iPaaS『JENKA』とAI-OCR『DX Suite』で自治体業務を効率化!AMUSE社の成功事例

AIツール・サービス紹介

AMUSE株式会社でのJENKAとDX Suite導入事例

スターティアレイズ株式会社が提供する「iPaaS(アイパース)」という種類のサービス『JENKA』と、AI inside株式会社が開発したAI-OCRサービス『DX Suite』が、AMUSE株式会社(以下、AMUSE社)の業務を大きく変革した事例が公開されました。

この導入により、AMUSE社は自治体向けの給付金支援業務において、紙の書類受付からデータ登録までの流れを自動化することに成功しました。これにより、住民への給付がスピーディーになり、業務のやり方も標準化され、新しい業務の立ち上げが早くなり、安定して運用できる体制が整いました。

AMUSE株式会社とは

AMUSE社は、「システム」と「人」の力を合わせた「Hybrid BPO(ハイブリッド・ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」を強みとしています。イベント運営、人材派遣、そしてBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)といった幅広いサービスを提供しており、全国に7つの拠点と2つのグループ会社があります。

特に、自治体向けの給付金支援業務では、AI-OCRを使って書類を電子化し、データをシステムと連携させる仕組みを作り上げています。これを標準的なサービスとして提供することで、効率的で正確な業務運用を実現しています。単に人材を派遣するだけでなく、業務全体を効率化する総合的なサポートを行っています。

導入前の課題

AMUSE社はこれまで、多くの自治体で給付金支援業務を担ってきました。近年、行政のデジタル化(DX)が進む中で、同社はサイボウズ株式会社のクラウドサービス『kintone(キントーン)』を使い、自治体の業務効率化と住民サービスの向上を目指してきました。

給付金申請では、オンラインと郵送の両方で書類を受け付けることがよくあります。特に郵送で届いた書類は、スキャンしてPDFファイルにした後、手作業やRPA(ロボットによる業務自動化)を使ってkintoneに入力・アップロードする必要がありました。この二重の手間が、次のような問題を引き起こしていました。

  • データの集約に時間がかかる

  • 申請の審査業務が滞り、遅れてしまう

  • 滞りを解消するために残業が増える

これらの課題により、短期間での業務開始や安定した運用が難しい状況でした。

導入後の成果

自治体向け給付金支援業務の変革

AMUSE社は、紙で提出された申請書類をスキャンしてPDF化し、クラウドストレージサービス『Box』にアップロードするだけで、AI-OCRサービス『DX Suite』による文字の読み取りから『kintone』へのデータ登録までを、完全に自動化する仕組みを構築しました。

以前は、RPAがそれぞれのパソコンにあるフォルダからkintoneへPDFをアップロードしていましたが、このやり方を見直し、アップロード先をBoxに統一しました。そして、『JENKA』とRPAを組み合わせることで、AI-OCR処理へのデータ投入から、読み取ったデータを受け取るまでの一連の流れを自動化し、データ集約のプロセス全体を効率化しました。

この自動化により、郵送申請書類のデータ集約にかかる時間が大幅に短縮され、人が手作業で行う必要がなくなりました。その結果、担当者は例外的な対応や審査といった、より重要な業務に集中できるようになったのです。これにより、業務の滞りや残業時間の増加といった課題も解消されました。

さらに、自治体ごとに異なる日付、住所、電話番号などの表記形式を、iPaaS『JENKA』が自動で変換・整理できるようになりました。これにより、さまざまなフォーマットの違いにも柔軟に対応できるようになり、自治体ごとの要望に合わせた形式でデータを提供し、短期間での納品も可能になりました。

社内DXの推進

AMUSE社は、自治体業務で得た自動化のノウハウを、自社の社内業務にも活用しました。具体的には、請求処理の完全自動化を実現しています。

人材派遣事業を行うAMUSE社では、企業や自治体に対して多くの請求書を発行しており、以前はAI-OCRと手入力を組み合わせて処理していました。しかし、入力作業の負担が大きく、ミスが発生しやすいという問題がありました。

