台湾の経済状況や社会の変化を伝える「週刊台湾ビジネスニュース」の最新レポートが発表されました。このレポートでは、特にAI(人工知能)関連の技術がビジネスに与える影響や、人々の働き方、さらには国際関係にまで及ぶ多岐にわたるトピックが取り上げられています。
AIサーバーの生産が過去最高を記録
AIの技術がますます進化する中で、その心臓部ともいえる「AIサーバー」の需要が急増しています。台湾の主要な電子機器受託生産会社である緯創資通(ウィストロン)、緯穎科技服務(Wiwynn)、広達電脳(クアンタ・コンピューター)の3社は、2025年11月の連結売上高が過去最高を記録したと発表しました。

この好調な売上は、クラウドサービスを提供する大手企業がAIの基盤となる設備への投資を増やしていることや、グラフィックスプロセッサー(GPU)で有名な米エヌビディア社の新しいAIサーバー向けチップ「GB300」シリーズの出荷が拡大していることが主な要因とされています。証券会社からは、2025年通年でも前年を50%以上上回る成長が見込まれるという予測が出ています。

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https://www.ys-consulting.com.tw/news/125783.html
中華航空、客室乗務員の眼鏡着用を解禁
航空大手の中華航空(チャイナエアライン)は、客室乗務員(CA)が勤務中に眼鏡を着用することを許可しました。これは、長時間のフライトでも快適に仕事ができるようにするための取り組みです。また、長時間の立ち仕事による負担を減らすため、運動靴の使用解禁も検討しているとのことです。
中国のSNS「小紅書」、台湾からのアクセスを遮断
台湾の内政部は、中国のSNS「小紅書(rednote)」で詐欺行為が頻繁に発生していることを受け、台湾からのアクセスを1年間遮断すると発表しました。多くの詐欺アカウントが見つかったため、台湾政府は中国にある運営会社に改善を求めましたが、返答がなかったとのことです。また、台湾政府の情報機関である国家安全局(国安局)の情報セキュリティ検査でも不合格と判断されました。このSNSは世界で3億人、台湾でも300万人以上が利用しています。
韓国の入国申告書表記問題、台湾外交部が対応を要求
今年2月以降、外国人が韓国に入国する際に必要な電子入国申告書で、出発地や目的地の選択肢が「CHINA(TAIWAN)」と表記されている問題が発覚しました。これに対し、台湾の外交部は韓国政府に修正を求めています。外交部東アジア太平洋司の劉昆豪・副司長は、韓国政府との関係を全面的に見直す可能性があるとコメントし、台湾と韓国間の貿易が台湾にとって大幅な輸入超過であることを指摘しました。この発言は、貿易上の報復措置を示唆していると見られています。
日本周辺での中国の軍事活動に対し、台湾外交部が批判
日本周辺では、中国による軍事的な行動が相次いでいます。今月6日には日本の自衛隊機が沖縄本島の南方で中国軍機からレーダー照射を受け、9日にはロシア軍と中国軍の爆撃機と戦闘機が合同で日本周辺の空域を飛行しました。さらに10日には、中国の海上保安庁に相当する中国海警局(CCG)の船舶4隻が尖閣諸島・魚釣島沖の日本領海に侵入しました。これらの行為に対し、台湾外交部は批判を表明しています。
補足解説は、以下の動画でもご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=zmCb9mzwBvI
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