スマートフォンだけでOK!チケット不正転売を防ぐ「顔認証入場機能」が電子チケットに登場

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チケット不正転売の課題を解決する新しい顔認証入場機能

イベントやライブのチケット不正転売は、ファンが適正な価格でチケットを手に入れられないだけでなく、イベントの信頼性も損なう大きな問題です。この課題に対し、電子チケット事業を手がける株式会社チケットプラスは、電子チケットに「顔認証入場機能」を実装しました。

電子チケットに顔認証機能を実装

この新しい機能は、イベントの入場時にスマートフォンだけで本人確認ができる画期的なシステムです。これまでは顔認証を行うためにタブレットなどの専用機材が必要な場合もありましたが、今回の新機能ではそうした追加機材は一切必要ありません。来場者は自身のスマートフォンを使って、顔認証から入場までをスムーズに行うことができます。

スマートフォンで完結する顔認証入場の仕組み

顔認証入場機能は、イベント当日に来場者本人と、事前に登録された顔写真をAIが自動で照合する仕組みです。この照合が成功した場合にのみチケットの入場画面が表示され、入場が可能となります。もし顔が一致しない場合はロックされたままで、第三者による不正な利用を防ぎます。

この機能の具体的な流れは以下の通りです。

チケプラ 顔認証機能による入場画面の表示までの流れ

  1. イベント当日、チケット入場画面にロックがかかります。
  2. 来場者はスマートフォンを正面から見て、顔認証を行います。
  3. 事前に登録済みの顔写真と来場者の顔をAIが自動で照合し、本人確認を実施します。
  4. 本人と確認できた場合のみロックが解除され、チケット入場画面が表示されて入場が可能になります。

このシステムにより、イベント主催者は追加機材の導入なしで、手軽に精度の高い本人確認を行いながら入場を管理できるようになります。

世界初の認証技術「バックグラウンド認証®」を採用

この顔認証機能には、株式会社AnchorZが提供する開発キット「バックグラウンド認証SDK」が採用されています。「バックグラウンド認証®」は、日本、アメリカ、中国をはじめとする多数の国で特許を取得した、世界初の認証技術です。複数の要素を使った連続的な認証により、これまでの技術では難しかった「なりすまし」を防ぐことができる、最新の認証アルゴリズムです。

この技術の信頼性については、生体認証の国際フォーラムであるIEEE(IJCB2023)でも論文が採択されています。

不正転売防止への継続的な取り組み

株式会社チケットプラスは、電子チケットの提供や公式リセールサービス「チケプラトレード」の運営を通じて、創業以来一貫してチケットの不正転売対策に取り組んできました。不正転売禁止を啓蒙する「バイバイ、転売」という取り組みも行っています。

今回提供が開始された顔認証機能は、「チケット購入者本人でしか入場できない」という高い精度で不正転売を防ぎ、転売や譲渡の抑止力をさらに高めることにつながります。株式会社チケットプラスは、今後も不正転売防止に努め、ファンが安心してライブやイベントを楽しめる環境づくりを推進していくとのことです。

株式会社チケットプラスのウェブサイト:https://ticketplus.co.jp/

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