株式会社DOUと千葉工業大学は、同大学で開講している「web3/AI概論」講座において、Microsoftが開発中の戦略思考型AIシステム「Amplifier」を国内の大学として初めて教育カリキュラムに導入することを発表しました。

第4期となる「web3/AI概論」は、AIが自分で考えて仕事を進める「AIエージェント」との協力体制をテーマにしています。学生と社会人が一緒になったチームで、AIエージェントと共に社会の課題を解決する人材を育てます。本講座は千葉工業大学の学長である伊藤穰一氏が科目責任者を務め、2026年4月16日に開講し、1月30日から受講生の募集を開始しています。
2025年度には、AIと対話しながらソフトウェアを開発する「バイブコーディング」という手法を導入し、プロダクト開発経験者を2.6倍に増加させた実績があります。この成功を土台に、さらに進化した教育を目指します。
「AIエージェント」とは?
ChatGPTのような生成AIが「質問に答える」存在だとすると、AIエージェントは「自分で考えてタスクをこなす」存在です。情報集め、分析、企画、コード作り、確認といった一連の作業を、人間と協力しながら進めることができます。AIエージェントが広く使われるようになれば、私たちの仕事や教育のあり方も大きく変わると予想されています。
「web3/AI概論」第4期で学べる3つのこと
| 国内の大学初となる技術導入 |
|:—|:—|
| Microsoftの戦略思考型AIシステム「Amplifier」を導入 | 実績あるバイブコーディングを、AIエージェントでさらなる次元へ |
| 学生×社会人 混合チーム | 社会課題に着目し、創造的なソリューションを主体的に生み出す |
| web3で学習体験を拡張 | web3技術を活用したコミュニティ形成とゲーミフィケーション |
バイブコーディング(Vibe Coding)とは
専門的なプログラミングをAIに任せ、人間は「何を作るか」という本質的な問いに集中する開発手法です。千葉工業大学では2025年度にこれをいち早く取り入れ、プログラミング初心者でもわずか3ヶ月でプロダクトを完成させる教育モデルを作り上げました。2026年度は、ここに「AIエージェント」が加わることで、企画・分析・検証の各プロセスがAIによって自動で加速され、人間はより高度な「創造的な意思決定」に専念できるようになります。
第4期(2026年度)の新たな挑戦:AIエージェント教育の本格始動
第4期の最大の特徴は、「AIエージェント」を講座の中心テーマに据えたことです。これまでのプロジェクトベース学習の経験を活かし、受講生はAIエージェントを「使われる側」ではなく「使いこなす側」の人材を目指します。AIエージェントを単なる道具としてではなく、企画・設計・分析の各段階で「協力するパートナー」として活用し、共に考え、創造する開発スタイルを身につけます。
第4期で導入する技術・ツール
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Microsoft「Amplifier」(国内大学初導入): Microsoftが開発中の、AIがより高度な思考プロセスを実行できるようにするための実験的システムです。本講座では、このAmplifierを国内の大学として初めて導入し、受講生がAIエージェントの仕組みを理解し、自ら設計・活用するスキルを習得します。
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バイブコーディングツール群: 対話形式で素早くプロトタイプを作り、改善できる「バイブコーディング」を通じて、AIエージェントと協力しながら開発を進めるスタイルを身につけます。Claude Code、Cursor、Replit、v0といった最新ツールを活用し、アイデアを素早く形にする技術を習得します。
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生成AIツール: Claude、ChatGPT、Geminiなどの生成AIを組み合わせ、企画から検証までを効率的に進めます。生成AIとAIエージェントを適切に使い分けるスキルを養います。
実証された教育効果:2025年度の成果が示す「加速」への礎
2025年度に導入された「バイブコーディング」は、以下のような大きな成果を生み出しました。
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「未経験者」を「継続的な開発者」に変えた実績
