
ソプラ株式会社は、日本企業が抱える「古いシステムの問題」を解決するため、新しいAI技術「ReverseAGI(リバースAGI)」の本格的な提供を始めました。この技術は、すでに特許を取得しているコード生成AI「CodeAGI」をさらに進化させたもので、古くなったシステムを自動で最新のものへと作り変えることができます。
迫りくる「2025年の崖」とデジタル崩壊の危機
現在、日本の多くの企業で使われている大切なシステムは、導入されてから20年以上経っているものが少なくありません。これらは「レガシーシステム」と呼ばれ、中身が複雑になりすぎて誰も全体を把握できない「ブラックボックス化」が進んでいます。
経済産業省は、このような状況が続くと、2025年以降に年間最大12兆円もの経済的な損失が生まれる可能性があると警告しており、これを「2025年の崖」と呼んでいます。さらに、システムの修理や改善を担当してきたベテランの技術者が引退すると、もしシステムが一度止まってしまうと元に戻せない「デジタル崩壊」という恐ろしい事態も現実味を帯びています。

「CodeAGI」の特許技術が支える「ReverseAGI」の力
「ReverseAGI」の核心には、ソプラが持っている「AIによるソースコード生成アルゴリズム(特許第6949341号)」という特許技術があります。これは、設計書からプログラムのコードを自動で作り出したり、テストの計画を立てたりする「CodeAGI」というAIの技術を応用したものです。
「ReverseAGI」は、この「CodeAGI」の技術を「逆向き」に応用することで、設計書がないような古いプログラミング言語(例えばCOBOLなど)で書かれたシステムを解析し、JavaやPythonといった新しい言語で自動的に再構築することを可能にしました。これにより、これまで1年かかっていたような大規模なシステム刷新プロジェクトをわずか3ヶ月で終わらせ、開発にかかる手間を75%も減らすという大きな成果を出しています。

「ReverseAGI」がもたらす革新的な変化
「ReverseAGI」は、生成AIの常識を超える「逆行型解析アルゴリズム」という特別な方法を使います。
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実績: 大手製造業や大手飲料メーカーといった世界的な企業で、基幹システムの刷新において開発にかかる手間を75%削減した実績があります。
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技術のポイント: 古くて詳細が分からなくなっているCOBOLやRPGなどのプログラミング言語を、AIがその論理的な構造から分析し、最新の環境に合ったコードとして自動で作り直します。
従来のやり方と「ReverseAGI」を比較すると、その効果は一目瞭然です。
| 項目 | 従来の手法(人が行う) | ReverseAGI |
|---|---|---|
| 解析期間 | 数ヶ月~1年(中身が不明な状態) | 数日(AIが全て自動で解析) |
| コスト/手間 | 大量の人件費が必要 | 75%カット |
| リスク | 人による間違いでバグが発生 | AIによる論理チェックで高精度を維持 |

日本企業のIT予算の現状と「ReverseAGI」の役割
複数の大手IT企業への聞き取り調査によると、日本企業のIT予算の約80%が、今あるシステムの維持や管理に使われています。この「維持費の多さ」が、日本がデジタル化(DX)で世界に遅れをとっている根本的な原因とされています。新しいことに投資できる予算はたったの2割しかなく、これが企業の成長を妨げる大きな要因となっています。
「ReverseAGI」は、この状況を大きく変え、予算を「新しい価値を生み出すIT」へと振り向けられるように支援します。
今後の展望
ソプラは、「ReverseAGI」を通じて、日本企業の「負の遺産」となっている古いシステムを「未来へ攻めるための資産」へと変えていくことを目指しています。今後は、金融機関や地方自治体など、社会にとって大切なインフラを支える分野への導入を加速させ、日本全体のデジタル変革を後押ししていく予定です。
「ReverseAGI」は、日本の企業が特に抱える「過去の負債を解決する」というニーズに特化しています。「日本生まれのAIが、日本独自のレガシーシステムを救う」という目標を掲げています。
ReverseAGIサービスサイト: https://www.reverseagi.ai/