この課題に対して、『JENKA』と『DX Suite』を連携させ、請求書のアップロードからAI-OCR処理、データ入力、そして電子帳簿保存までの一連の作業を自動化する仕組みを導入しました。これにより、手作業での入力が一切なくなり、業務にかかるコストを削減しつつ、処理の正確性を高めることができました。

また、『JENKA』上で必要な帳票だけを選んでAI-OCR処理を行うようにしたため、無駄な処理を防ぎ、コストも最適化されました。入力作業に人が関わる部分を最小限に抑えることで、これまで問題となっていた入力内容のばらつきや人為的なミスをなくし、社内業務の標準化を実現しました。

『JENKA』と『DX Suite』を組み合わせたこの自動化ソリューションは、単に業務を効率化するだけでなく、AMUSE社全体のデジタル変革(DX)を加速させる原動力となっています。今後、さらに多くの業務領域への適用が期待されています。

AMUSE株式会社 齊藤様のコメント

AMUSE株式会社DX推進部 統括マネージャーの齊藤様は、今回の『JENKA』と『DX Suite』活用によるBPO業務の自動化について、以下のようにコメントしています。

「今回の導入は、AMUSE社の『システム』と『人』を融合させるHybrid BPOという戦略において、非常に重要な第一歩となりました。短期間で業務を立ち上げ、安定して運用できたのは、『JENKA』の柔軟なデータ連携機能と、スターティアレイズ様の丁寧なサポートのおかげであり、心から感謝しています。

今回の成功は、単なる最終目標ではありません。iPaaSという仕組みの本当の価値は、その無限に広がる可能性にあると確信しています。

今後は、この自治体業務で培った高度なノウハウと『JENKA』の拡張性を活かし、DX推進の道を探しているあらゆる企業や組織に対して、データ連携による効率化や、現場で役立つ便利な機能をパッケージとして提供していきたいと考えています。一時的な改善にとどまらず、長期的に進化し続けるビジネスの基盤作りをサポートしたいです。

スターティアレイズ様とは、これからも新しい挑戦を通して、より強いパートナーシップを築いていけることを楽しみにしています。」

iPaaS『JENKA』について

『JENKA』は、2023年4月に提供が始まった国産のiPaaS(アイパース)です。さまざまなクラウドサービス(SaaS)を連携させ、データを自動でやり取りするサービスです。プログラミングの知識がなくても簡単にAPI連携ができる「ノーコード」で使えるため、情報システム部門やITに詳しい人材が不足している中小企業でも、手軽に利用できます。

JENKAが連携できるサービスの一部:

  • Microsoft365

  • Googleアプリケーション

  • OpenAI GPT

  • Slack

  • Chatwork

  • LINE公式アカウント

  • LINE WORKS

  • kintone

  • Salesforce

  • Dropbox

  • Box

  • Zoom

  • BowNow

  • DX Suite

  • RECERQA Scan

  • FUJIFILM IWpro

  • RoboTANGO など

JENKAのWEBサイトはこちら:
https://jenka.jp/

導入事例記事の全文はこちら

AMUSE株式会社様の導入事例記事の詳細は以下のリンクからご覧いただけます。
https://jenka.jp/case/amuse-inc/

スターティアレイズ株式会社では、JENKAの販売パートナーも積極的に募集しています。

パートナーに関するお問い合わせはこちら:
https://jenka.jp/partner/

スターティアレイズ株式会社について

スターティアレイズ株式会社は、日本の労働力不足という社会課題に対し、労働生産性の向上を目指してRPA『RoboTANGO』やiPaaS『JENKA』といった業務効率化ツールを中心に提供しています。パソコンを使った作業の自動化や、クラウドサービス同士の連携を通じて、データ処理や情報共有を効率化し、企業の業務改善やDX推進に貢献しています。

スターティアホールディングス株式会社について

スターティアホールディングスグループは、DXソリューション(クラウドサーカス株式会社など)とITインफ्रा(スターティア株式会社など)を提供し、中小企業のデジタルシフトを支援しています。「最先端を、人間らしく。」をスローガンに掲げ、デジタル技術やサービスを分かりやすく、お客様に寄り添って提供しています。

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