徳島大学発のAI企業ILUがSansan「Bill One」の新機能に技術を提供!経理業務の自動化をサポート

AIツール・サービス紹介

ILUとSansanのロゴ

徳島大学から生まれたAI企業、株式会社言語理解研究所(ILU)が、ビジネス向けサービスを展開するSansan株式会社の経理DXサービス「Bill One」の新しい機能「AI自動照合」に、独自のAI技術を提供しました。この取り組みは、長年培われてきた自然言語処理の技術を活用し、経理業務の効率化を目指すものです。

ILUの強み「自然言語処理」とは?

ILUは、「自然言語処理」という分野で特に優れた技術を持っています。自然言語処理とは、私たちが日常で使っている言葉(日本語など)をコンピューターが理解し、処理できるようにする技術のことです。徳島大学で40年以上にわたって蓄積された日本語に関する大規模なデータベースと研究成果を活かし、複雑な日本語を高精度で処理することが可能です。

この技術は、人が定義したルールに基づいて処理を行う「ルールベース」という手法に強みがあります。これは、ChatGPTのような大規模言語モデル(LLM)が柔軟な文章を生成する一方で、時として事実と異なる情報(ハルシネーション)を出す可能性があるのに対し、挙動が明確で再現性が高いという特徴があります。ILUは、このルールベース処理の安定性とLLMの柔軟性を組み合わせることで、実務で役立つ日本語処理に貢献しています。

自然言語処理についてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクもご覧ください。

「AI自動照合」で経理業務がどう変わる?

今回「Bill One」に加わった新機能「AI自動照合」は、これまで人の手で行っていた請求書と仕入れに関する情報の照合作業を、AIが高精度で自動的に行うものです。これにより、支払業務にかかる手間や時間を大きく減らすことができます。

ILUが提供したのは、請求書に書かれている明細の内容を正確に読み取り、修正し、コンピューターが扱えるデータに変換する技術です。この技術が、照合の精度を向上させる上で重要な役割を果たしています。

AI自動照合の仕組み

Bill Oneとは

「Bill One」は、Sansan株式会社が提供する経理DXサービスです。請求書の受け取り、経費精算、売掛金の管理など、経理に関わる様々な業務の課題を解決し、会社全体の生産性を高めることを目指しています。詳細はこちらをご覧ください。

Bill One - 経理DXサービス | 経理DXから、全社の働き方を変える
Bill Oneは、請求書受領、経費精算、債権管理といった各領域における業務課題を解決する経理DXサービスです。

ILUが提供するその他のAIソリューション

ILUは、「AI自動照合」だけでなく、他のサービスにもその技術を提供しています。例えば、企業が持っているたくさんの書類(PDF、Word、Excelなど)を、生成AIが読み取って活用できる「知識」に変えるデータ構造化サービス「DX-laei」を展開しています。これにより、チャットボットなどがより正確な回答をできるようになります。

「DX-laei」の詳細はこちらです。

データ構造化ソリューション「DX-laei」 | ILU 株式会社言語理解研究所
社内に蓄積された文書や書類などの非定型なデータを構造的なデータに整理し、AIの知識に変換します。そのデータを基にAIが学習することで、高い精度を保つことができます。

また、Sansanが提供する契約管理サービス「Contract One」にも、ILUの自然言語処理技術が使われています。このサービスは、紙や電子の契約書を一元管理し、AIが正確にデータを抽出し、契約書同士の関係性を自動で紐付けることで、企業の利益を守る事業判断をサポートします。

「Contract One」の詳細はこちらです。

Contract One | AI契約データベースが、利益を守る
Contract One(コントラクトワン)は、契約書をはじめとする取引書類をデータ化し、取引の条件や変遷を可視化することで、機会の損失や信用の低下を防ぎ、企業の利益を守る、取引管理サービスです。

株式会社言語理解研究所(ILU)とSansan株式会社について

株式会社言語理解研究所 概要

ILUは「言葉の価値を最大限に引き出し、顧客の想像を超え続ける」をミッションに、2002年に徳島大学発のAIベンチャー企業として設立されました。大学時代から40年間培ってきた大規模な知識データベースと高度な自然言語処理技術を使い、企業の課題を解決するAIエンジンを開発・提供しています。

Sansan株式会社 概要

Sansan株式会社は「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、ビジネスデータベース「Sansan」や名刺アプリ「Eight」など、働き方を変える様々なサービスを提供しています。

今後の展望

ILUはこれからも、独自の言語処理技術をさらに発展させ、人とAIがより良い関係を築き、社会に貢献していくことを目指しています。

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