バイブコーディングの導入により、開講時に17.6%だったプロダクト作成経験者が、わずか3ヶ月で45.6%へと約2.6倍に急増しました。「言葉がそのまま形になる」体験が技術の壁を取り払い、未経験者の6割以上を「作り手」へと変貌させました。また、「継続的に複数回プロダクトを作成した」受講生が3倍以上(5.9%から18.4%)に増加し、日常的な「開発習慣」が形成されたことが示されています。経験レベル 開講時 終了時 変化 開発経験者(チーム・継続)合計 24名 62名 2.6倍に急増 └ 継続的な開発習慣(レベル4) 8名 25名 3.1倍に急増 └ チーム開発の経験(レベル3) 16名 37名 2.31倍 └ 個人での開発経験(レベル2) 27名 35名 1.3倍 プロダクト作成未経験 85名 39名 54%減少 -
技術的・社会的スキルの飛躍的向上
従来のプログラミング教育の課題であった「技術習得の壁」がAIエージェントとの対話によって取り払われ、受講生は「学ぶ側」から「作る側」へと大きく成長しました。技術力への自信が46.3%向上し、Web3/AIへの理解も44.5%向上しました。 -
圧倒的なアウトプット量と社会実装
バイブコーディングにより、思考のスピードを落とさずにアイデアを形にできるようになった結果、2025年度の1講座だけで75種類ものプロダクトが誕生しました。この成果は、学習の域を超えて実社会での実績にもつながっています。-
資金調達の実現: 講座で開発したサービスで実際に資金を調達する受講生も輩出しました。
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ハッカソンでの活躍: 東京都主催のハッカソンでファイナリストに選出されました。
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実運用の開始: 学内向けアプリケーションをローンチし、実際に利用される事例も誕生しています。
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バイブコーディングは、「技術の習得」にかかる時間を「価値の創造」へと転換させ、初心者がわずか数ヶ月で社会を変える一歩を踏み出せる、新しい教育モデルを確立しました。2026年度は、AIエージェントという新たな要素を加え、より複雑で大規模な社会課題の解決に挑みます。
学習方法の特徴:反転授業とプロジェクトベース学習
本講座は、一般的な講義形式ではなく、「反転授業」と「プロジェクトベース学習(PBL)」を組み合わせた教育手法を採用しています。
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反転授業(Flipped Classroom)
基本的な講義内容は自宅で事前に学習し、授業時間は、アイデア検討、プロトタイプ改善、プレゼンテーションなど、実践的な活動に集中します。これにより、対面での時間を最大限に活用し、深い学びを実現します。 -
チーム活動を前提としたプロジェクトベース学習
受講生は、社会人と在学生が混じり合ったチームを作り、実際の社会課題に取り組みます。課題の発見から分析、開発、検証までを協力して進め、最終的には発表できるレベルのプロトタイプを完成させます。多様なメンバーとの協力は、実社会で求められるチームワークスキルの習得にもつながります。 -
web3技術を活用したゲーミフィケーション
ブロックチェーン、NFT、スマートコントラクトといったweb3技術を活用したコミュニティ活動やゲーム要素を取り入れています。受講生は最先端技術の活用シーンを体験しながら学習を進めることで、知識だけでなく「体験」として技術への理解を深めることができます。
web3/AI概論 科目責任者 伊藤穰一氏より
AIエージェントの登場により、開発の本質は「コードを書くこと」から「何を創るかを設計し、AIを操ること」へと大きく変化しています。本講座では、AIを単なる道具ではなく協力相手として活用し、圧倒的な速さでアイデアを形にする「新人類」のようなエンジニアを育成します。既存の答えを出す力ではなく、自らの価値観に基づいて「問い」を立てる力が重要です。変化を楽しみ、世界をより良くしようとする志を持つ学生の挑戦を期待しています。
カリキュラム概要(全13回)
本講座は、「理解」→「実践」→「発表」の3つのフェーズで構成されています。
| 前半 | 【基礎理解】AIエージェント時代の開発プロセス |
|---|---|
| 中盤 | 【実践開発】ユースケース分析とイテレーション |
| 後半 | 【発表準備】仕上げと最終プレゼンテーション |
講座概要
| 講座名 | 総合科学特論「web3/AI概論」 |
|---|---|
| 科目責任者 | 伊藤穰一 |
