Japan Mobility Show 2025で未来の安全運転を体験
2025年10月29日から11月9日まで開催された「Japan Mobility Show 2025」の「Tokyo Future Tour 2035」において、次世代のARグラス用ディスプレイと空間認識エンジンを開発するCellid株式会社が、株式会社SUBARUの電動キックボード「e-Rabbit concept」向けに、ARグラスを使った安全運転支援のデモンストレーションを展示しました。
この展示は、モビリティにおける安全への意識を高めるための取り組みの一つとして、ARグラスが運転の安全をどれだけ助けられるかを示す目的で行われました。SUBARUのブースでは、Cellidの技術協力のもと、ARグラスを使ったデモンストレーションと、実際の運転時にARグラスがどのように安全を支援するかがわかるイメージ動画が公開されました。

ARグラスが実現する安全運転支援とは?
ARグラスによる安全運転支援システムは、運転する人の視界に、交通情報などの映像を重ねて表示し、安全な運転をサポートします。例えば、ARグラスの画面に道路標識や「危ないですよ」といった注意喚起の情報を表示することで、ドライバーが交通ルールを直感的に理解しやすくなります。
さらに、もし車体の後ろにカメラがついていれば、その映像をARグラスに映し出したり、後ろから車が近づいてきたことを運転者にすぐ知らせたりすることも可能です。これにより、より安全な運転環境が提供されることになります。
この技術によって、電動キックボードなどのパーソナルモビリティを使う人たちの視界が広がり、気づきが深まることで、「見えない場所(死角)」や「うっかり見落とし(注意不足)」による事故のリスクが減ることが期待されています。

Cellid株式会社について
Cellid株式会社は、次の時代のデバイスであるARグラスのディスプレイと、現実世界をコンピューターが認識するための「空間認識エンジン」を主に開発している会社です。
ARグラスのディスプレイとしては、薄くて透明な最先端の光学技術「ウェイブガイド(DOE方式)」を製造しています。Cellid独自のシミュレーション技術と生産技術によって、一般的なメガネと同じくらいの薄さと軽さで、はっきりとした画像、そしてウェイブガイド方式では世界でもトップクラスの広い視野角を持つディスプレイモジュール製品を提供しています。
また、「Cellid SLAM」のような空間認識ソフトウェア技術を使って、さまざまな産業向けのソリューションの開発と提供も行っています。ARディスプレイのハードウェア技術と、現実世界の空間を認識するソフトウェア技術を組み合わせることで、現実世界とデジタルの世界を融合(「Blending the Physical and Digital Worlds」)させ、人々にとってより身近で、これまでにないほど便利な情報ツールを実現することを目指しています。
Cellid株式会社のウェブサイトはこちらです: https://cellid.com/
