スタディポケット株式会社は、教育支援AIプラットフォーム「スタディポケット for TEACHER」に、教育現場に特化した新しい画像生成機能「スタディポケット 画像生成Pro」を追加しました。
この新機能は、授業で使う板書計画や、英語のリスニング教材、道徳の授業で使うイラストなどを、手軽に高品質で作成できるようにするものです。AI初心者の方でも直感的に使えるように工夫されており、先生方の教材準備にかかる時間を大きく減らすことが期待されます。
「画像生成Pro」の主な特徴
「スタディポケット 画像生成Pro」は、Googleが提供する最新の画像生成AIモデル「Gemini 3」と「Nano Banana Pro」を採用しています。これにより、非常に高精細で実用性の高いビジュアル素材を安定して作ることが可能になりました。
既存のすべての契約ユーザーとこれから新しく契約する方々は、追加の費用なしでこの機能を利用できます。2025年12月中旬までには、全てのユーザーに順次提供される予定です。現在、1ユーザーあたり月間30枚まで画像を生成できます。
開発の背景と教育現場でのメリット
これまでの学校現場では、授業の構成を考える板書計画の作成や、英語のリスニングテスト、道徳の授業で使う挿絵やイラストの準備に多くの時間がかかっていました。市販の素材では授業の目的に合うものが見つからないことも多く、先生方が手書きや自作で対応せざるを得ない状況が生まれていました。
「スタディポケット 画像生成Pro」は、このような課題を解決するために開発されました。Googleの最新AIモデルを搭載することで、学校現場で求められる画像を「かんたんに、高品質に」生成できるようになります。
「板書計画」「学習内容をマンガで表現」「スライドに添えるイラスト」「英語のラベル付き単語イラスト」など、代表的な使い方のサンプルも多数用意されています。これにより、複雑なAIへの指示(プロンプト)を覚える必要がなく、ICT(情報通信技術)の活用に慣れていない先生でも、「こんな表現ができるんだ」とイメージしながら、すぐに使い始めることができます。
活用例
1. 板書計画の自動生成
授業準備で欠かせない「板書計画」を自動で作成できます。「中学3年生の二次関数」や「歴史の年表」といった単元名やテーマを入力するだけで、黒板全体のレイアウト案(板書計画)が自動で生成されます。また、先生が手元で描いたラフスケッチがあれば、その構成を活かしつつ、より見やすいデジタル板書として作り直すことも可能です。これにより、これまで時間のかかっていた板書作成を、短時間で高品質に仕上げることができます。

2. 教材イラストの生成
教材作りの場面では、要点を整理して伝えるためのイラストを簡単に生成できます。英語の「状況説明」や「場面描写」の問題、国語や道徳の物語の情景、理科の実験手順、社会の歴史的な場面など、言葉だけでは伝わりにくいシーンを視覚的に示すことができます。学年や教科を問わず、説明の補助や活動の導入、スライドの素材として幅広く活用できます。

3. 教材マンガの作成
「スタディポケット 画像生成Pro」では、教材をより魅力的にするためのマンガスタイルでの画像生成も可能です。従来の画像生成AIでは難しかった「文字の描写」や「描画の正確さ」が大きく改善されました。

上記のような活用例は、すぐに生成できるサンプルとして多数用意されています。授業や校務でよく使うパターンを中心に、「こんな表現が欲しかった」という素材をすぐに作れるように、具体的な事例がまとめられています。まずは気になる例をクリックして、AIによる画像生成を体験してみるのがおすすめです。

「スタディポケット カンファレンス 2025 冬」で詳細発表
今回ご紹介した新機能については、2025年12月4日(木)にオンラインで開催されるイベント「スタディポケット カンファレンス 2025 冬」で、さらに詳しく紹介されます。学校現場での生成AI活用に関心のある方は、ぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか。

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イベント名:スタディポケットカンファレンス 2025 冬
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日時:2025年12月4日(木)16:00〜18:15
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形式:オンライン(Zoomウェビナー)
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参加費:無料(要事前申込)
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定員:500名(先着順)
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対象:学校・教育委員会関係者、塾・教育産業関係者、自治体、官公庁/省庁、教育関連企業、パートナー企業、保護者、学生・教職課程の方 ほか
【イベント特設ページ(申し込みフォーム)】
https://events.studypocket.ai/conf2025winter/
スタディポケットのこれまでの取り組み(教育AIイノベーションラボ)
スタディポケット株式会社は、これまでも教育現場を支援する様々なAIサービスを提供してきました。今回の「画像生成Pro」は、その第5弾となります。
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第1弾(2025年9月1日発表)
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AI辞書:AIが図解も生成し、「やさしい説明」や出典表記にも対応。
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AI翻訳:「やさしい日本語」を含む20言語以上に対応し、「学習者モード」を搭載。
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第2弾(2025年9月8日発表)
- AIタイピング:好きなお題や教材からの自動生成でタイピング練習が可能。
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第3弾(2025年11月14日発表)
- AIスライド:授業用スライドや校務用資料を最短1分で自動生成。
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第4弾(2025年11月27日発表)
- AI英会話:生成AIを活用した次世代の英会話サービス。
まとめ
「スタディポケット 画像生成Pro」の登場により、教育現場での教材作成の負担が大きく軽減され、先生方はより創造的で効果的な授業に集中できるようになるでしょう。AI技術が教育の質を高め、学習者にとってより魅力的な学びの環境を提供することに貢献していくことが期待されます。
スタディポケット株式会社の公式サイトはこちらです。
https://studypocket.ai

