もし、ゲームの世界で本物の工場を見学できるとしたらどうでしょうか?株式会社d3Lab.と大三鋼機株式会社が、まさにそんな体験を実現しました。実際の工場をそっくりそのままゲーム『フォートナイト』の中に再現した「デジタルツイン」空間を構築し、新しい形の会社説明会を開催します。

デジタルツインとは?なぜ作られた?
デジタルツインとは、現実の世界にあるもの(この場合は工場)を、コンピューターの仮想空間にそっくりそのまま再現する技術のことです。まるで双子のように、リアルな情報がバーチャル空間に映し出されます。
日本の製造業では、若い人材の確保が大きな課題となっています。従来の工場見学は、時間や費用、移動の負担が大きく、なかなか実施しにくいのが現状でした。そこで、d3Lab.と大三鋼機は、このデジタルツイン技術を活用し、製造業の魅力をより多くの学生に伝える新しい方法を考え出しました。
世界初規模!フォートナイトにリアル工場を再現
今回の取り組みでは、大三鋼機の第一工場(約800平方メートル)と第二工場(約370平方メートル)、そして敷地全体(約1,900平方メートル)が3Dスキャンされ、フォートナイトのマップとして精密に再現されました。工場の建物はもちろん、中にある設備、車両、配管、さらには床の汚れまで、細部にわたってリアルに表現されています。これほど大規模な製造業の工場がフォートナイト上に再現されたのは、公開されている事例を見る限り、世界で初めての規模だと考えられています。
ゲーム感覚で工場見学!バーチャル会社説明会
このデジタルツイン空間を活用したバーチャル会社説明会が、2025年11月24日にマイナビ転職フェア名古屋会場で開催されます。学生たちはゲームを操作するのと同じ感覚で、工場の中を自由に歩き回り、見学することができます。まるで実際に工場にいるかのような臨場感を、ゲームの中で手軽に体験できるのが大きな特徴です。説明会ブースもバーチャル空間内に設置されるため、興味を持った企業の説明をすぐに聞くことも可能です。
製造業とITの融合を推進するd3Lab.と大三鋼機
この画期的な取り組みは、株式会社d3Lab.と大三鋼機株式会社の協力によって実現しました。d3Lab.は、XRやメタバース、デジタルツインといった最先端の技術を使い、「遊び心が会社を強くする」という考え方で新しい事業を生み出しています。一方の大三鋼機は、板金や機械設備を作る工場として高品質な製品を作りながら、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に進めている会社です。両社の強みが合わさることで、今回のデジタルツイン化が実現しました。
今後の展望
このデジタルツイン工場マップは、会社説明会の後、一般の応募者向けにもオンラインで公開される予定です。さらに、製造業向けのバーチャル研修や、設備のメンテナンスをシミュレーションする場としても活用が検討されています。将来的には、海外からの採用や世界に向けたPRのために、英語版のデジタルツインマップも制作される予定です。
株式会社d3Lab.について
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会社名:株式会社d3Lab.
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代表者:相川 洋輝
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所在地:愛知県名古屋市港区砂美町50-1
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ウェブサイト:https://d3lab.co.jp/

