福祉の現場を変えるAI「Aura AI 2.0」が誕生
株式会社Jinは、AI(人工知能)を搭載した障害福祉ソフト「AURA」の新バージョン「Aura AI 2.0」を2025年3月5日に正式に発表しました。この新しいAIは、なんと3時間18分(198分)もの長い音声データを、最速でわずか17.35秒という驚異的な速さで処理し、必要な書類を自動で作成できるようになったとのことです。

この技術は、福祉や介護の現場で長年の課題だった「書類作成にかかる時間」を大きく短縮し、面談のあり方そのものを変える可能性を秘めています。
長い面談記録の壁を越える開発の背景
福祉や介護の現場では、利用者さんとの面談記録やそれに伴う書類作成が、今も手書きやExcelで行われることが多いです。面談中にメモを取り、事務所に戻ってからパソコンに打ち直すという作業は、一人分の書類を完成させるのに何十分もかかるのが当たり前でした。
この問題を解決するために、株式会社Jinは以前「AuraAI 1.0」を開発しました。これは、60分の音声データを約3分で書類にする画期的なAIで、多くの現場で喜ばれました。しかし、利用者さんとの面談が2〜3時間と長くなる場合、「3時間の壁」という課題に直面しました。3時間の音声データを処理するのに10分以上かかってしまうことがあったのです。
そこで、他の主要なAIサービスではどうか、徹底的に比較検証が行われました。
主要AIサービスとの比較検証で分かったこと
「ChatGPTで十分では?」「Geminiでもできるのでは?」といった声に応えるため、実際の福祉面談の音声データ(30分、55分、120分、198分の4パターン)を使って、ChatGPT、Gemini、Claude、Plaud Noteといった主要なAIサービスとAura AI 2.0が比較されました。その結果、以下の5つの事実が判明しました。

- ChatGPTは音声ファイルを直接処理できない:音声の内容を文字に起こすソフトを作ろうとする動きになり、会議の記録は作れませんでした。
- Claudeも音声からの書類作成は難しい:音声ファイルを読み込ませると、文字起こしプログラムを作ろうとし、最終的に会議の記録は出力されませんでした。
- Geminiは長い音声に弱い:55分までの音声は処理できましたが、120分以上の音声ファイルは容量が大きすぎて処理できませんでした。
- Plaud Noteは時間がかかる:全ての長さの音声は処理できましたが、AuraAI 2.0と比べると6倍から14倍もの時間がかかりました。
- AuraAI 2.0は速くて高品質:AuraAI 2.0の「Speedモデル」は、音声の長さに関わらず、どの長さの音声でも約17秒で処理を完了しました。さらに、作成される書類の品質も非常に高いことが確認されています。

Aura AI 2.0の3つの大きな特徴
Aura AI 2.0は、ただ速いだけでなく、福祉現場にとって嬉しい特徴が他にもあります。
1. 198分の音声が17.35秒で書類に
「Speedモデル」を使うと、最大198分の音声データをわずか17.35秒で書類にできます。30分の音声でも16.25秒、198分の音声でも17.35秒と、かかる時間がほとんど変わらないのが驚くべき点です。これは、他のAIサービスと比べて圧倒的な速さで、品質も高いことが実証されています。
2. 文字起こしだけじゃない、福祉の「専門書類」を直接作成
一般的なAIでは、音声から文字を起こしても、それを福祉現場で使うには、さらに専門的な書類の形に整える手間がかかります。Aura AI 2.0は、音声データから直接、支援計画書やアセスメントシートといった福祉の専門書類を作ってくれます。さらに、AIが作った書類の品質を評価する機能も付いていて、書類の作成から修正までをスムーズに行えます。
3. 3つのプランで現場に合わせた選択肢を提供
Aura AI 2.0には、「Normal(通常の速さ)」「Speed(高速処理)」「Max(最高品質)」の3つのプランがあり、利用する現場のニーズに合わせて選ぶことができます。
面談の質を高める「目を見て話せる」体験へ
Aura AI 2.0の登場は、面談のやり方を大きく変えます。これまでは、面談中にメモを取ったり、後から書類を作成したりするのに多くの時間がかかっていました。しかし、Aura AI 2.0を使えば、面談中に職員は利用者さんの目を見て、会話に集中できるようになります。

面談が終わると、たった1分で必要な専門書類が完成します。その場で職員と利用者さんが一緒に書類を確認し、サインまで済ませることも可能になります。これにより、面談から書類作成、確認、サインまでの一連の流れが、その場で全て完結できるようになり、利用者さんにとっても職員にとっても、より安心で充実した面談の体験が実現します。
株式会社Jin 代表取締役 前川友吾氏のコメント
株式会社Jinの代表取締役である前川友吾氏は、もともとeスポーツの世界にいて、「速さの重要性」を強く感じていたそうです。Aura AI 1.0で60分の音声を3分で書類にできたとき、現場から「革命だ」という声が上がったことに喜びを感じた一方で、3時間の面談で10分以上かかってしまう課題に直面しました。

そこで、「3時間の音声でも、カップラーメンより早く」を合言葉に、Aura AI 2.0の開発に挑んだと語っています。福祉業界が直面する人手不足の課題に対し、テクノロジーで書類作成の時間を減らし、職員が利用者さんともっと向き合える時間を作りたい。テクノロジーは、人と人との時間をより豊かにするものだと信じている、とコメントしています。
今後の展望
日本は少子高齢化が進み、福祉・介護の現場では人手不足が深刻です。Aura AI 2.0は、こうした状況で、今いる職員がより多くの人に質の高いサービスを提供できるように、書類作成にかかる時間を減らし、「人と向き合う時間」を最大限に増やしていくことを目指しています。
Aura AI 2.0は、障害福祉・介護分野を皮切りに、今後は医療、教育、法律相談など、面談と記録作成が同時に求められる様々な分野での活用が期待されています。
製品概要
| 項目 | 内容 | Aura AI 2.0 (AURAシリーズ搭載AI) | 提供プラン | Normal / Speed / Max | 主な機能 | 音声データの高速処理、福祉専門書類の自動生成、AI品質評価 | 実証済み領域 | 就労相談・相談支援・行政業務(実証完了) | 対象分野 | 障害福祉・介護(今後、医療・教育等へ拡大予定) | リリース日 | 2025年3月5日(木) | 公式サイト | https://www.aura-jin.com/ |
株式会社Jinについて

株式会社Jinは、「非効率ゼロは、人を活かす。」を使命として2022年に設立されました。eスポーツ業界で培った経験を活かし、福祉や行政といった社会の基盤となる分野で、現場の思いと効率を両立させるAIプロダクトを開発・提供しています。
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代表者: 前川 友吾
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所在地: 東京都品川区
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事業内容:
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福祉AI「AURA」シリーズの企画・開発・提供(AURA相談支援/AURA就労支援/AURA訪問介護)
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AI活用型DX(メタDX)の提供(業務分析~AI搭載型システムの個別開発まで)
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本プレスリリースの数値に関する重要事項
本プレスリリースに記載されているAura AI 2.0の処理速度(198分→17.35秒等)は、すべて推奨される環境でAura AI 2.0のSpeedモデルを使った場合の計測値です。実際の処理速度は、利用するインターネット環境やデバイス、音声データの品質、サーバーの状況などによって変わることがあります。また、この速さはSpeedモデルでのみ実現できるものであり、NormalプランやMaxプランでは処理速度が異なります。他社サービスの仕様や性能は、検証が行われた2026年3月3日〜4日時点のものであり、各社のアップデートによって変更される可能性があります。本プレスリリースに記載されている情報は発表日現在のものです。


