三菱電機グループの研究員2名が「IEEEフェロー」に認定
三菱電機株式会社は、同社の研究開発本部 情報技術総合研究所に所属する高橋徹氏と、米国の現地法人であるMitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)のMichael J. Jones(マイケル・J・ジョーンズ)氏が、電気・電子工学分野で世界最大規模の学会「IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)」から、その最高位の会員資格である「IEEEフェロー」に昇格したことを発表しました。
「IEEEフェロー」は、世界190カ国以上に約48.6万人の会員が所属するIEEEにおいて、毎年、投票権を持つ会員のうちわずか0.1%以内にのみ授与される非常に栄誉ある称号です。これは、卓越した成果を挙げた上級会員の中から選出されるものです。

認定された研究員と功績の概要
高橋 徹氏の功績:衛星通信およびレーダーシステム用フェーズドアレーの開発における主導的な貢献
三菱電機株式会社 研究開発本部 情報技術総合研究所の高橋徹氏は、衛星通信・レーダー分野において、電波の方向を電子的に変えられる「フェーズドアレーアンテナ」の性能を高めるための革新的な技術開発を行いました。
具体的には、アンテナを構成するたくさんの小さなアンテナ(アンテナ素子)を正確に同期させる「キャリブレーション技術」と、異なる方向の電波を同時に送受信できる「直交偏波共用化技術」の開発に貢献しました。
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キャリブレーション技術: 複数のアンテナ素子の誤差を推定し補正することで、アンテナ全体の性能を向上させ、同期処理をより速く、より正確に行えるようにしました。
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直交偏波共用化技術: 「給電点摂動」という独自の技術を発見し、アンテナの性能をさらに高めることに成功しました。この技術は、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」や先進レーダ衛星「だいち4号」で実際に使われています。
これらの技術は、衛星通信のデータ容量を増やしたり、レーダーでさまざまなものをより詳しく観測したりすることを可能にし、私たちの社会の安心・安全に貢献しています。
Michael J. Jones氏の功績:コンピュータービジョンおよび物体検出技術への貢献
Mitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)のマイケル・J・ジョーンズ氏は、コンピューターが画像や映像を認識する「コンピュータービジョン」という分野で、画期的な技術開発に貢献しました。
特に、2001年にPaul Viola氏と共に発表した顔検出技術は、「Viola-Jones顔検出器」として広く知られています。この技術は、一般的なパソコンのCPUで、世界で初めてリアルタイムに顔を検出できるものでした。これにより、大量の画像の中から人の顔を速く、正確に見つけ出すことが可能になり、コンピューターによる画像認識技術の実用化を大きく進めました。
この研究では、画像を効率的に処理する「積分画像」という仕組みを導入し、たくさんのシンプルな判断を組み合わせることで、速く正確に物体を識別する技術を確立しました。この基盤技術は、コンピュータービジョン分野に大きな影響を与え、多くの研究や応用へとつながっています。
また、映像の中から異常を自動で検知する技術の研究にも力を入れ、開発されたアルゴリズムは、監視カメラやセキュリティの分野で既に使われています。将来的には、工場での自動化や映像解析など、幅広い分野での応用が期待されています。
三菱電機グループについて
三菱電機グループは、技術革新と創造力により、社会の発展に貢献することを目指しています。事業活動を通じて社会や環境を豊かにする「トレード・オン」を推進し、持続可能な社会の実現に取り組んでいます。
詳細は、三菱電機グループのウェブサイトをご覧ください。
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