アドビがCreative Cloudに最新AI機能を導入!クリエイターの作業を強力にサポート

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アドビがCreative Cloudに最新AI機能を導入!クリエイターの作業を強力にサポート

アドビは、世界中のクリエイターが集まるイベント「Adobe MAX」で、Adobe Creative Cloudの主要なアプリケーションに、AI(人工知能)を使った新しい機能や、さらに進化したAIモデルを追加することを発表しました。

これにより、写真編集ソフトのAdobe Photoshop、動画編集ソフトのAdobe Premiere、デザインソフトのAdobe Illustratorなど、さまざまなCreative Cloudアプリが、クリエイターの皆さんの作業を強力にサポートします。コンテンツ制作の需要が高まる中、AIが作業時間を短縮し、より自由に、そして細かく作品を作り込めるようになるでしょう。

アドビのAI機能

クリエイターを支える新しいAIアシスタント

特に注目なのは、Adobe Photoshopに新しく登場する「Adobe Photoshop AIアシスタント(プライベートベータ)」です。これは、まるで優秀なアシスタントのように、皆さんの代わりに繰り返し行う作業をAIに任せたり、個別の提案や作業のヒントを受け取ったりできる機能です。これにより、クリエイターはもっと創造的な作業に集中できるようになり、多くの仕事を効率よくこなせるようになります。

Photoshopのウェブ版でAIアシスタントと直接会話しながら、複数の作業をまとめて実行したり、複雑なタスクのチュートリアルを見たりすることも可能です。AIによる自動調整と、自分で明るさやコントラストをスライダーで調整するような細かい手動操作を、スムーズに切り替えながら使えるのが大きな特徴です。

AIとクリエイティブツールの応用例

Creative Cloudアプリ全体に広がる革新的なAI機能

アドビは、クリエイターの皆さんの声を元に、Creative Cloudの各アプリにAIを搭載した制作・編集ツールを導入しました。これにより、作業のあらゆる段階で、ピクセル単位の精密なコントロールや、時間の節約が可能になります。

Photoshopの進化

  • 生成塗りつぶしにパートナーモデルを追加: Google Gemini 2.5 FlashやBlack Forest Labs FLUX.1 Kontextといった新しいAIモデルが加わり、「生成塗りつぶし」機能の精度がさらに向上します。Adobe Firefly Image Modelを使えば、簡単な指示で画像に何かを追加したり、削除したり、修正したりする際に、全体の雰囲気を壊さずに自然に仕上げられます。

  • 生成アップスケール: 小さな画像や一部だけ切り取られた画像を、Topaz LabsのAI技術を使ってリアルなディテールで4K解像度に変換できる機能です。低解像度の画像を扱う際にとても便利です。

  • 調和: オブジェクトや人物と背景をAIが自動でなじませ、リアルな合成画像を作るのをサポートします。光の色やトーンなどをインテリジェントに調整し、合成作業の大部分を自動化することで、皆さんは最後の仕上げに集中できます。

Premiere Proの進化(パブリックベータ版)

  • オブジェクトマスク: 動画の中の人物や物をAIが自動で認識し、切り離します。手作業で切り抜き(ロトスコープ)をしなくても、特定の範囲だけに色調整やぼかし、エフェクトなどを適用できるようになり、作業が格段に速くなります。

  • 長方形/楕円/ペンマスク: 動画の中の特定の場所を選ぶための、より正確なツールです。これにより、動画編集者は限定的な調整やエフェクトの追加、修正を簡単に行えます。

  • 高速ベクターマスク: マスクの追跡速度が向上し、双方向追跡や3D遠近法追跡ができるように再設計されました。

Lightroomの進化(早期アクセス)

  • アシスト選別: 大量の写真の中から、最高の写真を素早く簡単に見つけ出すためのツールです。ピントの合い具合、撮影アングル、シャープネスの度合いなど、さまざまな条件で写真を絞り込めます。

この他にも、アドビは100を超える新機能と、大幅なパフォーマンス向上、使いやすさの改善をCreative Cloudの最新リリースで実現しました。例えば、Adobe Illustratorでは、アートボードやカラー機能がさらに使いやすくなっています。

業界をリードするAIモデルがCreative Cloudに集結

新しいAdobe Fireflyは、アイデア出しから制作、そして大規模な展開までを一つにまとめるオールインワンの環境を提供します。これにより、動画、音声、画像、デザインの各分野で最先端のAIモデルを、アドビのクリエイティブツールの中で利用できるようになります。

アドビが提供する安全に商用利用できるAdobe Fireflyモデルに加え、Google、OpenAI、Runway、Luma AI、Moonvalley、Pika、Ideogramといった業界パートナー各社のモデル、そして自分でカスタマイズできるカスタムモデルの中から選んで、皆さんのアイデアを形にできます。

提供時期と価格

Adobe Photoshopの「生成塗りつぶし」、「生成アップスケール」、「調和」機能は、本日から一般提供が開始されています。

Adobe Premiereの「オブジェクトマスク」、「長方形/楕円/ペンマスク」、「高速ベクターマスク」機能はパブリックベータ版として、Lightroomの「アシスト選別」機能は早期アクセスとして、本日より提供されます。

また、「Adobe Photoshop AIアシスタント」機能(プライベートベータ)は、本日よりPhotoshopウェブ版でウェイティングリストへの登録が開始されました。

2025年12月1日まで、Creative Cloud ProプランおよびFireflyプランに加入している方は、すべてのAdobe Fireflyおよびパートナーモデルによる無制限の画像生成と、Firefly Video Modelによる無制限の動画生成が利用できます。Fireflyの価格やプランの詳細は、こちらをご覧ください。

アドビのAIへの取り組み

アドビは、AIが人間の創造性を奪うものではなく、クリエイターの皆さんのためのツールであると考えています。クリエイターの権利を尊重し、責任あるAI開発を進めることを強く意識しています。アドビの生成AIへの取り組みに関する詳細は、こちらで確認できます。

アドビに関する詳しい情報は、アドビのウェブサイトをご覧ください。

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