案内

Opt Fitは、無人化や省人化のニーズが高まっている様々な業界との連携を積極的に進めています。新しい市場を開拓するため、協力してくれる企業を広く募集しています。ご興味のある企業は、ぜひお問い合わせください。

業務提携・協業の案内

一例として、以下のような分野での連携を想定しています。

  • 物件管理(マンション管理・商業/オフィスビル管理)

  • 小売業(無人店舗・ワンオペ管理・レジ不正)

  • 鉄道業(無人駅)

  • メンテナンス業(点検業務・巡回業務)

  • 製造業(安全管理・労務管理・自動検品)

お問い合わせ先

採用情報

Opt Fitでは、今期15名の採用・増員を予定しています。事業拡大の重要な時期に、初期から成長を共にできる人材を広く募集しています。

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