FuriosaAI、韓国テックフェスティバルでAI半導体「RNGD」を披露し世界から注目

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韓国「2025 Korea Tech Festival」でAI半導体「RNGD」に世界の注目

「2025 Korea Tech Festival」が12月5日に閉幕しました。このイベントは、韓国の産業通商資源部が主催し、最新の産業技術や研究開発の成果を共有することを目的としています。韓国を代表する企業が多数参加する中、特に注目を集めたのがAI半導体を手がけるFuriosaAI(フュリオサAI)です。

KOREA TECH FESTIVAL 2023の様子

AIの「推論」に特化した次世代半導体「RNGD」

FuriosaAIは、AIの処理に特化した半導体であるNPU(Neural Processing Unit)「RNGD(Renegade)」を披露しました。AI半導体は、AIに知識を「学習」させる用途と、学習したAIが結果に基づいて判断を下す「推論」の用途に分かれます。

既存の高性能GPUはどちらの用途にも対応できますが、コストや消費電力の高さが課題でした。これに対し、FuriosaAIのRNGDは、特にAIの推論に最適化されています。そのため、GPUと比べて電力効率が良く、コスト面でも有利な点が特徴です。データセンターや通信事業者、クラウド企業など、AIの推論能力を必要とする多くの企業にとって、NPUは魅力的な選択肢となっています。

高性能コンピューティングシステムまたはサーバーの内部構造

FuriosaAIは、8枚のRNGDカードと2基のAMD EPYC 9354プロセッサーで構成されたデータセンター向けサーバーも展示しました。このサーバーは、メモリーや処理能力の面で高い性能を誇り、AIの運用を効率的に行えるよう設計されています。会場では、多くの企業や機関の関係者がNPUの採用を検討し、FuriosaAIの技術について詳しい説明を受けていました。

フリオサAIの展示ブースで説明を受けている様子

世界各国から寄せられる高い関心

今回のフェスティバルでは、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)が主催する「グローバルオープンイノベーションMeet-up Program」が特に大きな注目を集めました。このプログラムには、日本のNTTドコモやソフトバンクをはじめ、ドイツテレコム、テルコムセル(インドネシア)、テレコムセルビア(セルビア)など、世界各国の通信大手やAIプラットフォーム企業が参加しました。

多くの来場者で賑わう展示会の様子

FuriosaAIのブースには、日本の主要な自治体(東京渋谷区、名古屋、神戸など)やタイの政府関係者、政府向けビジネスの事業者も多数訪れました。これらの訪問者からは、自社でサーバーなどを管理する「オンプレミス環境」でAIを運用したいという要望が多く寄せられたとのことです。政府機関が求める性能と予算の課題に対し、FuriosaAIのNPUが解決策となる可能性が議論されました。

AI関連の展示会でサーバーラックについて説明している様子

今後の展望と日本市場への展開

FuriosaAIは、すでにLG AI研究院へのLLM(大規模言語モデル)推論用半導体の供給実績があり、国内外の企業にその可能性を提案しています。また、2025年にはDouzone Bizon(ダゾンビズオン)と協力し、日本の中小企業向けに、RNGDを活用したカスタムAIサービス「Douzone Bizon ONE AI」の導入を開始しました。このサービスでは、ERPやデータ分析、電子決裁などのカスタムAI処理がRNGDで実行される仕組みです。

2026年には、第2世代半導体RNGDの本格的な量産が開始され、市場への供給が拡大する予定です。これにより、さらに多くの導入事例が生まれ、韓国のAI半導体技術が世界に広まることが期待されます。AI半導体市場は、NVIDIAが長年築き上げてきた強力なエコシステムが存在しますが、NPUが活躍できる分野も確実に広がっており、FuriosaAIのような企業がその発展に貢献していくでしょう。

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