【VeraSnap】スマホ写真に法的証拠能力を付与!LiDARで「実物」判定、AIフェイク動画対策に貢献

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VeraSnapがLiDAR対応で「実物」判定を実現!AIフェイク動画対策に新風

スマートフォンで撮影した写真に、まるで法的な証拠のような信頼性を与えるアプリ「VeraSnap」が、さらに進化しました。VeritasChain株式会社が提供するこのアプリは、LiDAR(ライダー)センサーを活用して、撮影したものが「本物の物体」なのか、それとも「画面に映し出されたもの」なのかを判定できるようになりました。AIによる偽の動画や画像(ディープフェイク)が問題となる中、この新機能は、デジタルコンテンツの信頼性を確保するための重要な一歩となります。

「VeraSnap」はリリースからわずか1週間で、世界中で1万ダウンロードを突破し、その必要性が高く評価されています。

LiDAR真偽判定の原理

LiDARで「実物」か「スクリーン」かを判定

これまでの写真認証システムには、「アナログホール」という弱点がありました。これは、AIが作った偽の画像や動画を、高画質な画面に表示し、それを本物のカメラで撮影すると、まるで本物の写真として認証されてしまう問題です。

VeraSnapは、このアナログホール問題に、LiDAR技術で対応します。LiDARとは、光を使って対象物までの距離を正確に測る技術のことです。iPhone Proモデルなどに搭載されています。

VeraSnapは、撮影時に数万点の3D深度データを取得し、被写体が実際に立体的なものなのか、それとも平らな画面なのかをリアルタイムで判断します。実際の景色は奥行きにばらつきがあるのに対し、画面は均一な奥行きを示すという物理的な特徴を利用しています。これにより、撮影対象が本物かスクリーンかを判定できるようになりました。

VeraSnap LiDAR スクリーン検出技術

この機能により、保険金請求での写真詐欺の防止や、法的な証拠としての写真の信頼性向上、遠隔での検査における不正の防止などが期待されます。また、プライバシー保護のため、LiDARで取得した生の深度データは保存せず、その特徴を示す情報(ハッシュ値)だけを記録する設計になっています。

深度マップの比較

LiDARによる深度分析の結果は、撮影されたものが「実物」か「スクリーン」かの判定に加え、その信頼度スコアも表示されるため、客観的な検証が可能です。

証跡詳細

LiDAR対応機種(2026年2月1日時点):

  • iPhone 12 Pro / Pro Max

  • iPhone 13 Pro / Pro Max

  • iPhone 14 Pro / Pro Max

  • iPhone 15 Pro / Pro Max

  • iPhone 16 Pro / Pro Max

  • iPhone 17 Pro / Pro Max

iPad OS対応とAndroid版の展開

VeraSnapは、2026年2月のアップデート(v1.3)でiPadにも対応予定です。現場での利用が多いiPadへの対応は、多くのユーザーから要望があったとのことです。

証跡一覧 on iPad

また、Android版についても開発が進められており、2026年2月中のリリースを目指しています。Android版は、iOS版と完全に連携し、撮影された証拠データはどのプラットフォームからでも同じようにその信頼性を確認できます。Android版では、LiDAR/ToFセンサーによるスクリーン撮影検知や、生体認証による本人確認付き撮影モードなども搭載されます。

VeraSnapのその他の便利な機能

VeraSnapには、証拠としての写真や動画をより使いやすく、信頼できるものにするための様々な機能が搭載されています。

  • ケース管理機能の強化: 案件やプロジェクトごとに証拠を整理できる機能です。建設現場の記録や保険査定、法的証拠の収集など、ビジネスでの利用を想定しています。

  • VeraCheck検証機能: アプリ内で、他の人から受け取った証拠データが本物かどうかをオフラインで確認できます。ハッシュ値の整合性や電子署名、タイムスタンプなどが数秒で検証され、結果は分かりやすいバッジで表示されます。

  • 10言語対応: 英語、日本語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、アラビア語に対応しており、国際的な利用が可能です。

  • プライバシー・バイ・デザイン: 位置情報はデフォルトでオフになっており、生体認証データはデバイス外に送られません。すべての検証処理はデバイス内で行われ、GDPRなどのプライバシー規制に配慮した設計です。

事故現場でのアプリ使用

無料で使える機能とProプラン

VeraSnapは、写真・動画撮影、タイムスタンプ、生体認証証明、LiDAR深度分析、ケース分け機能、法務用エクスポート機能など、証拠能力に関わる全ての機能を無料で利用できます。アプリ内広告もありません。

有料のProプラン(月額9.99ドル、2026年2月時点)では、証拠の保存が無制限になります。無料プランでも、保存上限は削除するごとにリセットされるため、継続して利用することが可能です。VeraSnapは、誰もが手軽に高度な証拠能力を活用できるように、個人から企業まで幅広いユーザーが利用しやすい価格設定を目指しています。

オープン仕様「Capture Provenance Profile (CPP) v1.5」

VeritasChain Standards Organization(VSO)は、デジタルコンテンツの出所を暗号学的に証明するためのオープンな技術仕様「Capture Provenance Profile(CPP)」のバージョン1.5を公開しました。この新バージョンでは、特にSNSへの投稿直前にコンテンツの出所を検証する「Pre-Publish Verification Extension」が追加されています。

CPP v1.5 diagram

これにより、ユーザーがSNSで写真や動画をシェアする際に、そのコンテンツが「いつ」「どこで」「誰によって」撮影されたかという情報があることを示すことができます。これは、ディープフェイクやAIが生成した偽コンテンツが急増する中で、「本物のコンテンツ」の価値を高めることを目的としています。CPP v1.5は、以下のリンクで公開されており、誰でも無償で実装可能です。

QRコード

高まるデジタルコンテンツの信頼性への需要

AIの急速な進化とディープフェイクの拡散により、デジタルコンテンツが本物であるかを証明する「メディア・プロベナンス」という市場が世界的に大きく成長しています。市場調査によると、この市場は2024年に約195億円規模で、2033年には約1,170億円に達すると予測されています。

FAKE FAKE PC

VeraSnapは、この成長市場において独自の立ち位置を確立しています。外部のタイムスタンプ機関による第三者証明、生体認証による撮影者の特定、そしてLiDARを活用した画面撮影検知など、法的証拠としての信頼性に特化した技術は、保険、法律、建設、報道などの分野で他のソリューションとは一線を画します。また、AdobeやMicrosoft、Googleなどが推進するC2PA規格との互換性も実現しており、業界標準との連携も進められています。

学術論文で技術の安全性を証明

VeritasChain株式会社は、VeraSnapの重要な技術である「Completeness Invariant(完全性不変量)」に関する学術論文を、欧州原子核研究機構(CERN)が運営するリポジトリZenodoで公開しました。この論文では、デジタル証拠が「選択的に削除されていないか」を検出する技術の安全性が数学的に証明されています。

従来の技術では、証拠が改ざんされていないことは確認できても、一部が意図的に削除されていないかまでは検出できませんでした。VeraSnapに組み込まれたこの技術は、わずかなデータ量で高い削除検出率を達成しており、スマートフォン上での実用的な運用を可能にしています。論文は以下のURLで閲覧可能です。

論文冒頭

VeraSnapの利用方法

VeraSnapは、本物と見分けがつかないAIコンテンツが溢れる時代において、個人でも手軽に高度な暗号学的証明ができる「旗艦アプリケーション」を目指しています。

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