AIの「見えない声」に迫るドキュメンタリー『AIが消し去る声』特別上映会と倫理トークセッションが開催

AI倫理・社会問題

AIの技術が日々進化する中で、その影響は私たちの生活のあらゆる面に及んでいます。しかし、その進化の影で、私たちが気づかないうちに置き去りにされてしまう「声」があるかもしれません。そんなAI社会の倫理的な問題に光を当てるドキュメンタリー映画『AIが消し去る声』の特別無料上映会と、AIと倫理をテーマにしたトークセッションが開催されます。

イベント告知画像

ドキュメンタリー『AIが消し去る声』とは

このドキュメンタリーは、現代美術家の窪田望氏が監督を務めました。作品のテーマは「AIの進化の影で、無自覚に進むマイノリティの排斥」です。AIの専門家でもある窪田氏は、生まれつき指の形が異なる「裂手症」の当事者やそのご家族、医療従事者の方々への取材を通じて、AI社会の裏に潜む「分類の暴力性」を明らかにしていきます。

AI開発の現場では、例えば「5本指にならない」といった、理想的な形と異なるデータが「エラー」として扱われがちです。しかし、窪田氏は「それは単なるエラー修正ではなく、排斥されているマイノリティの暮らしがあるのではないか」という疑問を投げかけます。

国際的な評価も獲得

本作は、世界各国の国際映画祭やアートアワードで高く評価されており、これまでに4つの国際アワードを受賞、8カ国18の映画祭・アートアワードで公式上映や展示が決定しています。この国際的な評価は、作品が提起する問題が世界共通の関心事であることを示しています。

トロフィー授与の様子
監督によるプレゼンテーション

特別上映会とトークセッションの詳細

今回の特別上映会は、Pivot Tokyo主催の「AI BB TOKYO 2025 冬」の一環として開催されます。上映後には、ドキュメンタリーにご出演された裂手症の当事者の方やご家族、そして窪田監督によるトークセッションが行われる予定です。

さらに、参加者も交えて「AIと倫理」についてディスカッションする時間も設けられます。NPO法人Hand&Footの代表である浅原ゆきさん、そして講演家・インフルエンサーのすらいむさんも登壇予定です。

  • 日時: 2025年12月24日(水) 10:30 – 11:50

  • 場所: MAGNET BY SHIBUYA 109 7F

  • 主催: Pivot Tokyo株式会社

  • 参加形式: 会場参加のみ(オフライン開催)

    • オンライン配信やアーカイブ配信の予定はありません。

「AI BB TOKYO 2025 冬」は、最新のAI技術をビジネスに活用するための最前線を知ることができるグローバルイベントです。AIエージェント、予測分析、パーソナライズなど、AIが企業に与える影響について深く学ぶことができます。

イベントの詳細はこちらをご覧ください。
AI BB TOKYO 2025 冬

現代美術家 窪田望氏の活動「外れ値の咆哮」

笑顔で立つ窪田望氏

窪田望氏は、AIの社会実装事業を手がける企業の経営者であり、国内外に20ものAI特許を持つ、AI技術の第一人者です。長年AI開発に携わる中で、「外れ値」と呼ばれる、AIが処理しにくい少数派のデータが排除されがちな現状に疑問を感じました。

窪田氏は、「社会的マイノリティーなどの生活は無視されて良いはずはないのに、進化の過程で見落とされている」と考えています。彼の作品制作のコンセプト「外れ値の咆哮」は、社会の中で「不要」とされてきた外れ値の価値を再評価し、その本質的な価値を浮き彫りにしようとするものです。

この特別上映会とトークセッションは、AIの技術的な側面だけでなく、それが社会や人々に与える影響、特に倫理的な問題について深く考える貴重な機会となるでしょう。AI初心者の方にもわかりやすい内容で、現代社会におけるAIとの向き合い方を考えるきっかけになるはずです。

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