サイバーリンクは、AI顔認証エンジン「FaceMe® SDK」の新しいバージョン7.8を発表しました。このアップデートでは、顔認証システムの安全性と開発のしやすさが大きく向上しています。
なりすまし防止機能が大幅に進化
「FaceMe® SDK 7.8」では、写真や動画を使ったなりすましなど、巧妙な不正行為を見破るための機能がより賢くなりました。これにより、顔認証の信頼性がさらに高まります。
1. IR+RGBなりすまし防止
赤外線(IR)映像と通常のカラー(RGB)映像を同時にAIで分析することで、写真や動画によるなりすましを見つけ出します。今回のアップデートで、この機能の性能がさらに向上しました。

-
検知精度: 最大35%アップ
-
処理速度: 最大15%アップ
-
対応デバイス: 宮川製作所 Knoctoi(ノクトア)シリーズ、Union UBio-X Pro など
2. 3Dなりすまし防止
深度カメラで顔の立体的な情報とカラー映像を合わせて分析し、なりすましを検知します。特にIntel RealSense D415というカメラを使った場合の精度が向上しました。
-
検知精度: 最大56.8%アップ
-
対象デバイス: Intel RealSense D415
これらのなりすまし防止機能は、例えばオフィスや工場、データセンターなどでの入退室管理において、より安全な認証システムを構築するのに役立ちます。エントランスでは通常の認証、機密性の高いエリアではなりすまし防止機能付きの認証端末を使うといった運用が考えられます。
新しい統合API「FaceMe Authenticator」で開発がもっと簡単に
「FaceMe Authenticator」は、これまで別々に設定する必要があった「顔の検出」「顔の特徴の抽出」「なりすまし防止」「認証」といった一連の処理を、一つのシンプルなプログラムの命令(API)にまとめました。
-
統合される機能: 顔検出、特徴点抽出、なりすまし防止、認証処理
-
対応OS: Windows、Ubuntu x64、Android
-
カメラ対応: 2Dカメラ、3D深度カメラ、IR+RGBカメラを同じ方法で利用可能
これにより、開発者は複雑な設定をすることなく、より早く高精度な顔認証システムを作り上げることができます。
その他の最新環境・ハードウェアへの対応
-
最新のOSであるUbuntu 24.04 LTSに対応
-
AIoTデバイス向けのMediaTek Genio 360に最適化され、より効率的な動作を実現
-
FangTec DCSG20を新たにサポート
FaceMe®のなりすまし防止機能の信頼性
FaceMe®のなりすまし防止機能は、国際的な基準であるiBeta Level 2やISO規格に適合しています。さらに、NIST(米国国立標準技術研究所)の「プレゼンテーション攻撃(PAD)テスト」では、不正検出率100%を達成し、1位の評価を得ています。これは、業界トップクラスの技術であることを示しています。
機能の詳細や特長については、以下のリンクをご覧ください。
FaceMeのなりすまし防止機能について
AI顔認証エンジンFaceMe® SDKとは
FaceMe® SDKは、ディープニューラルネットワークというAI技術を使った顔認証エンジンです。非常に高い精度と速さで顔を認識し、顔が少し傾いていても認証できます。IoTデバイスからクラウドシステムまで、様々な場所で利用できるよう作られており、高性能なコンピューターだけでなく、一般的なタブレットやスマートフォンでも高い性能を発揮します。
FaceMe® SDK の製品情報はこちらから確認できます。
FaceMe® SDK 製品情報
顔認証システムの導入方法や、システムが動くための技術的な情報については、こちらで詳しく解説されています。
顔認証の導入や動作環境など技術面に関する解説
サイバーリンクについて
サイバーリンクは1996年に台湾で設立され、マルチメディアソフトウェアとAI顔認証技術の分野で世界的に知られる企業です。動画編集ソフト「PowerDirector」や動画再生ソフト「PowerDVD」など、多くの人に使われているソフトウェアを提供しています。また、AI顔認証システム「FaceMe®」を通じて、セキュリティや個人認証といった新しい技術で、より安全で便利な社会の実現を目指しています。
サイバーリンクについての詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
サイバーリンク 公式HP

