REHATCH株式会社は、マーケティングAI OS「ENSOR(エンソー)」に、新しいAIエージェント拡張パッケージ「Skills(スキルズ)」と、ユーザー自身でスキルを作れる「My Skills(マイ・スキルズ)」を搭載したことを発表しました。この機能は、マーケティングに特化したAIエージェントとしては、2026年2月時点で業界初の試みとされています。

Skills機能が生まれた背景
2025年12月、AI開発会社のAnthropic社は、AIエージェントの能力を広げるための共通のルール「Agent Skills」を発表しました。これは、AIに専門知識や仕事の手順を「スキル」として覚えさせ、必要なときに呼び出して使えるようにする仕組みです。FigmaやCanvaといった世界的な企業も、このスキル開発を進めています。
ENSORは、この「Skills」の考え方をマーケティングAIの世界でいち早く取り入れました。広告クリエイティブの作成、運用の分析、戦略の計画といったマーケティングの作業にぴったりの「Skills」機能として、ENSORに組み込まれています。
なぜSkills機能が必要とされたのか
現在の広告クリエイティブ制作の現場では、AIの利用が進む一方で、以下のような困りごとがありました。
-
一般的なAIでは、会社ならではの表現や日本市場に合った表現が難しい
-
業界の知識やブランドの雰囲気を、AIに毎回細かく教え直す必要がある
-
分析や戦略を立てるにはプロの知識が不可欠で、AIだけでは品質が保ちにくい
-
一枚ずつバナーを作る方法では、たくさんの量を素早く作ることが難しい
このような課題に対し、ENSORはこれまでも動画やLP(ランディングページ)の作成、ブランドチェックなどの機能を提供してきました。そして今回の「Skills」機能により、プロの判断力をAIに「スキル」として覚えさせ、たった一つの指示(1コマンド)で呼び出せるようになりました。これにより、AIが「作業」だけでなく「専門的な判断」もできるようになることを目指しています。
2つのSkills体系
ENSORには、2種類のSkillsが用意されています。
ENSOR Skills(公式)
これは、REHATCH株式会社が100社以上の広告運用で培ってきたプロの知識やノウハウをまとめた、公式のスキルパッケージです。Facebook広告やGoogle広告のデータをENSORと連携させるだけで、経験が少ない人でも、一つの指示でプロと同じレベルの分析や制作ができるようになります。これまで経験豊富な担当者にしかできなかった判断を、AIエージェントが自動で行ってくれます。
My Skills(ユーザー独自)
「こんな機能があったらいいのに」と思ったときに、ツールの機能追加を待つ必要はありません。自社のブランドの雰囲気、社内で決まっている制作ルール、クライアントの業界特有の専門知識など、「自分だけのスキル」をユーザー自身で開発し、AIエージェントに追加できます。これにより、チームの暗黙のルールや知識が「スキル」として形になり、新しいメンバーでもベテランと同じ品質でクリエイティブを作れるようになります。

具体的な活用例
Skills機能を使うと、以下のようなことが可能になります。
例1:クリエイティブ制作スキル ── 「自社らしく」バナーを量産
従来の画像生成AIでは難しかった「日本市場に合ったデザイン」や「自社ブランドの雰囲気(トンマナ)に沿った表現」を、スキルとして追加するだけで実現できます。ブランドカラーやフォント、訴求のトーンなどをMy Skillsに登録しておけば、AIエージェントが一度の指示で5〜10枚のバナーを同時に生成。異なる訴求軸のA/Bテスト素材を、わずか数分で準備できるようになります。


例2:広告データ分析スキル ── プロの分析を1コマンドで
Facebook広告のデータをENSORに連携した状態で、ENSOR Skills(公式)の分析スキルを呼び出すと、100社以上の運用実績に基づいたプロの分析方法が自動で適用されます。広告費用対効果(CPA)の改善点、クリエイティブの飽き具合、ターゲットの最適化提案など、経験の浅い担当者でも一つの指示で詳しいレポートを得られます。
例3:市場・競合調査スキル × クリエイティブ構成案スキルの連鎖
化粧品ブランドの新しいキャンペーンを担当する場面を想像してみましょう。「市場・競合調査スキル」が業界の分析(PEST分析、3C構成、競合のポジショニングマップなど)を自動で整理します。その分析結果をもとに「広告クリエイティブ構成案スキル」が起動し、競合との違いを意識した8パターンの訴求方法(メリット訴求、恐怖訴求、権威性訴求、共感訴求など)を提案してくれます。
例4:業界特有の表現ルールをMy Skillsに登録
金融商品における景品表示法や、化粧品における薬機法など、業界ごとに守るべき表現のルールをスキルとして登録できます。これにより、AIエージェントが広告文を作る際に、自動で法律に違反するリスクを避け、適切な表現を提案してくれます。
ENSORの今後の展望
「Skills」機能は、ENSORがこれからさらに進化していくための大切な土台となる技術です。
近い将来には、AIが会話の流れを理解し、最適なスキルを自分で選んで実行する「Agentic Skill」が搭載される予定です。これにより、ユーザーが細かく指示しなくても、AIエージェントが高度な判断を行い、次世代のクリエイティブ制作体験が実現するでしょう。
さらに将来的には、複数のスキルを組み合わせて新しい専門性を生み出す「スキルの連鎖」や、ユーザー同士がスキルを共有できる「スキルマーケットプレイス」の展開も考えているとのことです。マーケティングの世界でAIエージェントが活用されるための、標準的なプラットフォームを目指していくことでしょう。
ENSOR(エンソー)について
ENSORは「勝ちバナーを量産するAI──学び続けるマーケティングOS」というコンセプトのもと、マーケター向けのAIクリエイティブ生成プラットフォームです。クリエイティブの企画から作成、連携までを、従来の5分の1の時間で実行できるとされています。広告、CRM、SFA、ECなど、バラバラになっているデータを一つにまとめ、AIがリアルタイムで分析し、効果的な施策を提案するマーケティングAI OSとして、データ分析やクリエイティブ作成の作業負担を減らすことに貢献しています。
主な機能には、高品質なデザイン生成ができる「AI編集」、AIとの対話で最適な訴求軸やコピーを作る「ラフ作成」、静止画バナーを簡単に動画にできる「動画生成」、チャット形式でLP(ランディングページ)のイメージとコードを取得できる「LP生成」などがあります。また、複数のマーケティングデータを統合して分析に活用する「データ連携」、URLからブランドの雰囲気やルールを自動で抽出する「ブランドトンマナ」、クリエイティブがルールに合っているかAIが自動でチェックする「ブランドチェック」、100種類以上のテンプレートから画像生成ができる「テンプレート」といった機能も提供されています。
関連リンク
-
ENSOR サービスサイト: https://www.ensor-ai.com/
-
法人向け個別説明のご予約: https://calendar.app.google/E59WFyTSMFQN1CXLA
-
REHATCH株式会社 コーポレートサイト: https://re-hatch.jp/

