
台湾の機械産業に関する専門情報誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2026年3月第1週号が発行されました。この号では、台湾の汎用機械設備製造業が2025年に大きな成長を遂げた背景と、2026年の見通しについて詳しく分析しています。
台湾汎用機械設備製造業が2025年に販売額7.99%増を達成
台湾の汎用機械設備製造業は、2025年1月から10月までの販売額が3,751億4,800万台湾元に達し、前の年と比べて7.99%増加しました。この成長の主な原動力は、世界の大手メーカーが米国で新しい工場を建設する需要が高まったことと、人工知能(AI)の技術が急速に進化していることによるものです。
特に、AIの発展に伴い、半導体やIT関連の工場で使われる「天井走行式無人運搬車(OHT)」、つまり工場内で自動的にモノを運ぶロボットへの需要が大きく増えました。これが業界全体の売上を押し上げる要因となっています。
主要企業の動向
致茂電子(クロマ)がエヌビディア向け装置で大きく成長
電子計測器を専門とする大手企業、致茂電子(クロマ)は、2025年の連結売上高が前の年と比べて31.1%も増え、283億1,000万台湾元となりました。この好調な業績は、アメリカの大手半導体メーカー、エヌビディアの最新GPU「GB」シリーズ向けに、システムレベルテスト(SLT)装置という、GPUの性能を最終的に確認する重要な装置を独占的に供給していることが大きく貢献しています。
頌勝科技材料(PVI)が独自技術で半導体材料市場を拓く
半導体の製造に欠かせない「CMPパッド」という研磨材を作る頌勝科技材料(PVI)は、台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)、日月光投資控股(ASEH)といった世界的な半導体メーカーに製品を供給し、世界市場で約3%のシェアを獲得しています。かつて海外の大手企業が独占していたこの市場で、PVIは独自の泡を作る技術(発泡成形技術)を開発し、海外大手の特許に触れることなく、特許侵害の訴訟にも勝利しました。これにより、独自の技術で市場を切り開いています。
紡織機械業界の課題と製靴機械の好調
台湾の紡織(布や糸を作る)機械・アパレル・皮革生産用機械設備製造業は、2025年1月から11月までの販売額が前の年と比べて7.93%減の196億9,900万台湾元となりました。これは主に米国による関税政策の影響などが原因です。しかし、世界的なブランドが供給網(サプライチェーン)を見直し、中国以外の国での生産を増やす動き(脱中国化)が進む中で、「製靴機械」の分野では、自動化された生産能力を持つ台湾メーカーに注文が集中しました。その結果、製靴機械の販売額は8.56%増と、厳しい状況の中で好調を維持しました。
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ワイズコンサルティング グループが発行する「ワイズ機械業界ジャーナル」は、台湾の機械業界に特化した日本語情報誌です。半導体設備、電子材料・部品、工作機械、自動車、自動化・ロボットなど、幅広い分野の最新トレンド、企業動向、統計資料、法改正情報などを網羅しています。
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