AI翻訳「FLaT」がPDF翻訳を大幅進化!「翻訳優先」と「レイアウト優先」でどんな資料も思い通りに
90万人以上が利用するAI自動翻訳ソリューション「FLaT」のPDF翻訳機能が、さらに便利になりました。今回のアップデートで、翻訳時に「翻訳優先」と「レイアウト優先」という2つのモードを選べるようになり、PDF資料の翻訳が、より用途に合わせて行えるようになっています。

新しい2つのモードで翻訳がもっと便利に
今回のアップデートで追加された2つのモードは、PDF資料の「何を重視して翻訳したいか」によって使い分けられます。
1. 翻訳優先モード
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特徴: PDFファイルの中にある文字だけでなく、画像の中に含まれる文字もAIが読み取って翻訳します。これにより、すべての文字情報を網羅的に翻訳できますが、文字の再配置の過程で、元のレイアウトが少し変わる可能性があります。
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こんな時に便利: 契約書や技術文書のように、文字情報が非常に重要で、一つも漏らさず翻訳したい場合に役立ちます。スキャンされたPDFなど、画像として取り込まれた文字も翻訳したい文書に最適です。
2. レイアウト優先モード
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特徴: PDFファイルに元々埋め込まれている文字情報だけを翻訳し、図面やグラフ、写真などの見た目や配置をできるだけそのまま保ちます。画像の中の文字は翻訳の対象にはなりません。
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こんな時に便利: 製造業の設計図面やCADの出力、グラフがたくさんある資料、マニュアルやカタログなど、見た目の美しさや配置が非常に大切な文書で使うと良いでしょう。
どちらのモードを選んでも、翻訳の精度は同じAI翻訳エンジンと用語集が使われるため、翻訳の品質に差はありません。
なぜこの機能が追加されたのか?
これまでのPDF翻訳は、文書内の文字情報をできる限り翻訳することを目指していました。そのため、報告書や契約書のような文字が中心の文書では高い効果を発揮していました。しかし、複雑な図面やグラフを含む文書では、画像内の文字まで解析して翻訳しようとすると、レイアウトが崩れたり、画像の一部が欠けてしまったりすることがありました。
今回のアップデートで、文字の取得範囲とレイアウトの保持方法を選べるようになったことで、文書の目的に合わせた最適な翻訳結果が得られるようになります。これにより、翻訳が終わった後の修正作業の手間が減り、設計図面や操作マニュアルなど、見た目が重要な文書でも「FLaT」をより広く活用できるようになることが期待されます。
株式会社みらい翻訳について
株式会社みらい翻訳は、「言語の壁を取り除く」という大きな目標を掲げています。AI自動翻訳「FLaT」や「みらい翻訳Plus」といった自社製品を中心に、世界中の人々が英語を母国語とする人々と同等の体験ができるように、言語サービスを提供しています。
「FLaT」の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究成果を利用し、株式会社みらい翻訳が製品化したものです。

