AI開発がもっと身近に!カーブジェン「CarbConnect®」にラベリング機能が登場

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カーブジェン、AI開発プラットフォーム「CarbConnect®」にてラベリング機能を提供開始

カーブジェン株式会社は、クラウドベースのAI画像解析プラットフォーム「CarbConnect®(カーブコネクト)」に、AI開発の最初のステップとなる「ラベリング機能」を追加しました。これにより、AIモデルを作るために必要な「教師データ」を、ユーザー自身がクラウド上で効率よく作成できるようになります。

AI開発の課題を解決する「ラベリング機能」

これまでAIを研究や検査、製造の現場で活用しようとすると、AIモデルを開発する前の段階で、データに「これは何である」といった目印(ラベル)をつける作業に、大変な時間と手間がかかっていました。CarbConnect®は、これまでAIによる解析結果を共有したり活用したりするのを助けてきましたが、今回の機能追加によって、ユーザーが「AIを使う」だけでなく「AIを自分で作る」ための土台を提供します。

CarbConnect®の主な機能

CarbConnect®は、AI開発をサポートするための様々な機能を持っています。

  • ラベリング機能(提供開始)
    AIに学習させるためのデータに、正しい答え(ラベル)を付ける機能です。例えば、写真に写っているものが「犬」なのか「猫」なのかをAIに教えるために、それぞれの画像に「犬」「猫」というラベルを付けていきます。この機能はクラウド上で直感的に操作でき、専門的な環境を用意する必要がありません。

  • モデリング機能(近日公開予定)
    画像の中から特定のものを探したり(物体検出)、異常を見つけたり(異常検知)するAIモデルを、クラウド上で簡単に作れる機能です。難しい設定は不要で、「学習開始」ボタンを押すだけでモデルが作れ、学習の進み具合もいつでも確認できます。高価なパソコンや専門知識がなくてもAIモデルが作れるようになります。

  • 評価機能(近日公開予定)
    モデリング機能で作ったAIモデルがどれくらい正確かを、クラウド上で評価できる機能です。複数のモデルを比較して、現場に導入すべきかどうかの判断を助けます。

  • アプリ公開機能(一部機能提供中)
    良い結果を出したAIモデルを、CarbConnect®上で他の人に無料で、または有料で公開できる機能です。将来的には、AIの契約手続きや公開の自動化も計画されています。

AI導入を強力に支援

カーブジェンは、これまでのAI開発で培った知識を活かし、AI導入の計画作りから、モデルの作成・運用までを一貫してサポートするサービスも提供しています。

  • 課題整理・導入検討支援:AIの導入方針がまだ決まっていない段階から、課題を聞き取り、最適な計画を立てるのを手伝います。

  • モデル精度改善支援:すでに使っているAIモデルの性能を良くするために、原因を分析したり、CarbConnect®上で効率的に再学習したりします。

  • 運用設計・実装支援:開発したAIモデルをCarbConnect®に組み込み、使いやすい画面(UI/UX)設計を含めた運用環境を整えます。

今回追加されたラベリング機能を使うことで、AIモデル開発や、実際にAIが使えるかを試す「PoC(概念実証)」の段階から、カーブジェンに協力を依頼することも可能です。また、今後公開されるモデリング機能や評価機能を使えば、ユーザー自身がプログラミングの知識がなくても(no/low-code)AIモデルを作り、検証するまでを一通り行えるようになるでしょう。さらに高度なモデル開発や特殊なデータ解析については、引き続きカーブジェンが専門的に対応します。

AIモデル開発やPoC支援についてのご相談は、カーブジェン株式会社までお問い合わせください。

今後の展開

CarbConnect®は、ユーザーが自分でAIモデルを作り、評価し、公開できる「AIモデル開発プラットフォーム」として進化を続けていきます。将来的には、ユーザーが作ったAIを他の人と共有したり、ビジネスとして利用したりできる仕組みを整え、研究機関や企業の間でAIの知識が循環するのを後押ししていくとのことです。

カーブジェン株式会社について

カーブジェン株式会社は、プログラム医療機器(SaMD)の承認取得など、先進的な技術を通じて、医療や研究の分野で診断支援、研究の効率化、品質管理の標準化・自動化を進めています。熟練した技術者の不足や地域ごとの医療格差といった社会の課題解決に取り組み、正確で素早い結果を提供することで、医療や産業の現場を支えています。

また、AI技術とデジタルプラットフォームを活用し、研究者や医療従事者の連携を強化しています。薬剤耐性(AMR)問題のような世界的な課題解決にも貢献することを目指しています。

東京都主催の「Tokyo Social Innovation Tech Award 2024」をはじめ、数々のアワードを受賞しています。国内外の有力な研究機関や企業、行政との協力(産官学連携)によるオープンイノベーションを通じて、未来の医療・研究を共に作り出すことにも力を入れています。

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