インデックスプロ社は、同社が運営する電子部品インデックスサイト「indexpro.co.jp」の利用データに基づき、「indexProアワード2025」の受賞者を発表しました。
このアワードは、2024年10月から2025年9月までの1年間で、indexProの利用者が製品や企業に対して行った「クリック数」（どれくらいの人が関心を持って見たかを示す数字）と、その製品や企業の「市場性」「成長性」を総合的に評価して選ばれるものです。製品や設計に携わる実際のユーザーのクリック数が審査の基準となるため、市場で今、どの製品や企業が注目されているのかを正確に示しているのが特徴です。
「indexProアワード2025」の受賞者たち
第7回目となる今回は、「総合賞」として3社、「部門賞」として8社の、合わせて11の企業や製品が選ばれました。インデックスプロ社は、このアワードを今後も継続していく予定です。
このアワードでは、大手企業だけでなく、中小企業や商社が扱う産業用製品でも、市場への貢献度が高いと判断されたものが受賞対象となることがあります。これは、実際のユーザーの関心に基づいているためです。
市場の動向と注目の技術
インデックスプロ社の代表取締役である千葉一幸氏は、2025年度の経済環境や市場の動向についてコメントしました。特に以下の3点が今年の大きなポイントとして挙げられています。
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商社の積極的なマーケティング活動
アジアの電子部品メーカーの存在感が増しており、それらを扱う日本の商社が積極的に広報活動を行うことで、大手メーカーと肩を並べるほどの注目を集める事例が見られました。 -
コンポーネントから高付加価値ユニット製品へのシフト
日本の産業市場では、特にインダストリアル分野で、単体の部品だけでなく、複数の部品を組み合わせた「モジュール」や「ユニット製品」への需要が高まっています。例えば、トランス（変圧器）メーカーが電源ユニットを開発し、装置メーカーでの組み立て工程を削減するなどのメリットが生まれています。今後もこの傾向は強まると考えられます。 -
マイコン内部へのAI搭載の進展
半導体分野では、AI（人工知能）の技術がさらに進化しています。ローム社からは、従来の課題を解決する新しい電源ソリューション「LogiCoA™」や、AI機能を搭載した小さなコンピューター「Solist-AI™」が発表され、エンジニアからの注目を集めました。この「Solist-AI™」は、AIが機器の内部で学習できる独自の技術を持っており、AIが組み込まれた製品がさらに身近になることが期待されます。
インデックスプロ社は、今後も市場環境の変化を注意深く見守り、その情報を伝えていく方針です。
受賞者一覧
総合賞
| 部門 | 企業名 |
|---|---|
| 総合クリックNo. 1 | ローム株式会社 |
| 広告クリック No. 1 | アナログ・デバイセズ株式会社 |
| ランキング成長率 No. 1 | 株式会社Same Sky Japan |
部門賞
| NO | 部門 | 製品名 | 企業名 |
|---|---|---|---|
| 1 | 新技術部門賞 | LogiCoA™電源ソリューション / AI機能搭載マイコン Solist-AI™ | ローム株式会社 |
| 2 | 電源部門賞 | – | Vicor株式会社 |
| 3 | 産業用ディスプレイ部門賞 | LED Display | Optosupply Electronics Limited |
| 4 | 商社部門賞 | – | 株式会社マップエレクトロニクス |
| 5 | 新市場開拓部門賞 | スキャンカット | ブラザー販売株式会社 |
| 6 | ソリューション部門賞 | – | 加美電子工業株式会社 |
| 7 | 産業ICT・IoT部門賞 | ラベリングマシン（ラベラー） / ラベリングシステム | イーデーエム株式会社 |
| 8 | 代理店・取扱店部門賞 | – | 岡本無線電機株式会社 |
インデックスプロ社について
株式会社インデックスプロ社は、1999年の設立以来、エンジニア向けの専門情報サービス「indexPro」を運営しています。国内外のメーカーや商社が扱う産業用製品やサービスの情報を提供し、企業の広報やマーケティング活動を支援しています。詳細については、以下のリンクをご参照ください。