| 講師 | 西村奈々、下瀬浩一、石部達也、品田美帆、他 |
| 開講時期 | 2026年4月16日〜7月16日(全13回) |
| 曜日・時間 | 毎週木曜日 15時〜17時(2時間) |
| 形式 | オンライン(反転授業形式)※一部対面セッションあり |
| 単位 | 取得可能(2単位) |
| 定員 | 300名 |
| 主な学習内容 | AIエージェント活用、バイブコーディング、プロジェクト開発、web3技術 |
| 使用ツール | Amplifier、Cursor、Replit、v0、Discord、GitHub 等 |
受講対象
AIやweb3に興味のある以下の方々が対象です。
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千葉工業大学の学部生・大学院生
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他大学の学生
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社会人(出願資格に該当する方に限ります)
出願資格
令和8年3月31日までに18歳に達する者で、次のいずれかに該当する者。
- 高等学校(中等教育学校を含む)を卒業した者または令和8年3月卒業見込みの者。
- 大学において、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められた者。
必要な環境
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各種ツール(discord、metamask、manaba、google drive、ChatGPT、webexなど)にアクセスができること。
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PC・Macなどをお持ちの方(iPadやタブレットのみの方は不可)
受講申込みの流れ
web3/AI概論の受講には、千葉工業大学公式サイトからの申込みが必要です。以下の手順で、申込みから授業開始までの流れを進めます。
| STEP | 期間 | 内容 |
|---|---|---|
| 01 | 1月30日 募集開始 | 募集要項を確認 |
| 02 | 1月30日〜3月25日 | ID登録(出願予約)https://conveni.is.it-chiba.ac.jp/cert/i/i_registration.html ※ID登録の時点では料金は発生いたしません。 ※「お名前」「ご所属」「電話番号」を入力の後、「所管部署」は必ずプルダウンで「教務」を選択してください。 ※登録期日は3月25日23時59分までとなりますので、ご注意ください。 ※ID登録が完了しましたら、手続き完了メールを送信いたします。こちらの完了メールが届かない場合は迷惑メールフォルダもご確認ください。 ※ID登録の完了後は、3月26日以降にご案内する出願手続きまでお待ちください。 |
| 03 | 3月26日 以降 | メールにて出願手続きの詳細をご案内します |
| 04 | 3月25日〜4月3日 | 出願情報を送付 |
| 05 | 4月3日〜4月14日 | 選考・選考結果発表ご送付 |
| 06 | 4月6日〜4月14日 | 受講手続き |
| 07 | 4月16日 | 授業開始 |
背景:なぜ今「AIエージェント教育」なのか
デジタル化の急速な進展により、AIエージェントや生成AIをはじめとする新しい技術が日々生まれています。企業や行政機関における課題発見から開発、運用に至るプロセスは大きく変化しています。このような社会の変化の中で求められるのは、主体的に課題を見つけ出し、AIエージェントを含む多様なテクノロジーを適切に活用して課題解決へと導くことのできる人材です。
本講座は、2021年度の開講以来、web3技術から始まり、生成AI、バイブコーディングを取り入れ、そして2026年度はAIエージェントへと、常に最先端の技術教育を提供し続けています。
株式会社DOUについて

株式会社DOUは、「育成機関と協働し、多様な変革者を輩出する」をミッションに掲げ、最先端のテクノロジーを活用しながら、デジタル証明書を基点とした事業を展開しています。キャリアパスポートを活用した人材開発や採用支援事業では、千葉工業大学をはじめとする育成機関と連携し、学生にとっての新たなキャリア形成の機会を創出しています。今後も、テクノロジーやカルチャーを活用したビジネスを通じて、個人の多様な「道」を肯定し、新しい時代を創造する「変革者」の成長を支援していく方針です。
公式サイト:https://dou.id

